舞台/ココロコロガシ/カプセル兵団 | 王様の耳はパンの耳

王様の耳はパンの耳

日常の歪み、摩訶不思議な出来事を苦笑いしながら穴を掘って埋めちゃうココは人生のかさぶたみたいなもの。うん、ついつい剥がしてみたくなりますよね。

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初日を観てまいりました。
期待していた以上に面白くて、雨宮ファンというだけでなく、特撮オタク&ゲーマーの私には三倍美味しい舞台でした。

ただ、面白かったからこそ。贅沢を言わせて頂きますと。以下の二点がもったいなかった。

☆お話が少しユルい。
理由:カプセル兵団さんの真骨頂パワーマイムがあまり生かされていなかった。
ゲストとの絡みが残念だけどお話の腰を折っていた。
ライダーネタは凄く凄く好きなんだけど、本筋にからまない単発ネタは今回は雨宮脚本の流れをブチブチと切ってしまっていたと思う。

☆ラストが少し薄い。
理由:マギーの葛藤が【長い説明台詞】だけで片付けられてしまっている点。
台詞ではなく芝居で表現して欲しかったです。
舞台脚本の難しさだと思いますが、再演の折はこの点をご検討くださると嬉しい。

面白かったところ。
☆脚本。好きだ、とにかくこういう話は嬉しくなる。登場人物全員が好きだ。雨宮さんとは本当にソリがあう。

☆カプセル兵団さん好きだ。今回で二度目の鑑賞なんだけど、(前はドラゴンロード)すでに、またこの人を観たいと思わせる贔屓の役者さんが数名。やばい、ハマるとヤバい。

☆座長と劇団員のやる気元気その気がいい!!
いや、以外とやる気が表に出ていない役者さんが増えてきているんですよ、最近。
カプセルさんは全員からビシビシ感じます。

☆毎回、ディープで局地的なマイブーム小ネタがツボ。今回は仮面ライダーネタ、前はモンスターハンターとか。ただし、これは諸刃の刃。知らない人には面白くもなんともない(笑)

てなわけで、六月の観劇日程がこれだけ重なっていなければ、もう一度観たい内容でした。
席はまだ少しあるようです。興味を持たれた方は、ぜひ!!



カプセル兵団公式サイト
http://kapselheidan.com/

以下公式サイトより

<ストーリー> 
現代、日本。
役者志望の若者アメリユウスケは、ある晩身体を持たない思考生命体「シャアル」と出会う。
シャアルは同じ思考生命体である「マギー」を追って地球へと来たのだと言う。
意識を喰い尽くし邪悪な存在へと変わってしまったマギーを早く捕まえねば、いずれ地球上の生物は
マギーにココロを食い尽くされてしまう。
仕方なく身体を貸してマギーを追い詰めるユウスケ。
しかしマギーは、ユウスケの恋人のサヤカの中へと逃げ込んでしまう。
サヤカのココロを助ける為。地球の危機を救うため、ユウスケはシャアルと共にサヤカのココロへと入っていく。

<出演>                         
田中精(team bomb the twist)
田中美唯                           
小森秀一
石神まゆみ
安宅陽子(アトミックモンキー)        
西沢智治
北出浩二(teamSPITFIRE)
高間慎一朗
青木清四郎
下橋美紀
福山渚
高坂雄貴(いと、まほろば)
大島紘子
五十嵐勝平(スタジオキューブ)
吉久直志
富永陽子
大場トシヒロ
新海晃治
増淵清美

☆2009年6月10(水)~14日(日)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル