北斗の拳。
名前はもちろん知っていたし、名台詞の数々も知っていましたが、原作漫画を読んだことがありませんでした。
今回、そんな『北斗の拳』がミュージカル化され、愛知でも上演されるとのことなので、当初は「観れたらいいなー」くらいのノリでチケット取りました。
どうやら原作を知らなくても楽しめそうだという話は東京公演の時点で耳にしていたのですが、私は初見の作品で登場人物の相関関係が分からなくなりがちなので(笑)、中古で原作購入。
年末年始の間に、3分の2くらい読み進めて観劇の日を迎えました。
原作も読みだしたら面白くて、「これがミュージカル化されるのか~!」とワクワクした状態で観ることができましたね。
原作は読んだけれど、東京公演の配信や動画は観ず、レポなども見ないままで臨みました。
さて、2022年の初観劇。
日程的に行けるのが初日マチネだけだったので、以下のキャストで拝見。
ラオウ:宮尾俊太郎
ユリア:平原綾香
ジュウザ:伊礼彼方
レイ:上原理生
シン:上田堪大
シン役の上田さんだけ初めて拝見したかも。
ちなみに、名古屋公演は以下のキャストが全公演固定です。
リン:山﨑玲奈
トキ:加藤和樹
余談ですが、地元だからか愛知公演のWキャストって和樹さんがシングルになったり和樹さんがマチソワぶっ通しになったりすること多くて、ちょっと面白いです。笑
客層が様々だったので、原作ファンの方も多かったんじゃないかな。
漫画に出てくる、あの技!あの台詞!あのアクション!
ばっちり網羅されてて、とにかく楽しい!!!
「ひでぶ!」とか、「あべし!」とかも、台詞言いつつ背後のスクリーンにも文字として漫画の台詞のように投影されていて面白い!
そして、吊りアクションの多さよー!!!
迫力満点で、心の声で「うぉぉ!飛んだ!」とか叫んでました。笑
この状況下じゃなければ、きっと客席のどよめきがあちこちで起こっていたに違いない。
音楽はフランク・ワイルドホーンさんで、演出は石丸さち子さん。
このタッグ、『マタ・ハリ』と同じだからか、今作で観たときにそれぞれの色を強く感じることができました。
ワイルドホーンさんのナンバーは、ダイナミックさが際立つ。
石丸さんの演出は、ミュージカルの中でもお芝居の中身を大切にされている。
ミュージカルでありながら、無音のシーンも(特に1幕で)多くあって、間の使い方が有効的でした。
大貫さんのケンシロウ、アクションは流石の身のこなし!
それだけでなく、感情に訴えかけるお芝居も素敵でした。
和樹さんのトキ、冷静さの中に熱があって、佇まいがかっこよかったですね。
そして腕の筋肉がとってもセクシーでした♡
川口さんのリュウケンと宮尾さんのラオウ、圧倒されますね!
2幕では、ラオウの名台詞「わが生涯に一片の悔いなし!」も決まってました。
大貫さんと宮尾さん、もともとダンサーだったりバレエダンサーだったりと、動きのしなやかさが備わっている方々なので、今回のアクションでは、そこからさらに別のジャンルで花開いていた印象でした。
ユリアーヤと理生レイは、それぞれ普段のイメージと良い意味で違っていて新鮮。
伊礼さんのジュウザは2幕頭の見せ場ですね♪
いい感じのチャラさなので、後のかっこいいシーンでギャップが活きてました。
「あいつのデビュー曲、Jupiter聴きたいな~」
なんて、あーやの中の人ネタもw
そうそう、今回の指揮はMAなどでもおなじみの塩田さん!
塩田さん大好きなんですけど、ジュウザのナンバーや、カテコなどでめっちゃ見せ場あるじゃないですか!
手拍子でテンション上がりました~!!
素敵なキャストだらけでしたが、私の中では松原凜子ちゃんのマミヤがMVP!
凜子ちゃん、歌うまな上に感情たっぷり乗っけてくれるので好きなんですけど、今回特にマミヤに合っていた気がしました。
力強く、たくましい女性像が本当に素敵。
リンとバットも、とっても良かったです!
前情報あまり入れずに観たせいで、バットを見て「あれ、この子どっかで見たような?」と思って幕間にパンフレット開いて納得。
渡邉蒼くんだったんですね!
(NHKで昨年やっていた『ここは今から倫理です。』は観ていました)
あんなに縦横無尽に歌いまわる姿を見たのが初めてだったので、びっくりしました!
これからもどんどんミュージカル出てほしいです!(何様)
リンの山﨑玲奈ちゃんも、原作のリンのようなきらきらした瞳で、村のみんなを奮い立たせるシーンはうるっときてしまったほどの熱量。
公演中止になってしまった『スクール・オブ・ロック』でサマー役を演じる予定だったんですよね。
(こちらもイメージぴったりなので叶うなら公演実現させてほしい……!)
彼女も、これからもいろんなミュージカルで拝見できたら嬉しいな。
アンサンブルの皆さん、アクションのキレがすっごい。
回想シーンではアンサンブルの皆さん大活躍ですよね。
あの演出も素晴らしかったです!
フランケン民としては、やっきーさんこと安福毅さんがいてくださると安心します♪
やっきーさんのミスミと、白羽ゆりさんのトヨ、とっても素敵でした~。
白羽さんはトウとの2役なんですよね。
トヨのときと印象が違うので、実は後から2役だったと知ったのでびっくりしました。
1幕も2幕も、ものすごく濃厚な作品。
飽きる間もなくラストシーンまで駆け抜けていった印象でした。
最後、バットとリンがセンターで終わるのもめっちゃいいですね。
原作もそこから先があるので、そのまま続編やれてしまいそう……!
この日マチネは愛知公演の初日であり、宮尾さんの大千穐楽でもありました。
大貫さんが「パパっと一言!……うそうそw」みたいに振ったら、宮尾ラオウは
「わが生涯に一片の悔いなし!!!」
とキメてくださいました!
拍手喝采!
スペシャルカーテンコールということで、「心の翼」を全員で歌ってくださいました。
去り際、それぞれオケの音に合わせて手を上げたり手を振ったりするのだけど、和樹さんが胸に手を当てて丁寧なお辞儀をされていて、この人はいつも本当に礼儀正しくて素敵だな~としみじみ思っていました。
あーやが両手で手振りながらぴょんぴょん跳んでたのかわいかったです♡
大貫ケンシロウと宮尾ラオウがセンターでちょっとした動きをしていたのだけど、重そうに見える扮装でバレエのように軽やかなターンを決めてらっしゃった姿が印象的で、良き違和感を覚えるなど。笑
日本では大千穐楽を迎え、このまま海を渡って中国での公演も予定されているようなので、これからも楽しみですね。
アタタミュ、とっても面白くて楽しい今年の観劇始めでした!