主に報道系のプロヂューサーをされている方の本。投稿したい動画の方向性は幅広い情報をたくさん与える、というよりも狭く深い知識を共有することでその分野の面白さを感じられるようなコンテンツにしたい。これはどちらかというと、YouTubeよりNHKなどの番組に近い作りだ。とはいえ、映像制作については知らないことばかりなのでこの本を手に取った。

 

YouTubeなどの無料コンテンツは一度観ただけで理解できる作りが望ましい。タイトルやサムネイルなどは新聞の小見出しが参考になる。これは私見だが、YouTubeのタイトルは思ったよりも長い。それに対し、サムネイル内の文が短く、サムネイルを一目見たで内容がわかるようになっているものが多いと感じた。

 

動画の全体の雰囲気を統一する要素に、フォント・色・言葉遣い・音・動きの多さなどがある。これらの要素を合わせることで違和感が減って動画に没入できる。

 

語感の良さを確認する方法にドラえもんがひみつ道具を出すときのように声に出すというものがある。ヒットする、伝わりやすいタイトルの要素は、短く覚えやすい、使う言葉はなじみがある、組み合わせ方が独特、そして、語感がいい。こういったコピーライティングに近いものはアウトプットあるのみだと思う。外から取り入れる要素はたくさんあるがインプットだけしていても要点や良さに気づけない。決め台詞のようなもの、このコンテンツと言えばコレ、といった要素を作ることは印象を作るのに重要なのだろう。

 

無料コンテンツには強いつかみが必要。この練習として、Wikipediaの記事をもとに続きが気になる冒頭の文書を作る、ことがありそう。

 

アイデア法としてポストイット法があるが、これは悩めば悩むほど情報を捨てられなくなるという弱点がある。構成を組みかえればすべての情報を入れられそうに思えてくるからだ。これを避けるには、「一人で」、「短時間で」、「全部は使わずに」やるとよい。深くて面白いコンテンツは、わかりやすい→面白い→深く(わかりにくい)の構成になる。その分野に面白さを感じることは、むしろ疑問が残ることが印象の深さにつながる。わかりやすく作ってからあえて少し壊すとそういった深さを作りやすい。

 

心に深く刺さるものは自分に向けたコンテンツである。深夜ラジオなんかはほかに誰が聞いてるんだろうかと思うが、実際にはたくさんの人が聞いている。自分ひとりに向けたかのような特別感、深さが好きにつながるのだ。

 

動画における世界観の構築には音が重要。ファーストインプレッションから印象付けるには音の演出は効果的、テーマ曲やSEは決めた方がいい。

 

伝わることはせいぜい二つ。素材や情報は集められるだけ集めてから、その2つのために大部分を捨てる。残す優先度に、今まで見たり聞いたしたことのない新しいもの、新しくはないが面白いもの、その話の要素として意外なもの、がある。