久々に小説を読みました。ずいぶん前に、王様のブランチが何かで紹介されていて、とても気になっていた本です。
この本、2007年本屋大賞第1位だそうです(また著者はこの作品で、第28回吉川英治文学新人賞を受賞しています)。ドラマ化や漫画化もされているので、非常に有名のようですね。私はいまさら読みましたが・・・。
この本のテーマは陸上です。主人公神谷信二とその幼馴染の一の瀬連を中心に高校での陸上生活を描いた青春小説です。
私は中学・高校時代とこの本の登場人物と同じように陸上をやっていました。この本の中で、信二と連は短距離種目の選手ですが、私も同様に短距離を専門種目としていました。高校時代の成績はぱっとしませんでしたが、中学時代は地区・都ともに決勝の常連としてやっていました。特にリレーは都内でもトップクラスだったので非常に思い入れが強くあります(北京オリンピックでの4継日本代表の銅メダルには泣きました)。
そんな私なのでこの小説は、心臓を射抜かれたかのようにハマりました。努力・挫折・緊張・勝利など様々な描写が私自身の過去の興奮を思い起こさせてくれました。特にリレーに関する描写は、たまらないものがあります。私自身主人公の信二や連と同じように、コーチから「リレーになると速い」と言われ続けてきたので、その理由も気持もわかります。
また主人公のひたむきな努力の姿勢にも非常に感動しました。中学、高校程度の陸上(特に短距離)は努力をあまりしないでも、「足が速い」という才能だけで勝てるスポーツでもあります。私はそんな現実に幻滅し、練習から逃げていたこともたくさんありましたが、主人公はそれに立ち向かっています。その姿勢はいまこそ思い出し、やらなければいけないものだと思います。
そういえば高校時代の最後のレースのとき、中学時代からのライバルと一緒に100メートルで走り、ゴールした後無言で抱き合ったのを覚えています。彼はいま何をしているんだろうなと思ったりもします。
まあでも、私のように陸上に特別な思い入れがある方じゃなくても非常に楽しめる作品だと思います。スポーツをやっていた人、なにかにひたむきに頑張っていた人にぜひお勧めしたい作品です。
ちなみにDon’t Stop Me NowはQueenの歌のタイトルです(有名ですよね)。私が高校時代、レース前の集中するときに聴いていた曲です。いまでも落ち込んだ時や、何かがんばるときにはこの曲を聴いています。


