甲州 野梅(こうしゅう やばい)展に行ってきました。 | 沼津市議会議員 頼重(よりしげ) 秀一のブログ

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 山梨県富士川町にあります小室山妙法寺という日蓮宗の本山(由緒寺院)にて開催されております、甲州野梅(こうしゅうやばい)展に行って参りました。


 皆さんは、甲州野梅とは何かご存知でしょうか?


 甲州野梅とは、梅の品種の一つであり、甲州(山梨県地域)の野梅(野生の梅)というもので、以下のような特徴があります。


1、葉が大変小さい。


2、木肌が黒く、時代が乗るとゴツゴツとした岩のようになる。


3、花は、何とも言えない上品な香りがあり、かなり離れていてもその香りで甲州野梅とわかるくらい素晴らしい香りがする。


4、なかなか花が来ない(咲かない)。20年以上咲かない場合もあるとか。


 上記のような理由のため、「梅の王者」と言われ、梅の愛好家を虜にする素晴らしい梅です。


 私は、私のおばのご主人である、Robert Luther Carr jr. 氏 (アメリカ人)の影響で盆栽を好きになり、今でも勉強をしております。


 外国人に影響されたなんて言うと情けないかもしれませんが、日本人が日本の伝統文化の一つである盆栽のことを勉強する意義を感じ、現在に至っております。


 梅は、原産地として中国から来たと言われますが、この甲州野梅は極めて原種に近いとも言われ、しかも、山梨県でもかなり限られた地域にしか生えていないものでありました。


 この甲州野梅が、何故、山梨県の山奥の限られた地域に生えていたのか、謎が多いわけですが、その原産地にあった野梅の原木たちは、昭和の時代までに、完全に乱獲されてしまい、今は野生のものを見ることは出来ないと言われております。


 さらに、山取りされた甲州野梅の原木も、管理などの不手際で、数多くが枯れてしまい、今ではオリジナルのものは、極めて限らえた愛好家や収集家が持つだけとなった、極めて貴重な野梅となっているそうです。


 今日、市場に回っている甲州野梅は、それらの原木の実生(種から育てたもの)のものか、接木したもの、挿し木のものが大半であり、甲州野梅本来の魅力のひとつである肌が岩のようになった古木を観る機会はほとんどありません。


 ましてや、実生となると、別の品種のものが混ざる場合がありますので、本当の意味でのオリジナルの甲州野梅とは言えなくなってしまう場合があります。


 そんな中、今回訪れた、山梨県の小室山妙法寺では、毎年、この甲州野梅展が開催されてるとのことでしたので、思い切って時間を作って行って参りました。


 会場では20鉢以上の、巨大な甲州野梅の原木から作り上げた貴重な盆栽がズラリと並んでおり、まさしく、圧巻の極みでした。


 これらの盆栽の全ては、地元の小池 太一さんという方の手によるもので、ご本人から、それぞれの梅の入手由来や、管理のご苦労話などを聞かさせていただきました。


 小池さんのお話では、甲州野梅が大好きで、福井県をはじめ、かなり遠くからも、わざわざ見学に来てくれる人もいるとのことでした。


 梅盆栽の大好きな私には、久しぶりの至高の時間を過ごすことがかないました。


 小池さん、本当にありがとうございました。


 ご興味のある方は、今月の28日まで開催しておりますので、是非とも見学しに行ってみてはいかがでしょうか?


 お問い合わせ : 日出づる里活性化組合 ℡ 0556-22-1503