今日の整理番号はジャスト2000番でした。そんなちょうどのキリ番なんてなかなかこないよなと思いつつ、結構後ろだから5

時半頃行けばいいかなと思っていたのに、5時過ぎに着いたらもう500番まで入っていると聞いたので、慌てて駆けつけると5時20分ぐらいには中に入れてしまいました。今日はどうせ後ろだからまったり見ようと思ってスカートで行ってしまったので、カバンも持ったまま結構後ろの真ん中へんで見える位置を探して移動。

 暗いところをまず土屋さんが出てきてギターをかけ、ギュンギュンと弾き始めるとメンバーの方がそれに合わせるようにして登場。土屋さんを入れて4人の編成が面白くて、ドラムの女性、パーカッション系のドラムを叩いていた白髪の長髪のモヒカンみたいな男の人(外人さんぽい)、そしてベースは髪をアップにして黒に花柄の胸の開いたサマードレスにベースをかけ、ガンガン弾きまくるグラマラスなお姉さん、ボーカルは土屋さんが取るのかなと思っていましたが、真ん中が空いて立ち位置が台形になってて、パーカッションがドラムの方を向いていた。
 1曲目からパーカッション系の激しい音の応酬で始まり、歌のない長いインストでした。聞かせるいい音、土屋さんやっぱりギターうまかったし、すごい大人なロックという感じでした。1曲目は「パーカッションがずっとダンダダンなので、ダンダダンという曲です、演歌ではありません」とか言ってました。
「今日は全部未発表曲で、いぇーいとかわーっとか、そういうのはありませんから。そういうのを期待してる方はロビーでまだBUCK-TICKのTシャツ売ってると思うんで…でも見ないと後悔しますよ」なんて言ってました。
続いて「クモとスペインの海賊」(蜘蛛か雲か分からないので表記はカタカナでクモにしておきます)途中で緩急があったりして、ドラム同士とかベースとかも土屋さんを見つつ、目を見交わしながら弾いている感じがして、プレイヤーだなーって思いました。
 土屋さーんと呼びかけられて、「返事をすると思ってるんでしょ?」なんて答えたと思えば、次に名前を呼ばれればあっさり「はーい」とお返事、すごくおっとりと丁寧なMCをされる方だなと思いました。
 「今日はインドの王子のイメージです」と、ベージュ色っぽい織りの上着に白い立ち襟のシャツ、下は黒っぽいズボンで、ふわふわの金髪風。

 「見えないものを見ようとする誤解、全て誤解だ」というのをこのタイトルだけで選んだら、とてもいい曲でよかったとか、「この日のために100回くらい聞いて歌を練習しました」と言って始まったのですが、イントロが一区切りした途端にいきなり黒い人が登場。白いシャツに黒い上着、黒いズボンの黒王子、あっちゃん登場。
 出てきていきなり歌い出し、土屋さんをバックにいい音でいい声で、久しぶりに「見えないもの~」を聴けました。途中ちょっとだけ土屋さんがコーラスしてハモったようになったりとか、間奏ではいきなりパーカッションの「スティーブ」とか「マサミツチヤ」と土屋さんたちをぼそぼそした声で紹介したりして、曲が終わる前にスッとはけていきました。何かアラバキの時みたいで、確かにあっちゃんなんだけどちょっと不思議な感じ、ゲストモードなのかな。
 終わったあと「こんなに歌を練習したことはなかったのに、誰だあいつは。とんだ邪魔が入りました」ととぼけてあっちゃんをあいつ呼ばわりで、なんか笑ってしまった。
 そのあともう1曲「スナフキン」という曲、「ムーミン谷のスナフキンです」とわざわざ注釈付きで。これも楽器の掛け合いみたいな感じで気持ちよかった。そして土屋さんは「古い知り合いで変な奴」といってスティーブ・エトウさん、「ショコタンだけどオタクではありません」といってドラムのヒグチショウコさん、このお二人はエンドリケリー?とかってバンドでやっているかたのようです。
 そして「困ったときはこの方にお願いしてしまいます、一番美しいベーシストだと思ってます」とTOKIEさんを紹介されてました。紹介されて一人ずつステージを下りていき、最後は土屋さんが一人になってスポットが当たり、ギター1本で「昨日できた曲です」と言ってバラード風のものを1曲披露されました。「光はみんなに同じように降り注ぐ」というような内容の歌詞だったかと。土屋さんかなり歌もうまくて、歌ったのがこの1曲だけなのは惜しいような気がしてしまいました。
 「そしてこれで終わりにしようと思ったのですが、七夕なので、彦星と織姫さまに」と、ワンフレーズだけって感じで弾いてました。やっぱりギターがとても素敵な音を出していて、すごいギタリストなんだなと思いました。最後がキラキラ星だったのはわかったんだけど、あとで聞いたらD.ボウイの「スターマン」だったそうで、七夕にふさわしい大人な一人弾きでした。

