【DF 吉田旭希】



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 今シーズン副主将を務めました、4年DFの吉田旭希です。まず初めに日頃より神奈川大学男子ラクロス部にご声援・ご支援をくださるOB・関係者の皆様にこの場を借りて感謝を述べさせていただきます。11/10(日)に今シーズン最終戦がございますので、現地にて観戦に来ていただけますと幸いです。


 とうとう引退ブログを執筆する時が来たか、という心境です。2〜3年生の頃から引退ブログにはこういうことを書きたいな、とか頭では考えていたけど、いざその時が来たというのに今まで特に書き留めてもなく、何から書こうか悩んでいます。ありがたいことに今まで何回かブログを書かせていただいたのですが、自分の経歴やキャリアについて書いたことはなかったので今回は主にそこについて述べていこうと思います。


 

 時は、神大への入学が決まった2021年3月頃のこと。僕には2つ上の兄がいて、兄は高校〜大学でアイスホッケーのゴーリーをやっていました。


 一方僕の高校生活はと言うと、日頃ほぼ活動がなかった写真同好会に所属していて、その中でも幽霊部員という実質帰宅部状態でした。スポーツは、週末に友達と公園でサッカーを遊ぶくらい。過ごした時間の密度や勝ち得た名声で、兄弟の差は雲泥である。このままでは親から見向きもされなくなったり、資格取得のための勉強に追われる日々になってしまうと考えたため、大学では何か一つ熱中するものを作り、遊びに逃げない厳しい道を自ら選択することを決めました。(もちろん、勉強はめっちゃ大事ですよ。)

 

 そこでラクロスに出会いました。パソコンで神大のサークル、部活一覧の資料を開いて適当にスクロールしてみたら、たまたま男子ラクロス部の場所に止まった。

(https://www.kanagawa-u.ac.jp/campuslife/activities/file/circle.pdf)

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当時の資料です。みんなもやってみて!笑


 マンモス規模の部活だと帰宅部出身には厳しすぎるし、40人前後の規模ってのがちょうどいいな。知らないスポーツだけど調べてみよう。それが当時の感想でした。


 YouTubeでラクロスを見た結果、秒で虜になりました。ブレイクシチュエーションで縦に鋭く切り込みショットを決めるシーンだった気がする。こんな自由にフィールドを駆け回れるスポーツがあるんだ!やってみよう!

そう思い新歓の時期に自らラクロス部の先輩に話しかけに行き、流れるように入部しました。

 

 当時はコロナ禍というのもあり平日がオンライントレーニングで、練習は土日のみだったので大学生活との両立も良好で、部活がすごくちょうどいいな。とか当時は思ってました。

(尚その後激しい接触プレーがラクロスにあるとは知らず、初めて防具をつけた日の練習でたくさんタックル練をするぞ!と言う流れになり、絶句した。あと、後期から大学グラウンドが使えるようになり活動日が増え、キャパオーバーしてめっちゃ体調崩した。なんか騙された気分だったけどまあいいや。いい思い出です)






 ラクロス人生のターニングポイントは何回かあったが、まず最初は1シーズン目が終わった冬のオフ期間でした。

 

 4年生のロングの方々が引退され、翌シーズンにスタメンになれる可能性があった。そのチャンスを逃すまいと毎日ガス橋に赴き、壁当てを積み重ねました。そこで得たクロスワークや自信が今でも活きていると思っています。2年生に上がった時には無事にスタメンを勝ち取り、チームも勝ち続け、価値のある日々を過ごしました。練習のために平気で1限ブッチしてました。

 当時DFとして共にプレーしたなぎさん、しゅんさん、白木さん、ひろむさん、たいきさん。皆さん最高の先輩です!


 しかし訪れた、忘れもしない2022年11月12日。関東学院戦の前日練習で、エキマン中に2枚の当たりライドから逃げていて、捕まえられ接触した時に左膝からブチっと音が聞こえた。倒れ込んだ時にはただの怪我ではないことを確信していた。

 

 すぐに仁平が駆け寄って来てくれたことと、練習に来ていたOBの方がそんなに痛くないでしょ、早く立てよと言っているのが聞こえたことは覚えている。

 

 ここでうずくまっていてはいけないことくらいわかってるが、視界は真っ暗で、痛すぎて体が全く動かない。今でも怖くて怪我した瞬間の映像は見れていないです。

 

 個人的な見立てで、膝の中央付近の怪我は避けていて外側靱帯をやっちゃった気がするから、まあ切り替えてリハビリ頑張って数週間後の入れ替え戦に間に合わせようと考えていました。

 

 しかし現実は甘くはなく、前十字靭帯の断裂でした。その後チームは劇的な形で2部昇格を決め、僕自身も感情を爆発させてはいたが、同時にその輪の中心に立てていないことに悔しさを覚えた。


 前十字靭帯の話で盛り上がってボリュームが増えてしまってすみません。笑

本格的にリハビリに入る際に、前十字靭帯を断裂した他の方のブログなどをたくさん読んでいたので、今後この怪我を経験した誰かの為になればと思い綴りました。






 最終的な復帰は2024年5月までもつれた。そこまでの間は一時的に復帰したけど結局痛めたり、手術したり、リハビリしたり、スカウティング頑張ってみたり、バルクアップして顔パンパンにしてみたり、就活で怪我のことを話し倒したり、なんか色々してました。

 

 復帰10日後の練習試合でやまとが体調不良で欠場して人が少なくて、いきなり4Qフル出場。体力も膝のコンディションもやばすぎて、ちょっとやまとに怒りたくもなったけど(笑)、まあ今まで自分が怪我してて迷惑かけたし割とプレーできていい機会だったと捉えています。

