シークレットに続き、またもやAXの2階席でした。最初は下で暴れたいよーっと思っていたんですが、この数日前に寝違えて背中だの腰だのちょっと痛くしていて、当日は2階で助かったーって感じでした。

AXの敷地内に入る門の前で既に会員証のチェックをしていて、会員証とチケットに書いてある会員番号を並べて合っているか確かめたりして、チェックは結構入念でした。
今日の開場予定5時、開演は6時の予定でしたが、開場予定時刻になっても何だかドカドカとドラムの音が聞こえている。そして、「リハが終わり次第入場になります」…との放送も。あらら、今リハやってるのかい。それは機材の関係なのか、それとも誰かの遅刻とかの理由なんだろうかと少し思いました。せめて客に聞こえない時間にリハして下さいよー、AXはドラムしか聞こえなかったけど、年末武道館の時なんかまる聞こえで、楽しみ半減だからさー。
そんなわけで開場が6時近く、5時半までリハやってれば、それからメンバーも支度するんだろうってことで、開演は7時近かったです。

ステージ後ろには「Mona Lisa OVERDRIVE BUCK-TICK」と白く抜かれた大きな黒い幕。アニィとユータは2.3段くらいの段の上でした。オープニングはホールツアーと同じようで、前を覆う幕はないけれど、後ろで色味が変わっていく感じでした。そして赤いホールツアーのロゴのようなのが、文字の後ろに浮かんでました。
1曲目「ナカユビ」は前回と同じ、そっかー、やっぱりここだけは変えられないのだろうか。違うパターンで見たかった気もするんだけど…。

あっちゃんは袖なしモナリザ黒Tに、サテンみたいな光沢のある薄地の赤いロングコートを羽織っていて、何かプロレスとかボクシングの選手が入場の時に着るガウンみたいに見えました。下は革パンかな?細身のパンツ、膝までのブーツをインで履いていて、ホールツアーのとは少しパンツの感じが違ったような。髪を切ったようで、何か短めで前髪が垂れていて可愛らしく見えました。
今井さんは黒っぽいシャツに黒のあせたような細身ジーンズ、ブーツではなかったような。金髪を少しツンツン立たせた感じで後ろに撫でつけてました。ヒデさん、首輪に黒っぽいコートだったか…スマン。ユータの髪型が変わってました。髪を切って黒くして前髪だけ下ろしてましたが、その一房だけアッシュというか、白っぽく染めてました。何だか可愛いというより渋い感じ。衣装、黒っぽかったような…。アニィは相変わらずの髪型に服は赤…だったかな。ユータと並べると、あ、兄弟な髪型だーって思ったりして。

「ナカユビ」、そして次に来たのが「ヒロイン」…あれ、シークレットみたい、なんて思ったりして。そしてたらその次がいきなり「LIMBO」と「原罪」で、これが何だか凄く音の感触がよい感じでした。勢いがあって高速で飛ばすみたいに、後ろの方にあった曲が前に来ただけで何だかとっても新鮮な感じ…。そして「残骸」へ、アルパムみたいな流れだなーと思いました。
今井さんがピロピロとギターを弾き始め、それが「さくらさくら」になっていくんで、まさか「Victims~」…そしてこれはーっと思ったら「キラメキ…」でした。これもうイントロとかベースの音が好きで…腹に響く感じですよね。間奏のところで、あっちゃんが低い声で「おーどーりーまーしょーー」と言っていて、とっても独特な歌い回しでした。

更に追い打ちのように「~誤解」、アルバムバージョンの歌詞でした。いつもこれってアルバムとシングルの歌詞が混ざってしまうのですが、今回は「踊らされて俺は生きてゆける」~の所が混ざってました。傷ついてないのか…意図的に?いやただの間違えだと思うけど。

そして「Death Wish」だ…きゃぁー。速いところとサビのゆっくりのところのバランスがいい感じで、赤コートを肩だけずらして、ノースリの肩が見えてたのが色っぽかった。掛け合いみたいになってるところは、なんか囁くような声で歌ってたと思う。「目覚めるんだよ、君のキスで目覚めるんだよー」と呟くみたいに歌うというより語っていた感じでした。
続くのは「BUSTER」、これホールツアーでも印象すごくあったんだけど、こんなにツインギターが恰好いいとかまじまじ見てなかった気がする。今回は今井さんがチラチラとヒデさんを見ながら合わせるようにして、やたら一生懸命ギターを弾いてた印象があって、間奏とか二人で同じようなところを弾くところとか、スゲー格好いいーって思いました。次の「MONSTER」もここの方が位置がいいかもしれない。メリハリついててサビのところが際だってた気がしました。この曲の最後だったかなぁ…アニィのドラムがやたらドコドコと違う叩き方してたの。怒濤のようでおおーっと感心して聴いてました。

ここまで終わって、ようやく「ようこそー」って感じの短いMC。
アコギみたいな音の短いフレーズがぴろっと流れて、あれ、今のは今井さんじゃないよな、ヒデさん?なんて思っていたら、始まったのは「BLACK CHERRY」でした。前奏とヒデさんのギターの入る隙間で、あっちゃんが「ワン・ツー・スリー・フォー」とカウント入れてたのを覚えてる、この曲の時はコート脱いでたかな。ノースリの白い腕がやたらセクシーでした。そしてモニターに足を開いて腰掛け、膝を内股にしたり、モニター前に座り込んで、前の方の客に触られながら歌ってました。「BLACK CHERRY~」と最初1回は自分で歌ったものの、あ、お客さんが歌うのか…って感じで、2度目からはマイクを客の方に突きだしてくれて当然のように客は大合唱でした。曲の最後の時、あっちゃん「卑しい俺が~」の前にボソリと「ほんっとうに」と付け足していて、あららーって思いました。

