箱入り息子のパリ -2ページ目

箱入り息子のパリ

ありがとう人生!



僕は今空の上にいる。あ、別に天に召されて的なことではないです。パリ発コペンハーゲン行の飛行機内で、この文章を書いています。

僕は、ぶっちゃけこの巨大な鉄の塊がそんなに好きじゃない。むしろ、苦手と言っていい。でも、ヨーロッパを観光するためには避けては通れない交通手段。陸路だとどうしても時間がかかってしまうから(個人的には鉄道の方が好き、なんか地に足?車輪?がついてる気がする)。

かれこれ1年弱も留学生活を送っていると、何処かへ遊びに行きたいと思うことはたくさんある。というかそれがメインになってしまう危険もあるよね。そこで、国内はともかく、国外へは飛行機を利用する機会が増える。かくいう僕も、日本にいる一般の学生よりは、という相対的なものだが、よく乗っている、たぶん。

で、具体的にこいつのどこが嫌かと言うと、1つだけある。前置きしておいてそれだけかい!というツッコミは甘んじて受け入れる。しかしどうしてもこれだけは譲れない、サッカー日本代表くらい譲れない思いがある。
飛行機に1度でも乗ったことある皆さん的にはどうなのかしら?座席の窮屈さ?搭乗のための長い行列、はたまた機内食のあの独特な感じ?
僕にとってはそんなこと瑣末も瑣末、金魚の餌ひと粒くらいのどうでも良さ。ヨーロッパの人の体格用に作られた席は、前の椅子の下のスペースにバックパックを入れても余裕で寛げるし、行列があらかた無くなった頃にゲートに向かう。機内食はそれを楽しみにしてなければ別に気にもならない。だったら何が….

いや揺れでしょ。揺れ。あれは絶対にダメ。何やらイジメ防止のポスターみたいなことを書いてしまったけど、とにかく良くない。良くないどころか最悪。
いや、横の揺れは良いんですよ、別に。問題なく時間は過ぎるよ。
縦、縦は本当に肝が冷える。まさに言葉通り体の芯がひゅっ、と寒くなる。何回も乗ると、離着陸の時のやつは耐えられるようになった。凶悪なのが突然の縦揺れ、いきなりガクッ、てやつ。(ヤンキースの田中将大投手のスプリットか!)多分気流の関係でやむを得ないんだろうけど、出来ればゼロで頼みたい。そんなことだから、離陸前の空港付近の天候、到着地の天候を必ずチェックする。空港付近があからさまに曇っていたり、雨が降ってるともうダメ。僕の心がそれ以上にグズグズになっていく。

でも最近気づいた。ピーカンの方がより危ないことに。透き通るほどの晴天、こいつが曲者で、一見地上から見ると安定しているようだがその実気流が、ジェット的なやつがビュンビュンしてる。気がする。実際これまで僕の手のひらが湿地帯と化してしまう時は、こっちの場合だ。もう揺れる揺れる、(往年の名選手ウェイクフィールドのナックルボールか!)もはやアトラクションである。

あ、ちなみに僕、テーマパークの絶叫系も出来れば遠慮願いたいタイプ。その昔、某夢の国を訪れた際に綺麗なお姉さんに騙されて(幼少の折より美人にはめっぽう弱い、揺れとは別のベクトルで)なんちゃらマウンテンで地獄を見た。翌日、アトラクションで足を踏ん張り続けたせいで両足がガッチガチの筋肉痛になり、保育園の階段をえっちらおっちら一段ずつ登っていた話は、母親が大好きなエピソードである。
もう1つ。大学入学後、当時の彼女ともう1組とのダブルデートでまたしても夢の国を訪れた際も、上から降りてくるタイプのセーフティバーが、前に乗っていた奴が汗っかきだったのか、それともキャストが焦ってランチの牛乳をこぼしてしまったのか、それはそれはとんでもない異臭を放っていたことを起因に、その2週間後あえなく別れた。どれもこれもナイスな思い出とはいえない。カ○ブの海賊ぐらいが心底楽しめるラインである。
話の筋が幾分かグラグラしてしまったが、とにかく飛行機の縦揺れ、無くならないかなぁ…
唯一の対処法と言えばCAさんの豊かな臀部のお肉が揺れているのを見て、恐怖を薄めるくらいか。可能な限り毎回通路側の席を取るのはこのためであるが、それはまた別のお話。