「公務員クビ!論」中野雅至(著) | 地域包括で働く社会福祉士のBlog

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公務員クビ!論 (朝日新書 96) (朝日新書 96)/中野 雅至
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を読みました。
市役所職員、国家公務員キャリア、新潟県庁、ハローワーク、県立大学教授とあらゆる公務員を経験してきた著者が、公務員の真の姿(マスコミなどで煽られている姿とのギャップ)や、公務員の問題点、今後の公務員の行く末などについて論じた新書です。

私自身公務員ですから、著者の論ずる公務員論は非常に納得できます。
世間が言う公務員像は確かに事実の側面がありますが
それだけではない。特にがんばっている公務員はものすごい労働時間ですし、
残業代もある程度までしかでません(ある程度出ることがましなのかもしれませんが・・・)。
私も月のほとんどは定時になるとカードリーダーにカードを通してしまい、それ以降の残業は申請していません。周りの同僚もほとんど同じ。その組織としての残業代の年間予算総額は決まっているため、
自分だけが使うわけにはいかないという、お互いが暗黙の配慮です。

さて話が脱線しましたが、この本の要点は
・キャリア官僚は結構がんばっている。
・地方公務員は霞ヶ関で働く国家公務員に比べると楽だし、待遇も恵まれている。
・この先公務員改革により、公務員の給料も年功序列ではなくなる。クビもあるかも。
・公務員の進むべき道(マスコミに煽られた世論に流されない方向性)
などです。

この中で3点目、年功序列と身分保障の瓦解については、私も同じように考えますし、そうなることを望んでいます。これまでもたびたび悔しい思いをしてきたからです。

どんなにがんばっても、結果を出しても、ただ突っ立っているだけの先輩よりも安月給なのは納得できない思いがありました。私が働いている自治体でも、以前から成績優秀者の上位数パーセントには昇給が早くなるという制度がありましたが、実際には全員が順番にその恩恵をうけるようになっていたので仕事の結果はまったく考慮されませんでした。また昨年度から人事考課制度が正式に始まりましたが、結局は「結果」ではなく以前の制度と同様のようです。

その結果、優秀な先輩方は退職確立が高く、年功序列と身分保障の恩恵を存分に受けている方々は絶対に退職しません。ここ数年の定数減による採用抑制もあり、どんどん職員の質は落ちてきています。

愚痴だらけになってしまいましたが、著者の述べる内容について、同じ公務員である私から見てもほとんど同意できるものばかりです。
公務員に興味がある方、公務員がキライな方などぜひ一度読んでみることをお勧めします。