最近読んだ小説の話。

 

ネットで知った本。

 

「報われない努力なんてない!」

 

こんなキャッチコピーに惹かれた。

生きづらい世の中、

どう生きていったらいいのか

悩める人への道しるべ。

 

「運転者」

 

著者 喜多川泰

 

 

主人公の中年のある男、

保険営業に転職したが

なかなか業績が上がらず苦しい日々、

おまけに二年目にして担当顧客からの大量解約を受け

大幅収入減。

 

予定していた家族旅行の計画をキャンセルせざるを得ないことを

妻に言い出せず。

不登校の娘。今後の学費の工面も厳しい状況。

 

不幸続きの主人公の前にふと現れたタクシー。

 

実はそのタクシーは

乗客の「運」を「転」ずるという不思議なタクシーだった。

 

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運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。
運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。
使う・貯めるで表現するものなんです。
先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。
運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。

―――本文より

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運はポイント制で

貯めるのが先、

貯まった分から使える。

 

貯めるには、

自分の時間を人のために使う。

 

あと、実はこのポイント、

引継ぎ制もあり。

 

身近な人から引き継いで受け取ったり、

受け渡したりすることができる。

 

さらに運が変わる時というのを敏感に察知することが大事。

アンテナを張るためには、

機嫌よくいること。

 

不機嫌、卑屈になっていると

自分から幸運への転機を逃してしまう。

 

 

『君たちはどう生きるか』

 

ジブリ作品が公開されているが、

今生きている人生は、

過去があってこそ、

先祖がどう生きたかによって

今生きている自分たちに繋がっているし、

現在の生き方が未来へ繋がっていくのである。

 

 

人間として生まれたのは幸運なのか?

日本で生まれたのは幸運なのか?

 

猫に生まれていたのなら?

アメリカで生まれていたのなら?

 

何に生まれようが、

どこで生まれようが、

個々に差はあるかもしれないが、

それを踏まえて、

個人がどう生きるか

 

それが大事なのではないだろうか。