「そろそろ替えないと、今が限界かな?」
そう思って、そうツイートもしていた。
それは、
メインギターである、Gibson Les Paul Standardのナット。
写真で見た感じ、あまりそうは感じ無いかも知れないけど、実は結構溝が深くなっている。
更に俺はJim Dunlopの10-60と言うカスタムゲージを使ってるので、6弦や5弦は通常のゲージと同じ感覚の溝の深さと考えるのとはちょっと違っても来る。
勿論、この写真の状態で音が詰まってたり、ビビりが酷かったりってのは無い。
そう、現状でももう少し使える状態でもあった。
っが、やはり1度気になると、
「ナット交換したい」
って気持ちを引き摺り、その思いは付き纏うのはギタリストの常(笑)
現状のナットを外して見ると、
こんな感じ。
こう置いた方が溝が分かり易いかな。
思ったより深くなってるのが分かると思う。
加えて、プレーン弦側の溝には弦の錆びが移ってしまっていて宜しくは無いね。
ナット溝は弦交換の際に掃除して、注射器の潤滑剤を加える様にしているんだけどね。
このナットの素材は象牙。
そう、実はナット交換はこれまでに2度している。
1度目はギターをブン投げてヘッドを折ってしまった際にナットも割れてしまってヘッドのリペアと同時に交換。
この時は特別指定はしなかったので、普通に牛骨ナットに交換されてたと思う。
そして、2度目はフレット交換をした際に同時にナット交換として象牙にしてもらった。
っで3度目、
「ナット交換したい」
と思って割りと数日で、楽器店にナットを探しに行った。
っが、交換する為に選んだナット素材は楽器店にも千石電商にも無かった…
なので、音屋で注文(笑)
っで、
俺が選んだナット素材は、
【graph tech TUSQ XL Nut PQL-6010-00】
御存知TUSQ(タスク)のナット。
人工象牙として知られていて、数々のメーカーのギターにも採用されてるよね。
しかしながら、俺が選んだのは通常のTUSQとは違うXLと言うやつ。
このXLはサイズの事では無くて、テフロンのマイクロ分子が弦振動によって放出され潤滑を良くすると言うもの。
加えチューニングの狂いも軽減される。
パッケージの裏にも載ってあるが、
「 TUSQ XL/タスクXLシリーズは、グラファイトやプラスティック等の合成樹脂製のどのナットよりも長時間正しいチューニングを保つことができます。さらにクリスタルのように澄んだ音色が得られ、結果的にサステイン効果も向上します。TUSQ XL は、世界中のギターメーカーに採用されていることが信頼性の高さの証明です。」
「TUSQ XLは、弦が振動することによってテフロンのマイクロ分子が放出されます。この分子によって被われたTUSQ XLは、弦の摩擦を最低限に抑えることでチューニングの狂いを少なくしています。そしてこのテフロン分子はナットから放出されるため、消えて失うことはなく常に潤滑材としての効果を持続します。 」
と言うのがメーカーの説明。
これに選んだのは、
御存知、Zakk WyldeのブランドWylde Audioで標準装備されてるナットになる。
そして、実はWylde Audio以前のGibson時代からもZakk本人が人工象牙であるTUSQ XLを使っていたのは割と有名な話だったりする。
そう、俺も2度目のナット交換の際にTUSQ XLに交換しようか?ってのは思った所でもある。
しかし、人工象牙って事で、
「本物の象牙を1度使って知っておいた方が良いんじゃないか?」
って所で象牙にしたって所があるんだよね。
まぁ~、ワシントン条約で輸入禁止となってる象牙、交換したのは10年とか前になるけど、その当時でも¥4,000~¥5,000はしたと思う。
っで、象牙を使った次は人工象牙でZakk Wyldeが好んでると言うTUSQ XLにするってのは決めていた(笑)
要は今回のナット交換、TUSQ XLにする事は10年前に決めていたって事になる(笑)
っで、
楽器店に、
リペアへ!
ナット交換、自分でやって見たい気もあるんだけど、
流石に弦のゲージ10-60はちょっと俺自身がビビるわ(笑)
ナット交換、フレット交換、その他パーツ交換もそうだけど、自分自身で交換パーツを購入してギターと一緒にリペアに出すと、その方が早かったりパーツ代の分だけ安くなるので、自分で各パーツを事前購入する事をお勧めする。
パーツ取り寄せに時間が掛かるとかあったりするからね。
その際はちゃんと自分のギターに取り付け可能かどうかはしっかりチェックして置く様に。
っで、そんな俺のナット交換、納期は1週間って事。
先週土曜日にリペアに出して、昨日土曜日に電話があり受け取った。
丁度1週間。
フレット交換も考えていたので、フレットとナットを同時に変えたいのもあったが、やっぱナットの方が先にダメになるからね。
フレットはまだもう少し行けるし、なんなら摺り合せでまだまだ行けたりもするね。
Jim Dunlop # 6000にしてるんで高さあるしね。
っーこって、
【graph tech TUSQ XL Nut PQL-6010-00】
になって返って来ました!!
