今度は、
世界の有名なお話しを、
ご紹介しますね(*´`*)
📕「グリム童話」から
『キツネとウマ』
というお話しです(*´`*)
昔むかし、
お百姓さんの家で、
長い間働いている
馬いました(*´`*)
でも、もう年を取った為に、
今では満足に働く事が
出来なくなってしまいました(*´`*)
すると、お百姓さんは、
その馬を、
追い出してしまったのです(*´`*)
追い出された馬が、
しょんぼり歩いて行くと、
ばったりバッタリと出会いました(*´`*)
「おや?」
「馬さん?」
「どうしたんだい?」
「えらく元気がないじゃないか」
そこで、
馬が訳を話すと、
キツネは、
「ふーん?」
「人間なんて」
「勝手な生き物だな」
「好きなだけ」
「こき使っておきながら」
「働けなくなったら」
「追い出してしまうとは」
「・・・・・よし!」
「ここはおいらが」
「助けてやろう」
「あんたはそこに寝転がって」
「死んだ振りをしていなよ」
と言って、
ライオンの所へ、
飛んで行きました(*´`*)
「こんにちわ!」
「ライオンさん!」
「おう!」
「こんにちわだな?」
「いやに上機嫌じゃないか?」
「そうなんです」
「旨い話しがありまして」
「旨い話し?」
「はい」
「実はあっちで」
「馬が死んでいます」
「中々に」
「旨まそうな馬ですよ」
「おっ!」
「そうか?」
「それは旨い話しだ」
「では、さっそく行ってみよう」
ライオンは、
キツネの後をついて行きました(*´`*)
そして、
馬を見つけると、
直ぐにかぶり付こうとしたので、
キツネは、
慌てて言いました(*´`*)
「ちょっ!」
「ちょっと待って下さい!」
「こんな所じゃ」
「横取りしようとする動物が」
「来るかもしれませんよ」
「それよりも」
「私が」
「馬と」
「あなたの尻尾を」
「結びつけてあげますから」
「あなたは」
「馬を家に持って帰ってから。
「ゆっくり食べれば」
「良いではありませんか」
「なるほど?」
「ふむ、ふむ」
「それは良い考えだ」
ライオンは頷くと、
馬の方にお尻を向けました(*´`*)
「はいはい」
「しばらくの間」
「動かないで下さい」
キツネはそう言うと、
馬の長い尻尾の毛で、
ライオンの足をグルグル巻きにして、
ライオンの身動きが取れない様に
してしまいました(*´`*)
「さあ、馬さん」
「これでライオンは」
「身動きが出来ません」
「このまま家に帰りましょう」
それを聞いたライオンは、
ビックリです(゚o゚)/
「このヤロー!!」
「キツネめ!」
「よくも騙したな!」
ライオンは、
大声で吠えて喚き散らしますが、
足をグルグル巻きにされているので
動く事が出来ません(*´`*)
やがて馬は、
ライオンをひきずったまま、
お百姓さんの🏡家まで
帰って行きました(*´`*)
すると?
それを見たお百姓さんは、
感心して
馬に言いました(*´`*)
「おお!」
「何と、何と!」
「ライオンを」
「捕まえて来るなんて!」
「お前は大した馬だ」
「よし!」
「お前の面倒は」
「死ぬまで私が見てやろう」
「もう追い出したりしないから」
「安心するがいい!」
「よし、よし」
こうして、お百姓さんは、
馬を、死ぬまで、
大切に可愛がってやったそうです(*´`*)
何とも身勝手な人間(*´`*)
そして、賢いキツネさん(*´`*)
終わり