フラーのエレキメンテナンス(仕事)と世界GPとTZR
今もなお、機械(エレキ)を直す技術者としては
車やオートバイの世界では本当にたいしたレベルではありませんが
自分がどの様な経緯でエレキ修理の仕事に就いたか
ある程度メカニックとしての私自身の事を知って頂かないと
これから先、エレキに携わる事についてお知らせしてゆく上で
記載内容によって「何様?何言ってんの?」っと
思われる事も多々あると思いますので、
エレキを修理する仕事への経緯を少し書き記しておきます。
宜しければお付き合いください。
機械に携わったのは十代のころ。
オートバイが好きで学校から帰ってくると走りに行ったり、
メンテナンスと言う名目の元、壊したりしていました。
二十歳の頃、整備士を目指し学費を貯める為に車関係の仕事につきました。
結果的にはこの時にレースに出会う事になり整備士の道とは違う方向に。
この時のレース関係の先輩が勤務先の近くにあった
『トガシエンジアリング』さんにお世話になっていて
その関係で自分もお世話になった事がありました。
同じ世代の方でオートバイレースが好きな方でしたらご存知と思いますが
80年代、WGP世界グランプリロードレースを転戦された故・富樫広樹さんです。
当時、世界に行かれた方が貧乏プライベーターの修理を受けて頂けたのは本当に嬉しかったです。
その他、修理に限らずいろいろお世話になりました。
その後、ブルーライトニングレーシングチームに所属。
監督はヤマハの開発部門に在籍されていた方でTZR250(1KT)を開発された方でした。
ライディングはもちろんの事、色々な事を学ばせて頂きました。
思い起こすとレース時代に学んだ事は技術もさることながら
機械と『どの様に向き合うか』を学んだ気がします。
機械と出会って35年以上。
十~二十代の10数年間、趣味で機械に携わっていましたが
三十代前半は少し機械から離れていました。
その後、
バスフィッシングがきっかけでふたたび機械の世界へ戻る事になり
エレキはもちろんですが、マーキュリー、ヤマハ、ホンダの船外機講習も受けました。
なかでもエレキは17年以上と長くジャパンモデルのプロデュースもさせて頂き
結果、機械に携わる仕事は20数年。
しかし長く携わっていれば技術が向上する訳ではありません。
同じような意味合いで、釣りに沢山の時間を費やし釣りが上手になっても
メカニックとしての技術や知識が向上するとは思えません。
釣りに時間を割く為に、機械に触れ、向き合う時間が無いですからね。
それは自分自身、釣りが上手でないから分かるんです。
釣りが上手くなるほど時間を使かっていませんから。
なので、両方得られるとするならばよほどの天性に恵まれた
「天才」
でなければ両立する事は出来ないでしょう。
極論をいえば
「釣りが上手だからといって釣りに携わる物すべて、取り分けメカニックとしての技術がある。」
とは限らないと言う事です。
最近、いや以前から、あまりにも目に余るものがあります。
原チャリのハイスピードプーリー改造ならまだしも、ミニ4駆やプラモデルをやった事があるくらいのレベルで
修理を行っているとしか思えないことが多い。
エレキユーザーの皆さんには沢山ある情報を精査し、
そろそろ正しい判断をして頂いた方が良い時期かもしれません。
無論、評価して頂くのは弊社も含めてです。
安全に、楽しく釣りをする。
それには無駄な時間、無駄なお金を使う必要はありません。