神様がもう一度見たいよーと叫んでいる不幸な群馬県民のために、願いを叶えてあげましょうといったかどうかは知らないが、追加が決まったそこがライブハウスだというのだから、取れなくてもともとで電話かけるしかない。FTに電話をかけたのが運良く繋がって、パスワードを言ってチケットが取れたときには飛び上がるほどの喜びだった。
ライブハウスでB-Tを見たいというのは、クアトロを見逃してからずっと願い続けてきたことで、デルジベットとかのライブを見ながら、そこにいるのが彼らなら…とずっと思ってたのだから(去年は妊婦だったので、泣く泣くあきらめたけど)。

 

さて当日、赤坂は隣の劇団四季のミュージカル「美女と野獣」を見にきた予供やおばさん方に、黒づくめ化粧ぱっちりのお嬢さん、お兄さんたちが交じってカオス状態。

開場すると整理番号があるにもかかわらず、入った途端に走りだす人々、入ると「右側が空いてますよー」との係員の声に一番前のブロツクヘ。しかし「右」ってことは…頑張れ、ヒデ。
当初から押しつぶされるのは覚悟だったけれど、始まる前からなんだか気が急いてるのか人が前へ迫ってくる。始まる前からつぶされるとは…。
 

1曲目は「idol」、歌詞の「ここは地獄かそれとも夢…」というのが、押されてつぶされてここで手を延ばしてもがいている客席に妙にハマってて、これが一曲目は当たりかもとチト思う。そのあと「みんな生きてるかーい、最後まで生きててね」と少しはしゃいだ声のMC。
今日の衣装、あっちゃんはつんつん立った頭に、白のフリフリブラウス、黒の長い上着、黒のパンツ、上着を脱ぐとシャツの裾はズボンから出ていた…。今井くんが空気の入ったような救命胴衣みたいな上着(?)にだぽっとしたパンツ、登場の時は頭に角のついた被りモノ、ヒデは青の販促Tシャツにアーミーみたいなパンツ、ユータが白のジャンパーっぽいスーツ、アニイはオレンジのスーツに帽子、だったと思う(あっちゃん以外の記憶は曖昧です)。

結構近くに男の子が何人か固まっていたので、あっちゃんが目の前に来て歌ってくれる。近くで見ると「う一ん、やっぱりきれいだあ」と幸せな気分で流され、人の頭越しにただただあっちゃんを見ていた。潰されるわたしたちも汗だくだが、やってるほうも2曲目ぐらいから顔中汗だくで、いつのまにか立てた髪さえぺったり落ちている。
1曲終わった早々に水のコップを手にするあっちゃん、1口飲んでそのまま客席にまく。後の方では口から吹いたりもしていたが、それを喜んで浴びてた。
曲順は覚えてられない、「idol」と「キャンデイ」が入れ替わってただけのような気もするし、何か徴妙に変わってた感じもするけど、つぶされて流されて記憶の彼方です。以下箇条書き…。

・ところどころで何か色々としゃべってくれるが、何か言いかけて「めんどくさいから止めた」…これに客席ブーイング。「昔JAMってとこでやってたっていう、それだけの話さ…で、ロフトってとこでもやって、武道館もやったんですけど」と早口で言って(ここで客席拍手)、何でこの人のしゃべり方はこう妙にぼそぼそしてて可愛いのだろう。

・男の人に「アツシー」と野太い声で叫ばれて「あはーん、いいわぁ」と本当にハートのつきそうなオカマ声でのお返事、つい吹き出して大笑いしてしまった。

・「Tight Rope」では一曲ずっと、黒い上着を被って、エレファントマン状態、ただ聞くと気蒋ちのいいノリなのに、そう思ってちゃいけないのね、と布被って歌う人を見てるとついつい考えさせられてしまう。

・本編ラスト「コスモス」で、誰がどうやって持ち込んだのか、コスモスの花束がステージに投げられる。あっちゃんそれを拾い「コスモス」を熱唱、ラスト近くに再び花束は客席に投げ返された。

・アンコールでは珍しく着替えてきた。今井くんとヒデは販促Tシャツ、あっちゃんは黒のマオカラーというかチヤイナっぽいAラインの膝丈の上着、下も黒、中に何を着てるかはわからないけど、透けるような夏素材の涼しそうな「長袖」。汗で濡れてた髪もきれいに乾いてサラサラだったし、化粧も直ってたかもしれない。
アンコールは「My Funny Valentine」と「スピード」、2回目が「LOVE ME」と「Ash-ra」でした。「馬鹿騒ぎしよう」とあっちゃんが言うので、勢いに任せて跳ね踊ってしまった。
2回目のアンコ一ルの時、アニイがドリンク剤のビンを1本持って登場、ステージ上で一気飲みして空瓶を客席に投げてて、とてもお茶目だった。

 

ライブが終わったときは周囲の人もみんな汗だくで、タ立の中にでもいたようにシャツも何もびしゃびしゃで、いい運動したな一と思う。髪の先からぽたぽた雫が滴ってたぐらいのずぶ濡れ。ライブハウスのわりには大きかったのでしょうが、それでも結構倒れたり抜けていく人が多かったので、最後まで踊り狂えてたのは幸せだったといえるのかな。

B-Tでこんなに踊って汗かくなんてこと初めてだったので、それはとても新鮮な体験で、距離的にはそんなに目の前にいたわけでもないのに、ホールよりかなり近くて、客観的に見るより一緒に巻き込まれざるをえない感覚があって、しかももみくちゃなので恥も何もあったものじゃなくて、なんかそういうのがおもしろかった。

またこんなふうにライブハウスで見る機会があったらいいなーと切に願う。