久しぶりに専門分野の本を読んで、衝撃を受けました。
- ケアワーク 支える力をどう育むか―スキル習得の仕組みとワークライフバランス/西川 真規子
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目次です。
序章 ケアワークにまつわる社会通念
第1章 ケアワークとは何か
第2章 なぜ弱体化したのか―雇用社会化との対立を解く
第3章 働き方との相乗効果を図る―家庭におけるケアワーク
第4章 有償ケアワークを専門職化する―スキルの拡充と人材育成
終章 ケアワークの再構築
この本は題名にワークライフバランスという言葉があるように、これからの高齢化社会に介護を担いながらどのようにワークライフバランスを実現していくかということが主題にあります。
具体的に前半は家庭での介護について。女性の社会進出が進む中で、家庭での介護を担う人が少なくなる状態が既に起こっていますが、どうしていけばよいのか。やはり夫か妻のどちらかは専業主婦(夫)であるべきなのかということについて述べられています(結論はお読みください)。
そして後半では、家庭だけではどう考えても補いきれない介護を担っていくべき、専門職について述べられています。その内容は主に介護職の専門性とは何かということについて言及されていますが、この本の中で私がもっとも衝撃をうけたのは、「資格取得のための専門教育が実際の現場で必要とされる能力にほとんど役に立っていない」というデータでした。詳しくは本書を読んでいただくとして、調査をもとにこの結論は導き出されています。
私も社会福祉士という資格を持ち、そのために大学で専門教育を受けてきた人間なので、この事実には衝撃を受けました。
福祉の知識は現場で生かされてこその知識です。実際に人と人と向かい合って生かされなければ意味はありません。
社会福祉の専門職を養成するための教育を再考する必要性がありそうです。