それが終わるとあっちゃんは今井さん側の舞台袖にスッと去っていき、「おや?」と思うまもなく、今井さんがギターを爪弾く。そして「シド~」のイントロが…。ひゃーっ、シドが本編中に~っ。今井さんが歌うのは、何も考えずに聞いていられる感じだから単純に楽しいです。なんか不思議な盛り上がりがあるんだよね。NHKの時より手振りが少なく、クールにやりたい感じなのかなと思いました。
1曲あっちゃんが抜けて、さてなにでステージに戻るのかなぁと思ったら「GIRL」でした。あっちゃんは頭の上で手拍子はしていたものの、飛び跳ねるような動きがなかったので、違う風に見せようとしてるのかなぁって深読みしてみたり。それでも浸透しているからか、お客さんはみんな手拍子。「朝日は照らし~」と、スポットライトが朝日のようにあっちゃんを照らし、それに手を掲げるようにして歌ってました。

そしてこのところずっとメニューに入っている「Baby~」。イントロのところであっちゃん、「オーベイビー、アイウォンチュウー」と(仮名表記でスマン…この方がわかりやすいかと)、前と違う感じで歌を入れてました。前は速く「ベイビーアイウォンチュウ」…と繰り返してたけど、今回は半分ずつだったかな。んで、ラストがいつものように速い「ベイビーアイウォンチュウ」…客に歌わせて、最後「ベイビー……ありがとう」。コケるというのか、笑ってしまいました。そういえばこの曲でユータが前に出てこなかったのは何でなんだろう。今井さんが段の真ん中に行ってユータの隣で弾いてました。間奏あたりでは二人で合わせるように向かい合ってたかな…珍しい光景だったかも。
そのまんまのノリで「ICONOCLASM」、当然手振りも…上から見てたらかなり後ろの方まで、手を振ってました(手が妙に揃っていて、きれいだった)。
このへんたぶん何かしゃべってたんだろうけどあんまり聞き取れなくて「極東~」、いつものように赤い照明に照らされて、叩きつけられる歌詞…。
「もっとくれ!」って、なんか言ってたのかな。
「愛ノ歌」、イントロのところであっちゃんが後ろの方にいって、何が始まるのかと思ったら後ろの黒い幕が落ちて、現れたのはネオンみたいな…いや、歌番組のセットの後ろで光ってるやつみたいにV字型に照明が壁一面にあったんですよー。いや、これどうなの?って、私はあんまり趣味がいいとは思えなかったんですけど、そういう雰囲気にしたかったのかなー。ギターの音が大きくてハッキリした感じで、モニターの上でちょっと寝そべってみたり前の方でしゃがんでみたりそんな感じで歌ってました。これが本編最後なのかと思ったらちょっと嬉しかった。ホールの時にこれで終わるといいのになんて思ってたから。「どうもありがとう」といって一礼してあっちゃんは下がり、本編終了。

終了直後からすぐ手拍子が大きかった感じで、結構みんなずーっと叩いてました。息つく間もなく早い手拍子だったのが「アンコール」になっていって、結構熱心に呼んでました。

本編であとやってないのは「Mona Lisa」だなぁ…なんて思っていたらアンコール1曲目がそれでした。遅れて出て来たあっちゃんが、今井さんが歌っている後ろにぬっと立って肩を掴んでいて、今井さんちょっと歌いにくそうだったかも。だけどこの位置だとどうなのかなー。でも置くところが難しそうですね、この曲。そして「唄」、もう大盛り上がりでした。

そこ2曲やって下がり、またもやアンコールのコール。2度目の方が長く感じました。

あっと思うまもなくサイレンの音、「あーこれはーっ」と、イントロでは曲がわからない人もいたようで、演奏が始まってから一気にどよめきが上がってました。「TO-SEARCH」、長い前奏の終わり頃、あっちゃんタバコを持って登場。間奏あたりまで持ったまま歌っていました。今回コップじゃなくペットボトルだし、吸殻をどうするんだろうと思ったら、段の上で揉み消して、水をかけてたようです。
そして「スピード」…あっちゃん初っぱな間違えて「人差し指を突き…」と歌いかけて「あ…」って感じで止まってました。「スピード」で歌詞を間違えるのは珍しいかもしれないですね。
最後はいつものようにあっちゃんが「ありがとう」と言って、両手を前で合わせるようにして礼をして、今井さんを指さして、あとはシメてくれって感じで先に袖に戻っていき、その後を楽器隊がしめていました。去り際はピック蒔いたり、スティック投げたりで、アニィとユータは最後までサービス旺盛でした。

 

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実はFCオンリーってあんまり好きじゃないんですよ。ここまでレポ書いてこんな事言うのもなんだけど、ファンクラブイベントだからといって何か特別いい思いをするわけではなく、かえって普段のライブに比べるとメンバーの演奏とかも若干ノリが悪いような…。93年の時も95年の時もなんか変な感触があったりして、それからずっとタイミングが合わなくて行けなかったのだけれど、今回も何というのか、あまり煽ったりMCをする感じではなく、どちらかというと淡々としてました。2daysの時って、初日より2日目が格段にいいので、まだハウスツアーの初日でもあるし緊張感もあるかもしれないけど、日程的にここしか行けないのはかなり惜しいような気がしてしまいました。特に翌日のハジケぶりを聞いてしまうとなんかね…。

でももしかしたら、「TO-SEARCH」なんかはオンリーだからこそ、やってくれたのかもしれないですけど。

客層は若い人も多かったけど、50代くらいとおぼしき方もかなりお見かけして、どういう経緯でファンになるのかなーって、ちょっと気になりました。子供が聴いてて親がハマったパターンなんでしょうか。男性はいつもより少なめな感じがしました。