2009年末、北海道1人旅 - vol.1 あわや遭難?おびひろ動物園 - | あざらし2号、全国ブラブラ日記

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ヤフブロからのお引っ越し。旅行を楽しみながら全国各地の動物園・水族館を廻ってます。

yahoo旅日記の再編集です( ..)φ
旅の経緯はコチラ


【1日目】
北海道への出発日。低体温・低血圧、朝は大の苦手のあざらし、頑張りましたグッド!
朝5時ちょい過ぎに起床、出発1時間前に空港に着くよう横浜の自宅を6時ちょい過ぎに出発。7時45分発・JAL1151便でとかち帯広空港へ!!
飛行機の中では爆睡ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ

とかち帯広空港に到着したら明らかに空気が違いました。これはパンチの効いた寒さじゃないの
それもそのはず、気温12
大学時代の岩手で寒さには結構慣れたつもりだけど、関東に戻って早2年。大丈夫か、私。。。これから動物園なのに、天気も雪雪チラホラですけど


空港からJR帯広駅方面に向かうバスに乗り、まずは帯広駅を目指しましょう。
空港⇔帯広駅の所要時間は40分程度。お値段は¥1000。ちなみにバスは飛行機到着から20分後に出発なので、のんびりしてたらいけませんのよ。
実は、今回の旅は公共交通機関のみを利用する予定。1人でレンタカー利用だと高くつくので、少々不便ですが仕方ありません。まぁ、何とかなるっしょ。


帯広駅からは動物園方面に向かうバスに…。動物園の正門 or 南門周辺に着く2系統のバスがあるのですが、今回はたまたま南門周辺下車のバスに乗車。
これが第1の失敗でした。今回は時間がなくてリサーチがかなり甘かった。。。南門は冬期閉鎖なのです。。。
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嘘ーー!!塀を乗り越えちゃダメ??私、結構身軽ですが。。。
いきなり途方に暮れるアラサーあざらし。15分程度ウロウロ…正門って何処??遠いことだけは確かなんだけど、誰かに尋ねようにも人がいない。。。
そこに救世主登場。3世代家族が南門駐車場に入ってきたぞ!よかった…ようやく第1町人発見。(ちょっと違うかDASH!)
尋ねてみたところ、やはり南門から正門まで歩くと結構な距離らしい。しかも雪道だから時間も掛かるとのこと。
このご家族…「私達も正門駐車場に行くのだから、乗って行きなさい。」という温かい声を掛けてくれました。快く車に乗せて下さったご家族、おじいちゃん(と呼ぶのが失礼な程お若い感じでした)が元・タンチョウヅルのレンジャーだそうで、帯広&釧路動物園は職場のようなものだったとか。本当にあの節はお世話になりました。。。


さて、もちろんお初のおびひろ動物園冬期12月~2月は土日祝日のみ開園で、時間も11時~14時と非常に短いです。入園料は¥450
ではでは、ようやくレポート開始です。
今回は地図を見てもイマイチよくわからなかったので、テキトーに回りました。動物の年齢は2009年当時のものです。


正門近くのゴマフアザラシ。
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カメラに接近してくるカイ(♂)と稀に起きては意外と素早く移動するモモ(♀)、何れも16歳。
何度か時間を変えて見てみたものの、彼らは基本的にグータラ寝ていました。特にカイ、向きが変わった位で場所はほとんど変わらず。。。
尚、カイはおびひろ動物園生まれですが、モモは野生個体でえりもの百人浜で保護され、当時ひろお水族館(閉館)に引き取られた後おびひろ動物園にやってきたそうです。


アザラシ舎の向かいにアシカ舎があるのですが、アシカは冬期休業中。
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寒いのが苦手…とのことです。


次に向かったのはゾウ舎。ちょうどスポットガイドの時間に重なったので、しばし見学。。。
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柵に足を掛ける訓練の真っ最中のナナ(♀)、48歳。訓練はスポットガイドの前に行われていました。

ナナは北海道唯一のゾウです。寒さに弱いゾウですが、冬期も暖かい日だと数時間、真冬日や悪天候の日も室内掃除の時間だけは外に出すそうです。
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耳には凍傷の跡が…さすが厳寒地の動物園ってトコでしょうか。

ちなみに訓練はナナの足に薬を塗りやすくするためで、少しでも長生きして貰えるように…という飼育員さんの思いから始めたことだそうです。
ナナがもし死んだら、北海道で二度とゾウを見ることができない可能性が高いそう。死んだら新しい子を入れる、これは容易な事ではないのです。
繁殖施設がある動物園でないと新しいゾウを受け入れられず、その繁殖施設は温暖な地域に造る場合で推定15億円掛かるのだとか。ということは北海道では暖房設備も整えなければならないので、それ以上の金額が掛かることを意味します。実質的にその金額を用意するのは無理ということだそうです。
ナナ、頑張れ。もっともっと長生きしてね


スポットガイド後に、ゾウ舎内を見学する機会がありました。これだけでも来た甲斐があるってもんです。
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舎内は約20℃に保たれているそうです。舎内は当然パンチの効いた獣臭ですが、せっかくの機会ですので見学した方がお得です。


