第６９回国民体育大会（長崎国体）バレーボール競技、第４日目の決勝戦の佐賀県戦（久光戦）の続き（第３セット以降）です。
第１セットは、久光に取られましたが、第２セットは、シーガルズが挽回して取り返し、セットカウントは、１－１の同点となりました。
ここまで互いに激しい点の取り合いで、どちらが優勢というわけでもなく、非常に拮抗した試合展開でした。
試合冒頭から、１点、１点、どちらが試合を支配するかの主導権争いをし、その決着はつかないままに、第３セットに突入です。
次の第３セットをどちらが取るか、これが非常に大事ですね。
選手の皆さんも、誰一人、安心した表情をされた方はいませんでした。
皆、非常に集中された、真剣そのもののいい表情でした。
そして、迎えた勝負の第３セット、シーガルズは、このセットも第２セットと同じメンバーで臨みましたが、ローテを少し動かし、前衛左から、卜部（１１）、川島（９）、佐々木萌（７）、後衛右から、宮下（３）、山口（２）、川畑（８）の各選手というフォーメーションでした。
他方で、久光も第２セットと変わらず、前衛左から、長岡（１）、岩坂（４）、新鍋（３）、後衛右から、古藤（１２）、水田（９）、石井（６）の各選手の形でした。
2014.10.21 第69回国体（長崎国体） 第４日（決勝戦） 佐賀県戦・第３セット、先発フォーメーション
このセットも、冒頭から、点の取り合いの激しい攻防となりました。
１点目から長いラリーになり、最後に萌選手がレフトから放ったアタックがアウトになり、０－１、この最初の得点については、選手の皆さんは、ワンタッチをアピールしましたが、容れられませんでした。
しかし、ここで、川島選手が、少し不満が流れた空気を一瞬で切り裂くカミソリクイックで１－１、続いて石井選手のレフトからのフェイントを、宮下選手と川畑選手が飛びついてよく拾いましたが（手が届いたのは宮下選手）、これが残念ながらネットに当たって自コートに落ちて、１－２、続いて川畑選手がレフトから豪快なクロスを決めて、２－２、川島選手がサーブで崩し、古藤選手のレシーブしたボールがシーガルズコートに返ってきたところを川畑選手がダイレクトで叩きつけて、３－２、長岡選手が強烈なクロスを打ち込み３－３、石井選手がレフトから豪快に決めて、３－４、そして、さらに石井選手が再びクロスを決めて、３－５の久光の２点リードとなりました。
そして、ここからこのセットは、久光が流れに乗ることとなり、川畑選手がレフトから古藤選手の腕を狙ったブロックアウトで４－５としましたが、次は長いラリーの後に川畑選手のアタックがアウトになり、４－６、そして、その後も凄いラリーになりましたが、最後に川畑選手のアタックが水田選手のブロックに合い、４－７の３点リードを許す形となり、
宮下選手と丸山選手が交錯して、てんやわんやの状態になっていますが、この場面、ユメさんが水田選手と競り合って自コートに落ちてきたボール、これを、卜部選手が飛びついて、次に繋げました。落していません！
続いて、次は、萌選手がワンタッチを狙ったアタックがアウトになり、４－８と４点ビハインド、ここで川畑選手がアタックで踏ん張り、５－８としたものの、すぐさま新鍋選手がレフトからストレートに決めて、５－９、さらに山口選手が瞬殺Ｃワイドを決めて６－９と踏ん張るものの、さらに新鍋選手がレフトから今度はクロスに決めて、６－１０、再び新鍋選手のレフトからのクロスが決まり、６－１１とついに５点差のビハインド、
2014.10.21 第69回国体（長崎国体） 第４日（決勝戦） 佐賀県戦・第３セット、６点目山口選手ブロード（６－９）③
そして、久々に川島選手がクイックを放ち、これが見事に決まって７－１１、続いて新鍋選手が今度はライトからストレートにアタックを放ち、７－１２、次は、またまたもの凄い長いラリーになりましたが、最後は、岩坂選手がセンターから痛烈なアタックを決めて、７－１３と、このセット、ジワジワと久光が点差を広げ、気が付けば、６点の大きなリードを許すこととなりました。
