未だにあるエレキ延長ケーブル配線焼け | フラーのエレキメンテナンス note

未だにあるエレキ延長ケーブル配線焼け

通常、電源の配線が焼けてしまう場合はバッテリーと接続している端子部分での発生が多く

ナットの締め付けがゆるかったり、端子が錆びていたりして

何かしらの電気抵抗が発生し熱をもち、端子付近から焼けてしまう事が大半です。

しかし、こちらの配線は端子の根元部分はほぼ焼けておらず

端子から離れたところに熱源があり焼けています。

これは接続部ではなく、配線本体で電気抵抗が発生し燃えてしまったと判断します。

幸い配線がバッテリーに接触していなかったのでバッテリーは溶けずにすみました。

 

そして先日モーターガイドX5を購入されたお客さんから

今までご使用になっていたX3も一緒に配線交換のご依頼を頂きました。

トラブルが起きている同じような色の配線がX3に取り付けられていました。

 

交換されてまだそんなにご使用になられていないようなんですけど...。

たしかにコントロールボードから来る純正配線と延長されている配線は何故か2箇所で接続されています。

もしコネクターを使用するとしても、トラブル回避の為に少しでも接点を減らし電気を効率よく使用するのであれば

片方のコネクターに純正配線を接続しもう片方にOFC配線を接続すれば無駄な接続箇所は省けるはずです。

これは憶測ですが既にコネクター付きで配線が出来上がっている為

純正配線を直接コネクターに接続する事が出来ないので

このような2箇所接続になってしまったと考えられます。

さらには12Vモデルであるのに8sqの太い配線が取り付けられていました。

弊社では延長しても長さ的に電圧降下はあまり影響無いと判断している為

12Vの場合、電流的には5.5sqで許容範囲ですから5.5sqを使用し8sqは推奨していません。

 

 

さて、このように書かせていただくと

あたかもあの色のOFC配線が全て焼けてしまうようなイメージを持たれるかと思います。

それこそが

『印象操作』

なんです。

 

一つの出来事をクローズアップし発信をすると

あたかも危険な物と印象付けできます。

決してそんな事は無く全ての配線が燃えたりトラブルが起きる訳ではありません。

 

逆もまた然り。

 

良い事だけをクローズアップすれば悪い事(デメリット)は隠せます。

 

ただ、燃えている実例がありそれはとても危険な事で

例えばアルミボートやバスボートでガソリンなどの可燃物が隣接している場合は

とても危険な事だと認識していただきたいと思います。

もちろんレンタルボート上でも可燃物が爆発するような事は無くても危険な事には変わりありません。

 

溢れる表面的な良い情報だけを信じるのではなく、メリットの裏に隠れているデメリットにも気がついてください。

私の根本的な考え方ですが、万人に100%良い物など世の中には存在するとは思えません。

十人十色ですから。

情報が氾濫している世の中なので、購入するご本人が自身のフィッシングスタイルに合っている物か?

自分にとってメリットになるか?デメリットになるか?

噂だけでなくきちんとした諸元を参考にし精査して頂く為に、

欲しいと言う感情をひとまず抑えワンクッション時間を設けて冷静に判断してください。

大抵の場合、良く分からない物であればあまり必要としていない物が多いと思います。

 

何かを購入する上で良く考える事は、

ご自身のフィッシングスタイルを今一度見つめ直したり出来る大切な事とも思います。

いろいろな物が出回っていますが自分の使用環境に合った物、必要な物かどうかを精査してください。

トラブルが発生するような物をわざわざ無駄に購入する必要はないと思います。