 

 そこから今に至るまで一度も怪我しなかったのは学生TRや武川さんをはじめとした、周りの方の手厚いサポートのおかげです。本当にありがとうございます。


 そんなこんなでリーグ戦が始まり、2勝3敗で今に至ります。こんな感じのラクロス人生。気持ちの浮き沈みは少ないタイプで常に前向きにラクロスはしていたけど、試合結果はネガティブなものが多く、良いプレーよりは悪いプレーの方が頭をよぎっています。

 特に学芸相手に負けた時は現状を受け止めきれずにいて、その後ウェイトにもあまり身が入らなくなってしまった時期もありました。


あー、自分がもっとちゃんとしてたらチームを勝たせられたのかな。


なんて思ったり。ラストシーズンは取り組んできたことも多いけど、反省すべきことも多かった。


だからせいぜい最終戦は、後悔の残らないように全力を出し切りたい。






ここからは色々な方面に感謝や思いを伝えさせてください。まずは同期。


ゆうたろう

 まずは1年間ここまでチームを導いてくれてありがとう。俺は試合中とかは自分のことで頭がいっぱいで、せいぜいDFメンバーくらいにしか波紋を広げることができないんだけど、ゆうたろうはチーム全体に声をかけて士気を上げれる能力を持ってて、俺にはないものなんだよね。だからみんなついてきたんだと思う。最後まで頼んだぞ。


大将

 お互い怪我で学生4年間の時間をめいいっぱい使ってのプレーはできなかったかと思うけど、メニューの後のフィードバックをしあったり、いい関係だったと思う。ラクロスバカを貫き通してくれ。今後も大将の笑顔と良いプレーが見たいぜ。


こう

 多分お互いを知りすぎることなく、ドライだったとは言わないけどちゃんと信頼し合える関係だったと思う。変な発言したりして、こうになんだこいつと思わせるのが、生き甲斐だったりするんだよなー

えっと、キングダムは今後も多分読まないかな。あと、同期会やろう。


あおい

 第一印象は正直なところ、気づいたら入部してて同期になってんなーって感じだった。上級生になるにつれて話すことも増えたよね。あおい自身何度も部活で挫折したことがあったと思うけど、絶対辞めさせたくなくて何度も声をかけ続けた。無事ここまで来れてホッとしてるわ。

余計な一言とかはあえて書かないことにするけど、友達の家でのマナーはわきまえようね。色々頑張れ!


しんご

 初めて会った時の、めっちゃ重い荷物を持ちながらつくばエクスプレスの駅まで歩いたのがつい最近のことみたいだけど、気づいたら引退の時期だね。しんごは既読遅いしプライベートでも特別たくさん会うわけではないけど、大学4年間を語るにはいなくちゃいけない存在。リハビリも俺らとトレーナーの3人でめっちゃやったな。大学卒業までの期間めっちゃ遊びにいこうぜ。





せな

 いつも一緒だから部活で孤独を感じることは一度もなかった。部活でもプライベートでもたくさんお世話になってます。試合中には口調荒くなっちゃうけどあと1試合だしまあ、許して。笑 

最後まで暴れようぜ!

あ、愛知は好きな場所だけど、住まないし転勤も多分しないよーん。社会人になったら遠方から会いに行きますわ。







1年生へ

 入部したての頃ずっと俺が育成を担当してた理由がこのブログで分かったかな?大怪我してるって言うグロいバックボーンを明かしたらビビっちゃうと思って、あまり明かさずにいました。笑

まずはウィンター頑張れ!オフシーズンにめっちゃ自主練すればラクロス楽しくなって来年からスタメンになれるよ


2年生へ

 これまで比較的退部者が少なくて、真摯にラクロスに向き合ってる人が多い素敵な代だと思う。上下関係や階級を意識しすぎず、積極的に意見を出したり善い行いを広めていけばもっと強い世代になるはず!

あと、東神奈川から通ってる賑やかなスタッフ2人とはたまに一緒に部活行ったりして楽しかった。朝を彩ってくれてありがとうな。まあほぼ毎回チャリで追い越してるけど。


3年生へ

 来年は最上級生になり、壁に当たることや悩む機会が増えるかもしれない。

ただそんな時こそ原点を思い返し、ひとつひとつ課題を克服していくことを楽しんでほしい。

時には真面目な顔も見せるが、基本的に砕けた雰囲気を持っているのがみんなの強みだと思う。いいチームにしていってくれ!

あと、この世代ベイファン多すぎね。素直に巨人応援しようよ

 

その他コーチの方やOBOG・先輩方、他チームのラクロッサーなど関わってきた全ての皆さんのおかげで今があります。本当にありがとうございました。



最後に、家族・親戚のみんなへ

 大学入りたての頃は稼いだバイト代を色々家庭に還元させたいとかひっそり考えてたけど、結局頼りっぱなしになってしまいました。活動をしっかり追ってくれたり、同期のことも少し覚えてたりしてて嬉しかった。

 親戚にもたくさんお世話になって、金沢八景での練習後に家に行かせてくれたり、怪我した時にはたくさん支えてくれて助かりました。

最終戦は見にきてくれるみたいだから、ラクロス面白いな、って思ってもらえるように頑張るわ。

これからはしっかり親孝行します。


大学でラクロスに出会えて良かったな。改めてそう思います。

最終戦にしっかり勝って、今シーズンを締めくくりましょう。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


けんぽで泥に足を持っていかれ転倒した時の写真を添えて、締めたいと思います。





神奈川大学男子ラクロス部 #17 吉田旭希