エレキの電源延長ケーブル | フラーのエレキメンテナンス note

エレキの電源延長ケーブル

ブレーカーに続いてエレキに動力をつたえる為の大元になる部品

電源ケーブルのお話です。

弊社はエレキの延長ケーブルを単体で販売していません。

それにも理由があります。

もちろんご来店頂けて施工について

きちんとご説明させて頂けた時は販売しています。

 

レンタルボートでエレキを使用する場合、

電源を延長しないと船のバランスなど使い勝手は良くありません。

以前、耳にした事があるのですが延長ケーブルを単品販売している理由として

「電源延長しなければ使えないから」と。

あたかも使用するのに困るユーザーさんに対しての言い回しですが

エレキの電圧、最大電流、バッテリーターミナル形状などを考慮し

そのエレキに合った配線を判断し施工も含め

社外品を取り付けする上でのメリットだけでなく

デメリットなどは説明されているでしょうか?

 

今までの電源修理のご依頼やお問い合わせから想像すると

エレキを購入してもきちんと説明されていないようです。

通販、オークションもあるので仕方ありませんが...。

対面販売であれば機械部品として理解せずに販売している?のかな。

それを踏まえると極論ですが

「情報はSNSで、施工はご自身で行ってください、自己責任で。」

手離れよく販売するためにその様な

「とりあえず使え(売れ)れば良いでしょ」が蔓延してる気がします。

 

誤解しないでくださいね。粗悪品は論外ですが

延長ケーブルなど社外品を取り付けると必ずしもトラブルが発生する訳ではありません。

チェックをしたり、メンテナンスをしたりすれば電気効率は別として

ほとんど問題は発生しません。

 

ただ、弊社の考え方としてお客様からお金を頂く以上、販売責任が発生します。

きちんと施工されたとしても新品の時はまだ良いですが

屋外で使用する以上、古くなってくると錆びたり断線したりして

接触不良など起こす可能性があります。

ですので新品時にどれだけリスクを減らし取り付けし、ご説明する事がいかに重要か。

 

単体で販売している場合、何かトラブルが発生しても

「お客さんの工具も含め施工に問題がありませんでしたか?」と

販売側に逃げ道を作らせてしまいます。

施工主がお店であれば問題が起きた場合、対応するのが常識です。

もしフィールドで不具合が発生した場合、

お客さんに無駄な時間を浪費させてしまう事にもなります。

ゆえに想定しうる限り問題が起きないように施工し、

注意点をご説明させて頂いています。

それでも完璧ではありません。

そのような訳で、エレキの電源延長ケーブルは

自社での施工販売のみで行っています。

 

ヒューズのお問い合わせを頂いた方にもお伝えしましたが

「ご自身で納得の行くような説明を受けられたら購入しても良いと思います」と。

全ての物は使用する上で完璧ではありませんから販売側は、

「メリットもデメリットもきちんと説明」しなければなりません。

 

よく耳にする

「説明されても分からないから....」

 

そうではなくて、

分かるように、納得の出来るように、

 

『尋ねる』

 

大切な事です。

お金をお支払いする以上、その権利はありますから。

 

その物自体を理解していない者は

詰めていくと「矛盾」と言うほころびが出てきます。

それを見極めるために一点の都合の良い情報の一方通行ではなく

多方面から情報を集める事は重要です。

 

 

エレキ本体も含めエレキに関係する機械部品を購入する場合

噂だけで自分に都合の良い情報だけをピックアップするのではなく

リスクを確認してください。

 

今、いろいろなところで責任が希薄な気がします。

信頼のおけるお店での購入、メンテナンスを心がけてください。

 

 

 

蛇足で、極端な話ですが

ちょっと安いからと言って車を通販で購入されますか?

(車は高額で大きい物ですけど)

よく分からない機械であるため

分からない事、注意しなければならない事を

不安なので色々尋ねて『ディーラー』で購入しますよね。

ある意味同じ事なんです。

エレキは車の金額の十分の一以下の金額ですが

決して安い道具ではありませんから。