万引き野郎たちに張り付けぃ! | わっしー様の有難きお話部屋

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半ヲタわっしーさんが、バイトしてるヒマな本屋の話をしたり、ゲームやマンガをダメ出ししたり、ヘタ絵やぶっ壊れたマンガを掲載したりと、もりだくさんで内容は薄いブログ。

えー……。

ブログには暗い話は書くまいと決めていたんですが。

非常にネタになるので書くとしましょうか。



昨日、バイトに行く。

OさんとO3さんがレジにいた。


「非常に悪い話といい話があるんだけど、どっちが聞きたい?」


わしはこの言葉が何を意味するかわかっていた。


「じゃあ、悪い話のほうで」


「うん、ものすごく盗られているの」



やはりな。


わかるところで先週の土曜日から、ほぼ毎日のようにマンガがごっそりやられているのでありました。

やられかたもハンパじゃない、かなりの巻数重い本まで抜きさってゆくゆく。

日曜に某マンガの4、5とやられたので火曜に行くと6がない。

あまつさえ水曜に行くと7、8、9とない。

それをOさんに訴えたのだ。

マンガの配置を変えるか、近くに店員がいけるよう作業台でも買ってくれと。

マンガ担当者(仮)としては、自分の担当がこのまま骨抜きにされるのは見てて耐えがたい。

しかも新人にここまでの仕打ちはないだろうと、泣いて枕濡らしたろか状態。


そして昨日、返品の作り方を教えてもらうために某マンガをダンボールにつめようとOさんと計画してた本まで抜き去られ、その日前の日ととんでもない数のマンガがばっさりやられてしまった。

わしがバイト場に到着してから本棚の空きに気付き、あの本売りました?と聞いたときにもすでにやられていた。

その日だけでも数時間でかなりやられている。

おそらく同一犯の可能性、しかもかなりプロ。



いい話とは作業台を買ってくれるというもの。

まあ、これだけやられて動かない奴に店長の資格なし。



さて、そんなときにマンガの取り置きを頼む女性が。

名前名乗り、どっかに行ったと思ったら、大荷物の変な男性(夫婦?)と一緒に本屋に来て、マンガのあたりをうろうろしはじめた。

この男性は派手なので見たことがある、最近マンガ買ってくれる人だ。

で、マンガの返品を作ろうかと思ったけど、どうも女性の動きが怪しい。

マンガを見て棚に戻す、の繰り返し。

どうやらわしが来る前にも来てたとか。

Oさんも不審に思ったのか、返品のやり方をそこそこにして女性に張り付くことにした模様。

男性のほうも何か不審だ。

マンガを持ってるが……買いにきた。

そして店を出て行った。

女性はその後うろうろしていたが出て行った。


やれやれ、やっと出て行ったと思い、返品マンガ入れのところに行ったわしの目に入ったのは――。



空になったマンガ数冊。



ちょ、ちょ、ちょい待ち!

