新春広域懇談会にての静岡県知事の発言 | 沼津市議会議員 頼重(よりしげ) 秀一のブログ

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 1月15日(火) 16:00より、三島市にありますブケ東海において開催された「平成25年度新春広域懇談会」に副議長として参加して参りました。


 この懇談会は、沼津商工会議所をはじめ、三島商工会議所、沼津市商工会、長泉町商工会、清水町商工会、函南町商工会等が中心となり、静岡県知事をはじめ、沼津市をはじめとした駿豆地区の市町の首長、議会関係等が参加し、この地域の振興のためにいかに寄与していくかを目的として毎年開催されているものであります。


 主催者を代表して、三島商工会議所の諏訪部会頭は、「我が国の企業の大半を占める中小企業が元気にならなければ、我が国を本当の意味で元気にすることは出来ない。」などと述べられ、中小企業の活性化のために会議所としてできることは何かについて言及されていました。


 また、沼津商工会議所の市川会頭は、次に挙げる4つの項目の実現に向けて、今年度は取り組んでいくことを述べられました。


 1、沼津商工会議所 新会館の建設


 2、JR沼津駅鉄道高架事業の推進


 3、新東名 駿河湾沼津SAへのスマートインターの新設


 4、西武百貨店沼津店撤退への対応


 この中で、鉄道高架事業について、川勝知事もこの懇談会に参加していることから、「沼津市民はこの事業のために20年間も苦労を重ねている。このことをよくご理解いただき、知事にも推進のためご協力いただきたい。」旨の話をされました。


 この話を受け、川勝知事はご挨拶の中で「鉄道高架、大いにやろうではありませんか!」と力強く発言。


 しかしながら、そのあと知事は発言の中で、「(鉄道高架事業を進める上で必要不可欠な)貨物駅の移転に関しては、私は原地域に移転することには自分なりの考えがある。」とされ、「原地域に移転することにこだわる必要は無い。原は白隠禅師のふるさとであり、そのような場所で、住民が賛成反対で喧嘩をするようなことは良くない。」と持論を展開。


 その上でさらに「富士市内に移転すればいい。ちょうど●●●製紙の工場跡地があるし、そちらに移転すればいい。」と、爆弾発言!


 これには、会場からため息が溢れる始末。


 と言うのも、以下の様な理由がある。


1、 現在70%以上まで進んでいる原地区の貨物駅移転先用地買収地はどうなるのか?静岡県が、沼津市が買収を進めてきた用地を買い取るなど何らかの形で責任を取ってくれるのか?



2、 ●●●製紙工場の跡地と言っても、あくまで民間の土地の話。いくら県知事とはいえ、民間の土地に関して公の立場で、勝手にその土地の今後の利用方式などについて、物を申すのは如何なものか。



3、 都市計画に絡んでくる関係上、富士市民の意見や、執行者である富士市長および議決機関の富士市議会の賛同を得ていないのに、どうするつもりか?



4、 現に、沼津市をはじめとした静岡県東部地区一円の企業等の貨物駅利用者はもとより、関係してくるJR貨物やJR東海などとの協議もしていない状況で、話が進められるのか?



5、 現行の都市計画決定を破棄し、新たに都市計画決定のための申請をするなどの所作にどのくらいの労力と時間が必要なのか?

 また、そのことがそんなに簡単に行くとでも思っているのか?

 その所作の間、ただでさえ着工が遅くなってしまい、地域経済に暗い影を落としている状況というのに、それこそ、本当にいつ、鉄道高架本体工事に着工できるかわからなくなってしまうということを、どのように考えているのか?



 川勝知事は、「今年はへび年。脱皮し大きく、新しく生まれ変わる年。」と力説しておりました。



 ”脱皮は成功すればいいが、やり方を間違えて失敗すれば死ぬことになる。”


ということを、考えての本日の発言なのであろうか?