メディア研究が専門の研究者が書いた一般向けの本です。データ分析が主です。YouTubeにハマる層をクラスタに分類して、それぞれのクラスタがどんな動画を好み、どのように視聴するかを分析しています。
意外に思ったのは、検索による視聴はアルゴリズム的に重視されていないことです。検索視聴は視聴時間が短く情報を得たらすぐに離れる。アルゴリズムが重視しているのは視聴時間と満足度で、YouTubeを長時間見続けさせるためには、似たジャンルの動画を次々と提示することのようです。
教養系の動画をしっかり見るクラスタは、受動的な視聴をする層、登録チャンネルから視聴する層のようです。
あと、教養系の動画は見終えた後に、別の教養系に遷移する確率がほかのチャンネルより高いです。
面白いと思ったのは、若年層はテレビを家に持たないことが多いため、ニュースなどの社会情報のニーズが高まっているということがこの本(2023年初版)で書いてあるのですが、2026年現在でYouTubeの情報系の番組はそこまで進出している印象が薄いことです。ニュースはたくさんありますが、俗っぽいものはメディアより一般投稿者がそれを代替しているように 感じます