この某マンガの後ろの巻、昼間万引きにあったって……。

で、仕方なく呼予備のマンガを入れておいたから、棚に空きはないはずなんだ。

で、抜き去られていたのは後ろの巻から続いて前の巻。





貴様らか。






貴様らなんだなこの犯人は。





「Oさん、あそこ……」


「何ー?」


「なくなってます……」


「……もしかして、○○?」


「そうです」


「……決まりだな」



万引きには証拠がないと逮捕できない。

見てないのにテメェ盗っただろとは言えないんだよね。

盗ったのはおそらく女性ではなく男性の方だ。

Oさんは女性に張り付いていた。

その女性に重なった男性の行動まで全部は見えなかった。

プロだな。

共犯だとは。

マンガを買って店員を安心させる手口で来たか。

テレビでやってる万引き犯はほとんどの場合買っている奴ばっかだしな。

買わずに盗るのは中坊やら初心者だ。



さて、取り置きを頼んだ野郎どもというのはほぼ確実となった。

話では14、15日頃買いにくるとか言ったから明日は来ないかもしれない。

ま、買わないだけで来る可能性はあるけどね。



「人相書きでも描いておきますか」


「この場にいなかったEさんとかに見せてみよう」


とりあえず、人相書きなんて描いたことないくせに率先して2人の姿を描いてみたわし。




らくがきができました。



誰も見てないわね?後で捨てちゃいましょ!(by チサ○さん



なんともマンガちっくな人相書きになってしもうた。

ダ・ヴィンチのコミックエッセイ劇場よりヒドイ顔だな。

こんなんでわかるのか……。

ま、絵はともかく詳細だけは字で伝えられる。

男性のほうはいつも派手な格好をしているからわかるだろう。



そこにAさんがやってきた。

Aさんにことの詳細を話す。

やはりこのマンガは売ってないとかなんとか。

で、こいつらが犯人の可能性があると。



「あーこの人、昨日来ました」



決まりだな。



夜遅くまでいてうろうろしていたらしい。

帰りがけにゲーセンで遊んでたらしい。

そんでもって大学帰りに駅で昼間2人でいたのを変な奴らだなあと見たことがあるらしい。

何故そこまで知っている……だけど知らないよりはいい。

昼間も2人でいるということは、万引きで生計立ててる可能性だってあるわけだ。



「というかこの絵うまいですね」


「ええー?でもよくこの絵でその人ってわかったな……」



ある意味すごいがちょっと気分よかった(笑)


Oさんにも話し、念のため警備員さんに話したほうがいいかもしれないと言われた。

そこで前に警備員さんから万引き犯が来てるとかいう1年ぐらい前の話を思い出す。

このブログで紹介したかどうか忘れたけど、食料品売場のほうで万引き犯と思われる女性が本屋に出入りしているらしく、来るたびに内線で警備員に「来てます」と念を押され、張り付いていたのだった。



「あの人捕まったらしいよね」


「え?」


「はい、警備員さんが言ってました」


「ええー、知らなかったのわしだけー?」


「家に帰ってなかったとか……警備員さん言ってました。店出入り禁止ですって」


「なぜにそこまで家庭の事情まで……」



でも捕まったと聞き、安心する。

わしらの張り付きはムダではなかったんだ。



さて、Oさんが帰ってから警備員さんが歩いてきた。

来たぞー!とAさんに言い、警備員さんにとりあえず話をし、わしの描いたインチキな人相書きを見せる。


「うーん、この絵がうますぎてなんだかわからないけど……」



それは遠まわしにヘタと言っているんですね。



そこは笑うべきところなので笑っておく。

で、よくわからないらしいので、食料品あたりでは出入りしてないかやってないか。

が、Aさんがゲーセンに出入りしてると言ったところでわかったらしい。

あの変な2人組みだと。


「女のほうは確か歯がなかったなあ」


それは知りませんでした。

上唇が向けていることもわかっていた。

これはいいぞ、心強い。

で、こいつらに警戒してくださいと言って、紙を持ってかれた。

あれ、あれは確かEさんんとかに見せるための紙であって……。



ちゃんと描けばよかった。



もう1度描き直す。



しかし、今までの犯人が同一犯とは言い切れないとしても、ほとんどはあいつらの仕業だろうというのは95%ぐらい確信できた。

今度あいつらが来たら嫌がらせに近いほど張り付いてやる。

Oさんも言ってたけど、今日あれだけ張り付いたから警戒してこないかもしれないと。

その14、15日に来るならば、その日を最後にしてやろうか。

捕まえて蹴り飛ばしてやりたいけど、店員の仕事は張り付くまで。

捕まえるのはGメンの仕事。

過去、若い男ドモ数人が来て、明らかに怪しい行動と手提げ袋を持っていたんで、かなりの勢いで張り付いた。

周りを気にする行動から絶対そうだと確信して、見事撃退に成功したのを忘れてはいない。

この本屋に奴らが来なくなった時点でわしの勝利となる。



素性がバレたのが貴様らの運のツキ!わしの目から逃れられると思うなクソ野郎ども!!(強がってますが、何度も万引きを見逃している人です



見えない犯人より見える犯人がいるほうがどれだけ心もちよくなるだろう。

万引きされた怒りよりも、見事おっぱらってみせようというわくわく感のほうが大きくなってる不謹慎さ。

さあ、今日は来るのか?来るならきてみい!



A「それよかわっしーさまー、今日サンデーコミックの新刊発売日ですから、取次ぎさんの命令どおりハヤテのポップ描かないとダメですよー」


……ネタがでません……わしはハヤテ見たことない……。


「執事マンガ新刊でよくないですか?」


遊び心が足りない気がする……。


「とりあえず写メ送れって言われる前に描いておかないとダメですよ」




あああああああ、新人担当者の道は最初から険しいのかあああああああああ!!