シャフトカットにまつわるお話しと問題・ドラムコントロールカップリング編 | フラーのエレキメンテナンス note

シャフトカットにまつわるお話しと問題・ドラムコントロールカップリング編

TE・TRのシャフトカットは十数年以上前から行われてきた事ですが

なかには不適切な加工及び作業されている物も多くありました。

(あくまでも主観なので施工主はその様に判断していないかもしれませんけど)

例えどのような加工を行われていても

ヘッドカバーを組まれ形になり、動いていればユーザーさんには

中身がどのような形になっているかは知る由もありません。

 

引き渡し時に言われた事を信じるだけですから。

 

ドラムカップリングの変更前まではどこでも揃えられる工具、パイプカッター、ディスクグラインダー、電動ドリルなどでなんとかなる為

リベット式は重宝されていました。

しかし後期最終型はドラムカップリングがネジ式に変更されたので面倒になってしまったご様子。

以下のドラムカップリングもリベットタイプの前期型ドラムカップリングが手に入らなくなってしまった為の苦肉の策か分かりませんが

加工機をお持ちで、自分に出来る範囲での産物と思われます。

 

憶測ですが、フライス加工は出来ても旋盤加工が出来ないようで

自社で出来る加工でなんとかするため

このような不思議なドラムカップリングが作られます。

固定用のねじ穴とリベット用の穴が開いてます。

削り込んで薄くなっている分の回転方向に対する強度計算はされているのでしょうか?

純正は右側のネジが切られている物。

左が加工品。

フライス加工しか行えない為、驚きの加工。

ドラムカップリングの構造を無視した削り方。

 

リベット留めからネジ式に変更された事による

ドラムカップリングの強度は?

材質変更はされていないのか?

そして加工後のメッキは?

 

「大丈夫だから」

 

何を根拠に?

モーターガイド社に確認は出来てますか?

少し考えただけでも分からない事だらけです。

 

旋盤機もねじを切る技術も無く純正と同じ加工ができない為

「シャフトにネジを切る事が出来ないから削る。」

お金を頂く仕事として請け負うなら最悪な考え方。

 

私は機械などに僅かな知識はあっても加工技術は持ち合わせていないので

理想の形になるように希望・意思を伝えその道のプロの加工屋さんにお任せします。

出来るつもりの素人の知ったか振りほど怖いものはありませんからね。

 

自分に出来る事と出来ない事を弁える。

仕事では必要な事と思います。

 

全て自分で完結できると誇示したいのであれば別ですが

仕事として、より良い物にする為には各分野の得意とする会社と連携するのは今の時代

普通の事です。

 

何でも出来る人なんていませんからね。