卜部選手のブロードが防がれたリバウンドを、丸山選手が拾いました！
川島選手のクイックが防がれたリバウンドを、卜部選手が繋ぎました！
新鍋選手がほぼノーブロックで放った強烈アタックを、宮下選手が丸山選手と重なりながらも拾い上げました！
長岡選手の豪快アタックも、丸山選手が懸命に飛びつき拾いました！
しかし、最後は、岩坂選手に痛烈なクイックを決められました。
これは、いけませんね。
第２セットの終盤とは逆に、このセット序盤は、久光が力でシーガルズをねじ伏せにかかりました。
やはり女王久光、易々とは勝たせてはくれません。
そこで、河本監督は、この段階で、タイムアウトを取られましたが、ここからのシーガルズの驚異の粘りと反撃が、もの凄く素晴らしかったですね。
女王久光に７－１３と、６点もの点差をつけらると、なかなか挽回は難しいのではないかと感じられましたが、シーガルズの選手の皆さんは、決してあきらめてはいませんでした。
まず、川島選手が岩坂選手のクイックを止めて、８－１３、石井選手のストレートが決まって８－１４、川畑選手がセンターに切れ込む鋭いアタックで９－１４、水田選手のクイックで９－１５、川畑選手の豪快なクロスで、１０－１５とよくついていきました。
そして、ここで、宮下選手に代わって関選手、卜部選手に代わって夏希選手の二枚替えが行なわれましたが、ここから流れが変わりました。
１０－１５の５点ビハインドのこの場面から、川畑選手が二枚ブロックをぶち破る豪快アタックで１１－１５の４点差とし、続けて関選手がふわりと落すフェイントで１２－１５、石井選手の豪快クロスで１２－１６と再び４点差となったものの、久光のサーブミスで１３－１６、そして、丸山選手の根性のバックトスを受けた萌選手が、見事にこれに応えてレフトから豪快に決めて、ついに１４－１６の２点差、そして、続けて萌選手がクロスに決めて、１５－１６と、ついに１点差に迫りました！
そして、ここでたまらず久光がタイムアウトを取りましたが、このタイムアウト明け後、関選手が見事なクイックを決められ、ついに１６－１６と、このセット、一時６点差をつけられていたものを、試合終盤にさしかかる場面で、挽回し、同点まで持ち込みました！！
素晴らしい！！
しかし、ここから再び久光がシーガルズを跳ね返します。
１６－１６の同点の場面から、水田選手のブロードで、１６－１７、新鍋選手がクロスに決めて１６－１８、シーガルズのタイムアウトをはさんで、再び新鍋選手がレフト、センター寄りから豪快に決めて、１６－１９とたちまち３点差に離されました。
そこで、ここで、関選手に代わって宮下選手、夏希選手に代わって卜部選手がコートに入られ、二枚替えを元に戻しました。
すると、ここで、山口選手の超速ブロードがさく裂、久光の連続得点を切って、１７－１９と再び２点差に戻し、続いて萌選手が体重の乗った凄いスパイクで１８－１９と再び１点差、さらに、川島選手が岩坂選手をドンピシャで止めて、１９－１９と再び同点に。
もの凄い熱戦です。
このセットは、久光リードの展開で終盤まで来ましたが、シーガルズも驚異の粘りで６点差のビハインドを挽回し、一度は再び突き放されながらも、再び１９－１９の同点に持ち込みました。
セットカウント１－１の同点で臨んだこの第３セット、両チームともにこのセットが非常に大事であることは分かっています。
互いに一歩も譲らず、このセットを奪い取ることに力が注がれましたが、この１９－１９の場面からの攻防も、もの凄いものがありました。
この場面で後衛に回ることとなった山口選手に代わって竹田選手がピンチサーバーに入られましたが、まずは新鍋選手のレフトからのクロスで、１９－２０、しかし、ここで萌選手が長岡選手を根性の１枚ブロックで止めて、２０－２０、しかし、ここで新鍋選手が今度はライトからクロスを決めて、２０－２１、これに負けじと萌選手がレフトから豪快クロスで、２１－２１、石井選手がレフトからクロスに決めて、２１－２２、ここで前衛に上がっていた川畑選手が巧いブロックアウトを取って、２２－２２と、一歩先を行く久光に対し、シーガルズも一歩も引きません！
