夜叉ヶ池に見る正義を貫く哀しい人生(南斗六星編) | seabula旅日記

seabula旅日記

別に旅はしないんですけどね。

宮城聰監督演出のSPAC新作「夜叉ヶ池」を観て参りました。


話は「切なく」「恐ろしく」「やるせなく」、そして芝居は「面白く」でした。

すげー面白かったです。


先日一緒に稽古見学会に行ったK氏と奥様と3人で行ってきたのですが、皆一様に大満足でした。


宮城監督の作品って「巨匠」しか観た事ないのですが、アニメっぽいですよね。

世代なんでしょうか、それとも単に僕の勘違いなんでしょうか。


話としては泉鏡花の原作の出だしさながら常に「現代」として表される如く追い込まれた人間の心理ってのはやーねーってことですかね。

「みんなのために犠牲になれ、この野郎!」みたいな心理は怖いです。

しかも犠牲にされそうになる(結果心中しちゃうんで違う意味で犠牲になるのですが…)萩原と百合は村のため、義のため、竜神との誓いのために鐘を打ち続けることで既に多大な人生の犠牲を払ってるのですよ。


今の国民は様々な犠牲を強いられてます。

税金は高いし、ワーキングプアなんてちょっとライトでポップな響きの貧民層が生み出され、道路のためには懸命に税金上げるけど医療福祉のためには「消費税上げるぞ!良いのかおい?(薄笑)」なんてお上から言われちゃったりしてます。

国民が幸せに生きようとする権利が侵されてます。

でも色々書いたりして意見を言うと「この左翼野郎が!」と怒られちゃって炎上したりします。


まったく同じです!


犠牲になってる人は善人なんで更なる犠牲を当たり前のように求められます。

イヤとは言えなくされます。

最悪です。


義に生きたレイも哀しい人生の幕切れだったし!

仁に生きたシュウも悲惨だったし!

つーか南斗六星は哀しい終わりが多いよ!


すいません、まったく関係ないですね…。


それにしても宮城監督はよく公立の劇団でこれやりましたね。

すごい度胸です。

アフタートークで「雨乞いという伝統行事が現代資本主義の中、屈折した形で見世物になってる。最近こんなのばっか」みたいなことを言われてましたが、そんなテーマどころじゃないものが含まれてるじゃないですか!


客席で見ていた石川知事はどう思われたのでしょうか。

それとも単に僕が裏を読みすぎてるのでしょうか。