この日はSOFT BALLET、MAD CAPSULE MARKETSとの合同ライブ

 

 

懲りもせず翌週の富士急、今回は電車で行き、帰りは直通バスのパターンをとる。電車はやっぱり黒い人たちがいっぱいで、大月に行くにつれ「その筋しかいない」状態。電車の接続が悪いので東京から実質3時間はかかる。特急あずさとかかいじ号にもいっぱい乗っていた。こういうのを見ていると、こういう人々がB-Tを、そしてJRや地元経済を支えているのだろうかと大げさに考えてみたりして。でも本当にチケット代の数倍もの金をかけ、わずか数時間の逢瀬の為に遠征するなんてのは、究極の贅沢と言っていいのかもしれない。


開演は5時予定、その前にまた雷が鳴っていて、今日は降るかもしれないと半ば覚悟して待つ。ステージもしっかり雨仕様で、機材が濡れないように透明テントの中にある。しかしトップのソフバが時間ぴったりに出てきて始まった途端に空からは光が。もしかしてソフバの誰かが晴れ男だったのだろうか、いい天気になってしまった。髪をワンレンにした遠藤さんは何だかあっちゃんに似てきていて、これは大晦日のあっちゃんのキスの呪い?(93年大晦日、ソフバとの合同ライブにて、あっちゃん遠藤さんにキスしてました)とか思った。機材の関係でなのかトップだったソフバは、まだ外が明るいせいもあってちょっと違和感。上下黒の遠藤さんは暗黒踊り、サーモン色のシャツに白のだぼだぼズボンの森岡さんはくねくねと、そして藤井さんはいつものように直立不動の愛想なし、まるでサポートメンバーのよう。だいたい1時間でちょうど終わって、クールに引っ込む。
ついで入れ替えてMAD、ビデオで見て予備知識はあったんだけど実物は初めてで、出てきてうわーっと5曲ほどやって、客を踊らせ騒がせて、ほとんどやり逃げ(笑)。今のは何だったんだろう、えっ、もう終わり?みたいな、良くも悪くも印象のあるバンドでした。でも格好良い感じで、つい踊って乗って飛び跳ねまくりではしゃいでしまいました。

そしてお待ちかね、日も暮れかけてきたし、どうやら今日は雨も免れそうだ。セット変えの途中からSEの曲調もかわる。また民族風、またそうなった途端に頭がB-Tモードに切り替わる。真ん中に向けて2本のスモークが吹き付ける中、メンバーの登場。

うーん確かに他のバンドと一緒に出て、比べてみると存在感があるよな、この人たちは。同じ舞台のセットの中にいて、一番大きく見える。やっぱり舞台映えというヤツなんだろうか。
 各人の衣装、ヒデ、今井さんは先週と変わらず、藤井さんがモヒカンになっていたので、もしかして・・とちょっと恐かったんだがなってなかった、良かった。あっちゃんは白い上着は同じながら、中は黒のタンクトップに黒のパンツ、胸に3連ぐらいの銀色の鎖が光っていました。始めチョーカーか何かかと思ったんだけど、違うみたい。鏡面だか平面っぽい銀の鎖だったような・・オペラグラスで見ていたのだけれど判別できませんでした。
 ユータが珍しく白の上着を着ていて、下は黒のパンツ、アニィが上下黒ずくめ、デザインまでは遠くてわかりませんでした。
1曲目がいきなり「スピード」で始まったこのライブ、次が「悪の華」でもしやファンの集い?それとも初心者向けB-T講座かという感じでしたが。後ろの席にいた子がいきなりの金切り声を上げていて、勘弁してくれよーって感じでした。前の席だったらどついてたかもしれない。
 そして「Madman Blues」、この曲ではユータが体を揺らしてガンガン踊りながらベースを弾いていて、格好いいーと思いました。そして「LION」、だんだん落としてるのかなと思ったら、次が「d.t.d」。

何か今回は今井さんの音が全体に大きくて、ギターのノイズやらアドリブっぽいフレーズが入りまくり。この曲だけでなく全体的に好き勝手弾きまくっているような気がした。先週はこんなに音変わってなかった気がするんだけど、イベント用に変えたのかな?
ソフバ、マッドではあんまり照明も効果がなかったんだけど、暗くなってきたからか元々B-Tのところだけ凝っていたのか、足元やら上のライトが威力発揮、先週も見た白い上着の反射を受けた恐いあっちゃんも見られました。
「じゃ、いやらしいヤツをだらだらと・・」とMCして「VICTIMS~」、LUNA SEAやソフバにない部分ていうのは、こういうドロドロしたヤラシイ部分かしらとか、対バンするとそのバンドの特性とか音の出し方を考えてしまうのだけれど、股間握ってたり腰くねらせたり、他のファンの方々はこういうのを見てどう思うのだろうか、すごく気になりますね。間奏ではサックスを持ち出して床に置き、座り込んでそのまま吹いてたり、狂ったようにいろいろな声を乗せていたり・・叫ぶ喘ぐ声がとってもきれい。今回は前よりサックスの音が聞こえました上手くなってるような気が・・する?
そして暗黒の「キラメキ~」、今井さんのイントロの音、むちゃくちゃなんだけどやっぱり好き。あっちゃんは「夢を見る男たちに…」のところをボソリと歌って、悲鳴のような叫び声を上げていました。間奏のところでも何か叫び声がすごく効いていたような気がする。今井さんのギターの音がすごく響いて、最後しめたと思う。次が「太陽ニ殺サレタ」、これは何だかリズム隊が効いていて、スピーカーの正面なせいもあるけれど、ユータのベースなんか音圧がビンビン響いてきててドキドキした。ずーっとペースの音を追いつつ聞いてた。あとはあっちゃんがピンスポ振り回していたとか、声の感じがまた変わっていて、以前ほど悲惨な感じがしなかった、すごく見事でした。
「最後まで残ってくれてありがとう」とMCしたあと、ため息のような息をついて、メンバー紹介、アニィのドラムソロはさすがになし、でも珍しく自分を紹介したあと「BUCK-TICKでした」と締めていて、一応他のファンの皆様に気を遣ってるのか・・。もう終わりかと思ったときに「die」が流れる。最後の曲だからか、あっちゃんは左右に挨拶のように出て歌う。ラストだとわかっているから客も手を振って答えている。先週は1曲目で今日はラストに歌われる「die」、本当にいい曲だ。最後になにか奈落に落ちていくようなエフェクトのかかったあっちゃんの叫び声があって、ありがとうと投げキスをしてあっちゃんが去り、メンバーが去り、アニィが5.6本のスティックを持って来て投げて去った。
 また花火、そして今日はアンコールはなかった。大晦日の再来を期待していたので、少し残念だったけど、まぁこんなものなのかもしれない。

3バンド合わせて3時間、8時には終わってしまって、ちょっと拍子抜けだったが、帰りのバスは速くて、軽く食事をしても11時には家に着いた。

 対バンは他のバンドとの違いとか、その存在の意味とか、改めて考えるのには結構面白いかもしれない。同じステージの上で戦うといろいろな顔が見える。他のバンドのファンにはB-Tはどんなふうに映るんだろうかとか、どこが格好良くてどこが格好悪いのかとか。そういうのを少し冷静に見るには恰好の場かも知れない。そしてまた他のバンドとやるという刺激が、その次の時にどう出てくるかとか考えると面白い。
 さて、次はLSBだーっ。