見た目はプラスチック見たいだけどね(笑)
象牙ナットの写真と比べても溝の深さが浅いよね。
やっぱ6弦とかね溝深くなってたんで、弦の張り立てではそこまでではないんだけど、ちょっと経つとホールド感ってのを感じてはいたのよね。太い弦なんで、素朴感ってのは音にあるんだけど、ナット溝でよりホールドされてしまう事でサスティンが殺されてた感じ。
受け取った際にチェックの為、ちょっと鳴らしたけど、弦の響きがしっかりしてて正常って感じした(笑)
ちなみに、お客さんで年輩の方が1人、俺のギターを二度見した(爆)
さてさて、
TUSQ XLにした感想だけど、自宅に帰って弦の弛みをしっかりとって生音で鳴らし、今日アンプに繋いで昼間数時間弾いてた。
それで、かなり良くなった!
前回の象牙も牛骨に比べると倍音は出ていたんだけど、TUSQ XLは象牙よりも倍音が出る。
単純に生音が大きくなった。
流石に象牙の艶感ってのは無くなったと言うかかなり減った感じはするね。
でも、全体のバランスが良くなった気がする。
象牙では前に出て来なかった帯域が生音でも出てくれる感じ。
音のキレも感じるね。
象牙も良いとされてるんだけど、ピンキリな部分があって、やっぱバラツキってもあるんだよね。
全部が全部良い訳じゃないし、俺が使ってたのはどうだったんだろうなぁ~とは思うけど。
TUSQ XLは勿論、人工象牙なんでバラツキは無いね。
っで、言われてる様にテフロン効果は既に実感していて、チューニングの狂いが少ない。
これまで度々チューニングしてたりしたんだけど、チューニングしなおしても狂ってなかったり、ズレていてもちょっとだけだったり、これはかなり効果あって凄いと思った。
動画とか撮る時って、自分が納得出来るまで何度も弾くんだけど、度々チューニングを合わせたりする分気持ちが切れる場合もあるんだけど、これならチューニングを気にする回数がかなり激減しそう。
それだけ大丈夫な気がする。
そして、アンプを繋いでの鳴らし。
実は今日、
以前リクエストを頂いてたフォロワーさんに再びリクエストを頂いていて、このナット交換のリペアもあったので、リクエスト頂いてからちょっと時間掛かってしまったんだけど、リクエストに応えて先程アップした。
またまた、
— ZAKK (BLS SDMF 大阪支部) (@SDMF_Inc) October 3, 2021
くま一撃(@KgNWglsQesEXsro)さん
にリクエストを頂いていたので、
Ozzy Osbourne
の
I Don't Want To Change The World
のソロを弾きました。
ナット交換にリペアに出していたので、遅くなって、更にミスしてると言う手前味噌ソロですが申し訳ない🙏#OzzyOsbourne #ZakkWylde pic.twitter.com/uRrgsAm9GJ
Changeのスペル、Chengeって間違ってる(笑)
恥ずっ!!
これを撮る前に数時間弾いたんだけどね、アンプで鳴らしてもかなり良いね。
リペアから受け取ってそのままなんで、リペアマンが弦を張ってるって事で、俺が弦を張るのとほぼ同じにはしてくれてはいるんだけど、ペグの巻き数とか若干違うので、ちょっと弦のテンション感の違いはあるけどね。
次の弦交換までは慣らしのつもりではいる。
っで、
アンプから鳴らしても高域から中域、低域までのバランスの良さは感じる。
音が少し前に来てくれる感じもあるかな?
まぁこれは前のが溝が深くなってた分、しっかり弦のサスティンが残ってくれてる部分もあるからナットそのものの違いだけっては言えないけどね。
多分次のナット交換も同じTUSQ XLにすると思う。
他にもRE-95Gもナット交換とか必要ではあるんだけど、
TUSQ XLには色違いのBLACK TUSQってのもあるんで、それにしようかなと思ってる。
っーこって、
ここ最近はずっと引っ掛かっていたナット交換も無事完了したので、これからこの鳴りが自分の標準に鳴る様にとりまガンガン弾いて行かなきゃと。
また言った様にリペアマンが弦を張っているので、次回の弦交換からが本当に自分の鳴りって感じになって行くかなと。
ナット交換を考えてる方、
ナットの素材とかあまり分からないとかって方、
TUSQ XLはお勧めしておく。
ギターのカラーに合わせて、普通のWhiteにBlack、更にAgedって少し黄ばんだ感じにした色もある見たいなんで選べるしね。
では、今回はこんな感じで!