コチラはキリン・シマウマ舎。
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雪の中を闊歩するキリンが何とも不思議な感じです。シマウマはほとんど動きませんでした。


コチラはホッキョクグマのピリカ。
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今回の旅の大きな目的は「円山動物園のホッキョクグマ・ツインズの見学」なのですが、実はおびひろ動物園のピリカはツインズの姉(2014年現在、旭山動物園にいます)。

母ララ・父デナリ(2009/12月当時は釧路動物園に貸し出し中でしたが、2014年現在は円山にいます)と、両親ともツインズと一緒。あざらし、2005年に円山でピリカ妊娠中のララを見ました(yahoo旅日記はコチラ)。今回は念願の本物です。


ピリカはひたすら肉…というか骨を齧っていました。
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獣舎の前にはホッキョクグマの説明だけでなく、“ピリカの親戚”という血縁関係図や“日本のホッキョクグマ”の一覧表もありましたよ。
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特に2009年以降、ホッキョクグマの移動(っていうか異動か?)が激しいです。
国内のホッキョクグマが減少の一途を辿っているので、繁殖のための移動が行なわれています。


さて、雪がチラホラしていたためか、アシカだけでなくカバも本日休業中でした。
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「結構年なので勘弁してあげてください」とのことです。そういうことなら…仕方あるまい。。。


コチラはアカカンガルー。
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フェンス近くまでお客が来ると近寄ってきましたが、お客が去ると小屋に入ってしまいました。寒いから?何れにしても現金なヤツラです。


5匹となかなかの大家族のアメリカバイソン。全てがおびひろ動物園で繁殖した個体だそうです。
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さて、2010年は寅年
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私が訪れた2009年の年末、トラ舎は正月バージョンになっていました。あら、丁度イイ場所にいるじゃない。コチラは♂のストロング君です。

丁度スポットガイドがあったので、しばし見学。
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飼育員さんがストロング君を小屋に一旦戻し、エサ(肉)を檻内に配置。肉を探すところを我々は見学です。また、棒に肉を刺して檻越しに食べさせたり…。結構面白いのです。

この際、飼育員さんと色々お話ししました。「全国の動物園を巡っている」と話したら「色々な所を巡っているとお金のない動物園って分かるでしょう」と言われちゃいました。
ハイ…それはもちろん。。。
でも資金繰りに苦労している動物園でも工夫次第でどうにかなるということは旭山動物園が証明済み。…と言いたいところなのですが、最近施設をどんどん拡張中の旭山、私が訪れた2005年(yahoo旅日記はコチラ)に¥580だった入園料も今や¥800。
施設を拡張するということはそれなりのリスクも伴います。今後施設が老朽化した時とか、修繕費用は莫大でしょう。おびひろ動物園の飼育員さんは、旭山の今後を心配していました。
ま、お金があろうとなかろうと、おびひろ動物園は説明パネルの手作り感とか飼育員さんのアットホームな感じだけで、あざらし的にはかなりポイント高いのですが


さてさて、本日、トラ舎にはテレビ局が撮影にきていました。どうやら動物園HPによると27日のNHK北海道版で放送されたらしく…あざらし、バッチリ映ってたかもしれません。映されてた自覚はありますの。ただ使われたかどうかは知りませんけど。
しかもその様子を飼育員さんが撮影していたので動物園HPにはちょこっとですが写ってました。


この後、エゾシカのスポットガイドを聞いてから見学終了!
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後々この少女があざらしを救ってくれることになると、この時はまだ知る由もないDASH!


この他にもライオン夫婦やフタコブラクダやビーバー等々、たくさんの動物がいました。
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冬で見られなかった動物もいたので、次回は暖かい季節に訪れたいです。

結局、開園直後の11時ちょい過ぎから閉園間近の13時45分まで、とことん動物園を楽しみました。もちろんお昼も食べずにひたすら外で。
だからか、身体が芯から冷えている感じがしたのはあせる 雪がチラホラしている-10℃超え、気を付けないと風邪引いちゃうぜっ!


さて、実はトラのスポットガイド前に入口でバスの時間を聞きました。その時間に合わせてバス停に向かい…おや?私が聞いたのとバスの時間が違うぞ??1日に数本レベルじゃん。
ひとまず動物園の駐車場に戻ってみたら、トラとエゾシカのスポットガイドでずっと一緒だった母娘2人組がいたので、バスについて情報収集を試みました。
「冬時間じゃないかしら」…何ですと??初耳よ。
ん??…ってことはバスは1時間位こないの??マジ?
「心配してたのよ。何処まで行くの?送って行くわ。」えぇ…!!「そ、そんな…じゃあ帯広駅までお願いします。。。」
何て迷惑な観光客なのか…自分でも本当にウンザリします。行きも帰りも、帯広住民に迷惑を掛けてしまいましたが、本当に有り難かったです。今回2度目の…あの節はお世話になりました。。。
帰る頃には-15℃だったので、危うく遭難するところでした

そんなこんなでヒッチハイクもどきで帯広駅へと戻ったのでした。