スポーツ少年団研修会 | 沼津市議会議員 頼重(よりしげ) 秀一のブログ

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 2月9日(土) 沼津市第五地区センターにおいて、スポーツ少年団の研修会が開催されましたので、役員としてお手伝いとともに研修を受けてまいりました。


 今回の研修会は、静岡県スポーツ少年団指導者協議会が主催し、沼津市スポーツ少年団がその運営にあたりました。


 沼津市内のスポーツ少年団参画団体を始め、近隣の市町からも大勢参加されての研修会となりました。


 2部構成で、1部では、スポーツ少年団活動中に、不測の事態が起きた場合の対処方法や保険対応などについて研修し、2部では、スポーツ少年団活動における、指導者の役割と、活動を遂行していく上での心構え、気をつけなければならないことなどを具体的な例を持って、勉強させていただきました。


 その中で、2部を担当された、多摩大学教授の広瀬一郎さんによれば、最近の体罰について、「力づくで、ましてや暴力行為を行なって指導するなど言語道断。


 そのようなことをされれば、その瞬間から思考能力が低下し、ただ、暴力行為を受けるのが嫌だから、何とかその場を凌ぐことだけとなってしまい、選手のもつ本来の能力など引き出すことなど出来るわけない。」と体罰について否定的な見解を述べられていました。


 また、「スポーツマンシップ」についての見識が、欧米と我が国においては、かなり乖離しているという点について述べられました。


 欧米におけるスポーツは、「知力」「体力」「徳力」を総合的に育成する効果を理解しているのに対し、我が国では、極めて残念ながら明治政府の方針として、「知力」「体力」「徳力」を別のものとして分けてしまたため、今日における我が国でのスポーツは「体力」であると誤認され、「知力」「徳力」が欠けた中途半端なものとなってしまっているとのことでした。


 つまり、運動能力さえ優れていれば、「知力」や「徳力」などはどちらでもよいということになってしまい、とても欧米のような「尊敬される存在としてのスポーツマン」として、扱われないということになるとのことでした。


 今日の我が国の教育に欠けている部分を、的確に示した好例であると考えます。


 さらに、スポーツについて、その活動を行う上で、何が必要なのかという話になり、「勇気」が必要であると述べられました。


「勇気無くして、如何に前に進むことができましょうか?そんな状況でスポーツに取り組むことなどできるはずがないのです。」と申されました。


 根性とか気力などという言葉は良く聞く話ですが、「勇気」というものの発想には、まさしく、「目からウロコ」という状況でした。


 講演会の後に、私は、広瀬教授がスポーツマンシップは騎士道から来ているものがあると述べていたことに関連して、我が国の武士道についての見解を伺いましたら、武士道も同様に、スポーツマンに求められる重要な要素が含まれていることからも、そのことを熟知していることは大変有意義なことであると述べられておりました。


 スポーツを通じた人材育成の重要性と、スポーツ少年団のように青少年健全育成に関わる団体は、特にスポーツマンシップの本来の意味を理解すべきであると力説されていた姿には、大変感銘することが多く、大変役に立つ研修内容でした。