先月、
SHURE BETA58Aの購入記事を書きましたが…、
その、
SHURE BETA58Aは、
真っ赤な
偽物
でした(笑)
いやはや、アレだけ買う前に偽物がある事について調べて、買ってブログに紹介してまで「偽物への注意」も促してたのに、言ってる本人のが偽物だったってね(爆)
本当、
「下手こいた!」
ですわ。
ヤフオクで購入した事は伝えたけど、出品者の説明文にも「サウンドハウス購入品」とあったし、落札金額もSHURE BETA58Aとしては中古相場相応の価格だった事から、入札をしたんだよね。
勿論、それを信じていたし、届いた時には本物だと思ってたし、ブログ記事にした時だって、まさか偽物だとは思わなかった(笑)
「怪しいぞ」と疑うキッカケになったのは、箱。 箱をそのまま部屋に無造作に置いていたので、片付け様と手にして、箱を良く見た時にSHUREは世界中で販売してる為、各国の言葉で説明文が載ってあるんだけど、日本語の一部がおかしい(これは後半写真にて)。
っで、再びネットにて本物と偽物を比べてるサイトを見ながらチェックしてみると、「どうやら偽物臭い…」。 マイクを力を入れて振ってみると…「コトコト」と中で何かが外れていて、それが動いてる様。
「コレは…、偽物!!」
っと、ヤフオクでは落札した日より120日は相手とのやりとりをする取引連絡ツール、取引ナビにてメッセージを送れ、評価も再評価出来る(1度付けた評価は無くならないが2度目の評価が最新になる)。
当然、すぐに出品者に連絡するつもりだったが…、
「待てよ、ハッキリ商品が偽物である証明をしなければ、真実性に欠ける!」
と思い、サウンドハウスにてSHURE BETA58Aを購入し、本物と偽物をしっかり見比べて「違い」を明確にした訳。
SHURE BETA58Aの新品を箱から開け、取り出した瞬間…、
「全然違うやんけ!!」
コレが俺の第一声である(笑)
さて、
では、
ここから、本物と偽物を写真を見ながら、その「違い」を見て行こう、
・コレを読んでる方。
・コレからヤフオクで買おうと思われる方。
・BETA58Aを所有してるが、本物かどうか確認したいと思われてる方
等々、今後の御参考になればと思います。
まず、全体。
どちらが本物でどちらが偽物か、分かるだろうか?
・偽物(左)
・本物(右)
まず、マイク本体の色が違う。
本物に比べ、偽物は色が暗いと言うか薄いと言うべきか、そんな感じ。
そして、何よりグリルの色がまるで違う。 本物のグリルは艶消しになっており、偽物は気持ち艶消しにしたかったのかなぁ?ぐらいにしか処理されて無い為、証明等の光に対して反射する。
グリルと同じ様に、「SHURE BETA58A」と彫られてるエンブレムも本物はちゃんと艶消しとなってる。
グリルにある水色の部分、本物の方がしっかりエッジが立ってて、偽物はどこか歪。
ネット上で本物、偽物を調べると、マイクにXLRコネクターを固定する穴の数を示唆する人もいる様で、この写真でも本物は丸穴と横長穴の2つ、偽物は丸穴2つに横長1つの全3つの穴の違いがあるが、本物にも写真の偽物と同じ3つ穴のものがあるので、ここは本物も仕様変更による為穴の数が混在してる為、穴の数で本物と偽物を判断するのは判断材料にはならない。
これは両方を持ち比べたり、量らないとダメになるが、マイク本体の重量が違う。
少しの違いにはなるが、本体の方が重く、偽物が軽い。
次に、
グリルを外した状態。
前回の記事でも言ったが、緑と黄色の配線の太さが違い、偽物が太く、本体が細い。
グリルのネジ山の太さも数も違う。
よく見ると、巻かれてる白いテープも偽物の方は薄く、本物はしっかり白い。 テープの厚みや素材の違いがある。
テープより上の部分も長さが違い、グリルネジ山部から上の全体の長さやサイズを比べても違いがある。
ネジ山部分の塗装も違い、偽物によってはこの部分が塗装されてないものも確認されている。
そして、
グリルを外したマイクを上から見ると、
真ん中のSHUREとある部分、偽物には艶が無く、本物は艶があり、艶々してる。
何より分かるのは、その回りのスポンジのギッシリ感。
本物はスポンジがギッシリ詰まっている。 偽物はスポンジが薄く、下が透けてしまっている。 スポンジ自体が違う為、本物と偽物でもスポンジの色見が違う。
次に、
グリルに相互性が無い。
左は偽物のマイクに本物のグリルを、右は本物のマイクに偽物のグリルを。
左は確実に最後までグリルが締まらない。 右は最後まで締まってる様に見えて、実は若干締まってない。
この写真で最初に言ったグリルとエンブレムの艶の違いが分かりやすいと思う。 それと同時にグリルの網目の密集具合も違うのが分かるだろう。 偽物は密集率が甘い為、グリルのみ置き比べると偽物の方が少し大きい。
そしてXLRコネクター部。
本体の色、グリルやエンブレムの艶以外で、見た目で違いを判断するには今現在ではココが確実性が高い。
リング部を見ると分かる様に、偽物は2重になっていて、内側が落とし込みになってしまっている。 本物にも2重の線こそ入ってはいるのもも、薄らした線で落とし込みにはなってない。
XLRコネクターピンは本物は金メッキ。
そしてピンにはそれぞれ「1」「2」「3」と番号があり、本物は細く大きいが偽物は太く小さい。 「SHURE」の文字もそう。
最近の本物ならば入ってるが、分別処理マークもある。 本物でも昔のは分別処理マークがココには入ってないので、このマークのみで本物、偽物の判断も判断材料としては薄い。
リングの2重度合いが今のところ、外見の見た目として本物と偽物の違いとしては判断材料としては一番デカいだろう。
そして、コレは俺が実際にやってみた訳では無く、SHURE SM58の偽物で実際にやった方の報告ではあるが、コネクターの「1」と「3」をテスターでチェックすると、偽物は通電するとの事。
通電してしまうと言う事は、マイクは通常、長距離転送する為にバランス出力となってる。 バランス出力の場合は「1」と「3」が通電するなんて事も、「1」と「2」も「2」と「3」もどこも通電なんてしません。
特に「1」はアースなので、アースと「2」か「3」のいずれかが通電すると言う事は、バランスの片方を殺してアンバランス出力にしてある事になる。
別の某ブログにて、プロのエンジニアにチェックして貰った見たいなのを読んだ事があるが、そこで使われた偽物マイクでは「ヘッドフォンでは差が無く、寧ろ使い込んだ古い本物の方が悪かったりするし、新品でも個体差があるので、現場で予めセットされてたら気付かない」との見解を示しているし、ブログを書いた本人さんも偽物の意味を問いていたが、「いやいや、バランス出力出来てない時点でマイクとして問題外でしように!」と思った次第。
次の記事に続きます…