この最後の場面、何とか追いつきたい！！
しかしながら、ここで、石井選手のレフトからの長いクロスが決まって、２２－２３、さらに長いラリーの後に、再び石井選手が今度はストレートに決めて、２２－２４。
うーん、ついに、ついに、ここまで１点差を何度も詰める形で粘ってきましたが、ついにセットの最後の場面に来て、２点差に離されて、女王久光にセットポイントを掴まれました！
この場面、久光ベンチもひとまず喜びと安堵の表情です。
これは、万事休すか！
と思いきや、ここから再びシーガルズが踏ん張ります！！
まずは、山口選手と卜部選手がきれいに飛んだ２枚ブロックを避けた石井選手のストレートアタックがラインアウトになって、２３－２４の１点差。
後衛宮下選手が、このボールを見切りました！
まだ相手にセットポイントを掴まれたままですが、シーガルズは、このチャンスを逃すわけにはいきません！！
続いて、ここは絶対真打ち、山口選手が、センターで、古藤選手と石井選手の二枚ブロックにつかれましたが、このシビレる緊迫の場面で、驚異の冷静さを見せられ、コート中央にポトリと落すフェイントを決められ、ついに、２４－２４のデュースに！！
やりました！！！
この最後の最後の場面で、追いつきました！！
そして、ここで久光がタイムアウトを取りましたが、このタイムアウトが明けて、またまた長いラリーになりましたが、最後は、やはり、ブロードに走ったユメさんが、ネット右端ギリギリのところで、ブロックに飛んだ石井選手の左腕に当てて、これをアンテナに当てさせる見事なブロックアウト！！！
これで、ついに、２５－２４と、最後の最後でこのセット初めてシーガルズが逆転し、セットポイントを掴みました！！
しかし、やはり凄いですね。
山口選手の恐るべき度胸、冷静さ、巧さには、ほんとに感動させられます。
このような極限状態において、特に凄み増すのがユメさんですね。
２２－２４の絶対絶命のピンチの場面から、久光のミスによる１点をきっかけに（２３－２４）、このチャンスを決して逃さず、ユメさんのネット際の魔術で、２４－２４のデュースに、そしてさらに、ユメさんの超速ブロードからの相手を見切ったブロックアウトで、２５－２４と、一気にセットポイントを掴む場面まで、チームを引っ張られました。
凄いです。
そして、２５－２４と、女王久光を追いつめたシーガルズ、最後は、やはりラリーの後に、この試合も大活躍だった川畑選手がレフトから豪快なブロックアウトを取って、このセット、２６－２４と、締めくくってくださいました！！
やりました！！
これで、セットカウントは、２－１！！
シーガルズが、あの女王久光を相手に、この優勝を賭けた大一番で、王手をかけました！！！
しかし、もちろんまだまだ勝ったわけではありません。
この追いつめられた状況から、驚愕の底力を発揮するのが女王久光です。
次のセット、再び初心に戻って引き締まり、必ずシーガルズが取り切って、今大会優勝の栄誉を勝ち取ってほしい！！！
そして、運命の第４セット、ここからは次の記事に記載します。
まだ続きは書けておらず、仕事の関係で少し時間がかかりそうですが、必ず続けます。
本当は、全部を書いてから再整理しないといけないのですけど、時間が経ってしまいそうですので、先にここまでをＵＰします。
後に文章自体も、かなり修正する部分が出てくると思います。
すみません。
＊なお、シーガルズ以外の試合も含めた全試合の結果については、下記記事に記載していっています。
「間もなく、第69回国体バレーボール競技、開幕！！」
http://ameblo.jp/seagullsfan/entry-11936948983.html
＊また、公式の結果サイトは、以下のとおりです。
「国体公式サイト結果速報サイト」