最近読んだ小説の話。

 

とある作品を読みたいと思っていた作家さん。

 

図書館の本棚をチェックしていたら、

探していた本は借りられていて、

たまたまそこにあった本の背表紙のタイトルが目につき、

取ってみると装丁は図書室にたたずむ生徒と先生?

 

気になり、読みたいと思っていた本の代わりに

読んでみることにした。

 

「教室に並んだ背表紙」

 

著者 相沢沙呼

 

 

~内容(公式より引用)~

 

中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や

未来の不安、同級生に対する劣等感など、

思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。

 

~~~

 

様々な悩みを抱えた中学生たちが、

図書室へ足を運び、司書の先生によって

優しく導かれていく。

 

若者言葉やネットスラングなども出てきて、

わかる人には、キャラクターへの親近感が持てる文章だが、

単語を知らないと嫌悪感を抱く部分も。

 

小説など漫画も含め読書というものへの

著者の愛を感じる文章。

 

さらにもっといろんな本に出会いたいと思った。

 

※以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連作短編なのだが、

登場人物の名前が苗字だけや下の名前だけなど、

ぼかされていて、叙述トリックものだと気づいたが、

話の繋がりなどで混乱してしまった。

 

 

あと印象に残ったのは、

読書感想文を書くというのに慣れるため、

担任の先生が課題図書を5冊指定して、

読書感想文を書く課題を出したことから始まる話。

 

私は、中学生の頃、いや、小学生の頃から

読書感想文が大っっっっっっっっ嫌いである。

こんなことをされたら、図書室はおろか、

学校にもいかなくなっていただろう。

 

その編の、女の子も、

読書感想文なんて書きたくないと言っていて、

ネット検索で読書感想文代行サービスがあることを

発見するも中学生には高すぎる金額に絶望。

 

私だったら、お小遣いをはたいてでも代行してもらうかもしれない。

 

そんな時、たまたまその女の子は、

図書委員をしている女の子が、課題の感想文を書いたけど、

やっぱり別の作品で書き直すといって、

ゴミ箱に捨てたのを見つける。

 

まさに神の紙。

 

ただ読書感想文をゲットしたが、

その図書委員は曲者で、

感想文に本のタイトルや登場人物の名前が出てこない。

 

図書室に行き、どの作品の感想文なのか

確認作業をしていると、

司書の先生にバレてしまう。

 

先生は、その感想文がどの作品なのか分かるけど、

先生が面白いと思っておススメする本を読んで

感想を聞かせてくれたら教えてあげると提案してくる。

 

本を読みたくないと言っているのに、

何としても本を読ませようとする

先生もなかなかの曲者である。

 

結局その勧められた本を読んで、

感想を伝えると、

実はそれは文庫化された時に

タイトルが変更された作品で、

課題図書の内の1つだった。

 

そして先生は、

自分の気持ちを書き出すことで

自分の感情の整理をすることができる

と諭す。

 

その子は、家族の時間が無くさみしい思いをしていて、

そのことでモヤモヤと悩んでいたが、

整理をつけるきっかけを経て、

親に気持ちを伝える。。。

 

 

 

情報はインプットだけじゃなくて、

アウトプットもとても大事。

 

読書(インプット)はするようになったけど、

感想文(アウトプット)はまだまだ苦手。

 

 

中学生頃から読書してればよかったと今では思う。

そして、中学の時、本をまったく読まないのに

図書委員長をしていた奴がいるらしーばす。

本を読まない図書委員長