 ついでやけに暗いところでセットチェンジしていて、なんかドラムの位置が変だなとか思っていたのですが、いつものB-Tのテーマもなく暗がりをこっそり出てくる人影、照明がつくとちゃんと後ろの幕には西川さんのバンドの名前が。
 西川さんと左右のギター二人、そして後ろの向かって右側のキーボードの4人は赤に紺と黄色の縦縞の入ったベスト、白い半袖シャツに脇に線の入った黒いズボンの制服、花形の名札も着いてましたが、学校と言うより喫茶店のウエイター風、他に左側にベースとドラムの人がいたのですが、こっちは黒いTシャツ姿だったのでサポートの方なのかな? あ、西川さんはメガネかけていました。
 「近くでイベントやってたんで、出た方がいいかなと思って来ました」とか、すいませんと腰の低い口調で言いながら1曲、それは7/4に出たシングル曲だそうでした。そのあと「こういうところでお届けする曲は一つ」とドレス。西川さんのドレスは、CDそのまんまな歌い方で、音もアレンジされてまるで自分の持ち歌のような感じになっていて、なんかかすれたハスキーな声で、力入ってたのか両手でマイク握ってましたが、この人も伊達にルイ・マリーから15年近くやってる訳じゃないんだなーとは思う歌いっぷりでした。(実はルイ・マリーの時はちょっと聞いてた、TMレボリューションは聞いてないけど)
 「ちょっと受けて良かった、これでこのあと酒の席でどやされなくて済みます」とか、関西人なのねと思うような、盛り上げ方もうまいし、ちょっと大阪弁の入った早口で、「すいませんもう1曲だけ」なんて言いつつ、更に1曲披露。3曲目でメガネを取ったらあの西川さんのいつもの顔で、後ろに放り投げてたけどメガネは壊れなかったのかしら?なんて心配も。私的にはこの思わぬゲストは結構楽しかったです。

 今度こそB-Tさんの出番、いつものようにテーマにのって颯爽と登場すると、ギュンギュンとギターを唸らせる今井さん、おお、今日は気合い入ってると思わずにはいられない張り切りっぷり。「Angelic~」が始まり、一瞬途中で歌が止まったところがそういえばあったような気がしたんだけど、いつものことと思い、そういえば一度舞台袖の方に戻っていったときもあったなと思ったんだけど、そのまま手拍子が始まり2曲目に突入。
 「Baby~」間奏ではユータが出てきて、前に4人並び。ここでもう上着を脱いで白い腕が見えていて、暑いのか気合い入っているのかと思ったら、更に腰に巻き始めたので、やっぱり巻きたかったのかと思ったんだけど、そのままライブは進む。
 「BUSTER」まで3曲終わったところで衝撃のMC、「ようこそー」とか言ったあと、「1曲目でパンツの股が裂けちゃいました」「ちゃんと隠しますんで大丈夫です」「見えたらごめんなさい」とお茶目な感じでさらりと告白。えーーっと驚きつつ、「盛り上がりましょう」とそのまま続きが始まり、上着巻いてるし、おしりの方なら見えないだろうけどーと思いつつ、それでも何となくあっちゃんのズボンが気になる。前の方ではなかったし、下半身は私には見えてなかったのですが、結構動いているのにそのままで大丈夫なのか、着替えてくればいいのに、着替えはないのかしらとちょっと心配もしてしまいました。
 あっちゃんはズボンなど気にせず結構迫力の歌を歌っていました。「My fucki'n ~」とか、今井さんもやたら頑張って歌っていた気がして、あっちゃん援護かとか、気合い入っているなと思いました。たぶん今井さんが調子のいいときは変な音入れたり、アレンジ変わったりしちゃうように、テンション高い時って余分に声が出たりシャウトが入ったりするんだと思うんだけど、そんな感じで。ただやっぱり暗がりで腰をごそごそ直す仕草がありました。ただ本当に歌っているときは入り込んでいる感じで、こちらも安心して歌と身振り手振りに引き込まれていました。
 「GIRL」ではいつものように盛大に手をたたいていて、これはファン以外の人が見たらどう見るんだろうかと思ったりして。
そしてやっぱり「ノクターン」が絶品でした。ライブハウスでウィスパー、こんなに囁くように歌い上げるなんて、普通のバンドにはないでしょうー。白い腕が伸びて「惑星は裏返る~」とくるんと手がひっくり返るところとか好きで、いつも凝視してしまいます。パララ~はしゃがみ込んで歌ってたかな。
 「今日は七夕ですね」と言ったあとに「股間がスースーする」とぼそり、そのあと「土屋さんとバンドの方々、そしてabingdon boys school、ありがとうございました」と、上の方に向かって手を叩く。ちょっと見ると2階には土屋さんとそのバンドの方、そして西川さんたちもいたらしく、かなりの人数が見てらっしゃいました。
 「七夕の夜にふさわしい曲を」と今日は「ランデブー」の前振りにしていました。「飛び立つ~」だったか1音遅れて入って、ずれたのかずらしたのかと思ったんだけど判別つかず、ちょっと新鮮でした。「愛してる」とか「ありがとう」って歌うとこだけ何か声が小さくなるのはやっぱり照れてるのかな。
 あと何だっけ、新曲だから…「スパイダー」の時か、後ろに下がって裾を踏んだか、アンプにつまづいたみたいなコケた感じの転び方をしていた?よね。ズボンのせいで動きがぎこちないからだったのでしょうか?
 「ROMANCE」の時には今日はラメの黒ストールを頭からかけてきて、腰巻きだったのでかなりアラブの人みたいに見えました。すごいシルエットがきれいだったのは覚えてる。
 夢魔の最初の方でも「ハーーッ」て感じで息というか唸り声みたいなのを入れてて、おー気合い入ってると思ったら、やっぱり歌も気迫たっぷりだった。
 「ラスト飛び跳ねちゃってください」ってアイコノ…。あっちゃんがお立ち台の真ん中に立ってたら、今井さんが来てあっちゃんの前に立って弾いてて…まるで下半身隠してるようだなーとか思ったのは腐った目の見せた気のせいかな。


