前記事の続き、
リペア編です(笑)
さてさて、
まずはボディとネックを外し、ピックガードを外してみる。
すると埃が凄まじかった(笑)
埃の塊がワサッと出て来て、「おいおい、こんなのどうやって溜まったんだよ!」って。
さらに汚いと言う。
ピックガード裏には「SCHECTER MAID IN USA」のデカールが貼ってあった。
MOONがSchecterから許可を得て、Schecterブランドとして販売していた時期のものなのだろうか?
どちらにせよP.G.M.製なのは間違いないが。
配線部にも埃が凄くて、それを丁寧に取り除いた。
元々電気系統は問題なかったんで、接点復活材は吹き付けて置いた。
この写真はまだ軽く埃を取り除いた際の途中経過。
ボディをタートルワックスで拭き、ピックガードをピカール&キムワイプにて丁寧に磨く。
そして大変だったのがジャックパネルとブリッジコマ。
かなり変色していて、ピカール&キムワイプでは中々に落ちない(笑)
なんで、キムワイプを食器用スポンジに替えて磨きに磨いて綺麗に。
スポンジで磨いた後にキムワイプで仕上げ。
本当ね、腕が痛くなるぐらい(笑)
良い筋トレになるぜ!!
変色と言うかもう錆ではないけど、それに近いぐらいに変わってしまってる部分ってのは、どうやっても落ちなかったので、そこは仕方なく断念。
ピカール以外の付け置きタイプの金属磨き辺りじゃないと完全には取れないか…
ブリッジなんかも、コマとか全部バラしてやると事細かい部分まで綺麗に掃除出来るんだけど、俺の気力が保たないので…
ここからは課金になります(爆)
まぁリーダーもメインで使ってるギターはGIBSONのES-335だったりするから、そこまでの綺麗さは求めてないだろうし。
「急いでないし、ゆっくりで、そこまで出なくて良い」見たいな事は言われてるから、後は俺の判断で(笑)
そして、再度嵌め込み、ボディをタートルワックスで再度綺麗にして、
ボディ完成。
うむ、中々に綺麗になったんじゃなかろうか?
ボディの触り心地もしっかりキュキュッとしてるし(笑)、ブラスパーツ類の輝きも増してる。
TONEのコントロールノブが無いのもなんなんで、色はシルバーだけど引き出しにあったメタルノブを付けておいた。
さて、次にネック。
まずはペグを同じ様にピカール&スポンジで磨き、仕上げにキムワイプでも乾拭き見たいな感じで拭き取る。
ペグも全部外して磨く方が細かく綺麗に出来るんだけど、この時点で3時間は経ってたかな? 本当汚くて、かなり磨くだけで時間と気力が持っていかれる(笑)
本当、ここからは課金です。
このギターを会社から持って帰る時に、STR-850LSを渡した先輩に「マイギター?」って聞かれて、「リーダーのギターで~」と成り行きを説明したら、「もう金取ったれ」と言われた(笑)
まぁ冗談混じりに言われたんだけどね。
今回はリーダーも覚えてなかったが、ケースの中に弦も入ってたし、お金自体は一切掛からないからね、俺も好きだし、問題ない。
ブラス製ナットの変色ぶりが酷くて、かなり磨いた(笑)
ストリングス・ガイドはネジを外して磨くが、これも中々に変色ぶりが酷くてどうしても落ちない部分があり、断念。
っんで、指板をマスキングテープで覆い、フレットをピカール&キムワイプで磨く。
マスキングテープを外して、指板をタオルにお湯を付け磨く。 そして乾拭き。
ネック、ヘッドをタートルワックスにて綺麗に。
そして、
ネック出来上がり。
うむ、パーツ類の輝きは増してる。
ペグが少々残念な仕上がりではあるけど、仕方ないね。
ネックとボディのボルトプレートをピカール&スポンジで磨き、キムワイプで綺麗に。
このプレートも変色ぶりが酷くて中々に力がいる作業だった。
良い筋トレだぜ!!(爆)
そして、
ネックとボディをボルトで締め、弦張り。
弦はケースに入ってたGHSのコーティング弦09-46を、ナット溝にルブリキットをしっかり塗り張っていく。
弦を十分に伸ばして、ネック反りを見て、
完成!
前回にしろ、今回にしろ、メンテと言えど「掃除」がメインだから、「メンテ=電気系統弄り、交換・改造」と思ってる人にはつまらない内容だったかも知れないけどね(笑)
中々に綺麗になったんじゃないだろうか。
パーツ類の変色が凄くて、かなりピカールを多様まくったおかげで部屋の中がピカール臭くなったんで、換気しまくったのは言うまでもない(笑)
今回は5時間ぐらい掛かってしまった。
思うと、やっぱギターは度々綺麗に掃除するべきだよなと思った。
時間を掛けて綺麗にしたからか、再度アンプを通して弾いてみると、最初に弾いた音よりも出力が少し高くなって、ギターが元気になった気がする(笑)
まぁギターの声が聞える訳じゃなし、そんなオカルトは有り得ないんだけど。
前回も言ったけど、自分の手でこう徐々に綺麗になって行く、徐々に直って行く、組み上がって行く過程ってのは、いつ見ても良いもんだし、仕上がった際に全てが思い通りになった時ってのは、ギタリストにとっては至福の時だと言えるね。
「ギタリスト冥利に尽きる」
ってまさに!だと思う。
翌日、
会社にて持主であるリーダーへ渡すと、
「おぉ! 綺麗になっとる!」
と喜んで貰えた様で、俺もやったかいがある(笑)
ギターに詳しくない同僚は最初の変色しまくったパーツ類の状態を見てはいたので、綺麗になったのを見て、
「こんなん何で磨くん? ヤスリ?」
と、金属の汚い部分をヤスリで削り落としたと思った見たいだ(笑)
いやいやヤスリならただ傷付けるだけやから(爆)
ともあれ、2週に渡ってギターのメンテで良い感じにギターに触れられて良かった。
やっぱ普段、自分が触らないシェイプのストラトで、片方は弾かずに放置、片方は弾いてきて数十年と全く違ったからね。
リーダーからは「今度ES-335持ってくるから、また頼むわ!」
と言われた(笑)
まだまだメンテと言うか、クリーニング?
依頼は終わりそうに無い(爆)