 アンコールでは今井さんが黄緑色のフェスTに着替えてきておしぼり投げ、あっちゃんは黒の東京限定黒Tで、下は私服らしい黒の細身のGパン…。「ごめんなさい、こんな格好で」と恐縮したようにいって「でも玉が見えちゃうので」とか、またまたボソリときわどい発言。親父だよ、あっちゃん…でもそんなあなたが好きさ。
 でもそんな格好でも「DIABOLO」が始まるとやっぱり世界を造ってしまいます。本人は嫌かもしれないけど、きっとTシャツでだってゴス出来るんだろうなと、思うくらいの歌いっぷり。
 「モンタージュ」は「僕ら~」と客席と自分の両方を指さしていたのが印象的、歌詞が聞き取れないながらだいぶメロを覚えました。演奏する側もファンもだいぶ新曲に慣れてこなれた印象で、「イェイイェイ」のコーラスは大合唱になってたし、歌ってるあっちゃんもノリを掴んだ感じてうまく煽ってる感じがしました。
 「9月に大がかりなオンパレードがありますんで、皆さん来てください」と、アンコールのどこだかでちゃんと宣伝してました。
 「スピード」ではユータがまた前に出てきて、弾いてたんだけどあっちゃんが気づかなかったみたいで、あっちゃんにすり寄ってスリスリして、それでも反応がもらえなくてそのまんま帰っていきました。あっちゃんが下がり、最後を4人で合わせたんだけど何かアニイがズレてる…とおもったら、最後に帰るときにマイクで「今井見てなかった」と告白、だからなんですかー。でもね、もう何でもアリだわと思う今日の展開、楽しくてもう満足で帰途につきました。

 

------------------------------------------------

 

 いろいろ盛りだくさんで、とても楽しい時間と空間を過ごしてきました。
 土屋さんはチャーミングさと、大人の色気のある歌、そしてギターの音を堪能させていただけましたし、突然のゲストの西川さんのキャラも面白かった。歌も嫌いじゃないなと思いました。B-Tさんもこんな二組に煽られて、相当テンション上がってただろうなぁと思います。
 なんといってもズボンの破けたのが一番のニュースになってしまうけれど、それはそれとしてもかなりハイテンション、ハイレベルなライブだったのは間違いない。そのまんまワンステージやっちゃう舞台度胸はある意味凄いなと思います。
 しかもあの勢いと歌で、途中ではズボンのことを忘れていることもしばし、でもきっとその夜の飲みの席ではだいぶ皆さんの酒の肴にされたことでしょうね。

 そしてファン以外の人は、あっちゃんがこんなに汗かいて水被ってどろどろになってライブやってるとか、手を上げて手をたたきまくって踊ってるとかこんなに気さくなMCするとかも見なければ絶対わかんないよなと。見たらどう思うだろう、ストール被っても腰巻きしても、格好いいと思ってくれるだろうかとか、笑われてるかしらとか、いろいろなことを考えました。
 それでもみんなこんなにステージで真剣だよねって、生きているんだなって…だからライブなんだよって、こんなライブ他にはないよって、頭の中ぐらぐらしちゃうくらい、私この人たち好きなんだなって、そんなことまで考えるようなライブでした。
 楽しくてハプニングとサプライズ満載で、もう思い出すとニマニマしちゃう。フェスもこんな楽しい展開とテンションを期待してしまおうと思います。