ルイジアナ州ニューオリンズ
1991年、PANTERAのVo.Philip AnselmoとCORROSION OF CONFORMITYのVo/Gu.Pepper Keenan、CROWBARのVo/Gu.Kirk Windstein、Ba.Tedd Strange、EYEHETEGODのGuであり、後にC.O.C.やCOWBARでもDrを叩くJimmy Bowerと言った旧知の地元のダチがPhilの家に集まり、ジャムセッションを試行、そこから発展して出来たのがDOWNと言うバンドになる。
そう、知ってる人からすればアンダーグラウンドからPANTERAまでの人気バンドからなる、スーパーバンドだ。
彼等はまず4Trackのレコーダーに3曲のデモを制作し、それぞれが自分のバンドでツアーに出た時に、ファン達に素性を伏せたまま「良いバンドがいるから聴いて見な!」とテープを渡して回った。
DOWNの存在を素性が伏せられたまま口コミだけで広げた。
その後、さらに2本の別のデモと地元で小規模なライブを行っていたのを撮影したライブ・ビデオを出す事で素性をバラし、ある日のDOWNのライブをレコード会社の重役が見て、正体を知り、レコード契約を提示した。
DOWNは口コミで広げる事で真のアンダーグラウンドがいまだに存在してる事を実証、実感した事になる。
そして、1995年に
【NOLA】
1.Temptation's Wings
2.Lifer
3.Pillars Of Eternity
4.Rehab
5.Hail The Leaf
6.Underneath Everything
7.Eyes Of The South
8.Jail
9.Losing All
10.Stone The Crow
11.Pray For The Locust
12.Swan Song
13.Bury Me In Smokey
をリリース。
この「NOLA」は「Not L.A. but New Orleans」の事で、DOWNのレコーディングはPhilの土地に立つ納屋にレコーディング機材やアンプや楽器を持ち込んでされてる。PepperがPhilの事を田舎に住んでるから「Nodferatu(ノドフェラトゥ)」と呼んでいて、その納屋は「Nodfdatu's Lair」と呼ばれていて、その頭文字を2文字ずつで「NOLA」と、「NOLA」には2つの意味を持たせてる。
この「NOLA」はまさにDOWNの原点と言える。
1曲目の「Temptation's Wings」から来た!! って感じだ(笑) メンバー全員自分のバンドがあるからサイドプロジェクトであり、ちゃんとしたレコーディング・スタジオでレコーディングされてないから、音のクリアさとか、荒らさとかもあって、それが味として出てる。
70年代の自分達のルーツ、Black SabbathやSaint Vitus、The Obsessedと言ったドゥーム・ロック、ドゥーム・メタルに触発されてるのと、ニューオリンズと言えば、サザンロックが根強くある発祥地でもあって、もう想像できる、そのままのサウンドがDOWNと言える(笑)
「NOLA」の中でも好きな曲は沢山あるが、俺は「Stone The Crow」がかなり好きだったりするな。
「NOLA」をプロモートする短いツアー後はメンバーそれぞれが自分のバンドに戻り、DOWNの活動は休止する形になる。
「NOLA」から6年、DOWNが再び活動再開する。
Ba.TeddがDOWNからもCROWARからも脱退していて、新たにニューオリンズ出身では無いが、Philと同じくPANTERAのBa.Rex Brownを迎え、曲作りにレコーディングを行い2002年にアルバムをリリース。
【down Ⅱ a bustle in your hedgerow】
1.Lysergik Funeral Procession
2.There's Something on My Side
3.The Man that Follows Hell
4.Stained Glass Closs
5.Ghosts Along the Mississippi
6.Leam from This Mistake
7.Beautifully Depressed
8.Where I'm Going
9.Doobinterlude
10.New Orleans Is a Dying Whore
11.The Seed
12.Lies, I Don't Know Want They Say But...
13.Flambeaux's Jamming with St.aug
14.Dog Tired
15.Landing on the Mountains of Meggido
この「Ⅱ」が俺はいまだに一番好きなアルバムだ。
何故なら、DOWNを知り、聴いたのが「Ⅱ」からで、買ったキッカケはZakk WyldeがOzzyの「DOWN TO EARTH」でギターを弾いた際の何かのインタビューにて、「DOWNの新作は最高だ!」と言っていたから(笑)
そして「Ⅱ」を聴いた瞬間に俺はブッ飛んだし、それから聴きまくった。
丁度、Black Label Societyの3rd「1919 ETERNAL」と発売が数ヶ月違いで、BLSとDOWNを繰り返し交互に聴いてた(笑)
っで、改めてやっぱ俺はドゥーム・メタルが好きな事を実感したし、俺はHR/HMの中でも原点がブルースやサザンロックにあり、メタル原点がBlack Sabbathである原始的な弾きたいしやりたい音楽なんだなと再認識した。
その後、俺がやりたい音楽を素直にやるバンドとして組んだBlack Steel RebelってバンドではZakk Wyldeの影響は勿論の事、DOWNからの影響も受けた曲を書いた(笑)
DOWNは「Ⅱ」発表後は結構なツアーだったり、フェスへの参加をしていて、OZZFESTにも出演している。
「OZZFEST 2002」と言うライブ・アルバムには「Ghosts Along the Mississippi」が収録されてる。
そんな中で、日本で行われたフェス、「BEAST FEAST 2002」に出演が決まり、単独公演を大阪はON AIR OSAKA(旧HEAT BEAT)で行われるハズだったが、俺は気合いを入れて会場に向かい、当時まだ大阪に居た現GMTのMacに電話で話していて最後に「じゃあ、行ってくるわ!」と電話を切り、会場に到着するも公演中止(笑)
理由は分からないが出発の空港にPhilが現れなかっただとかなんとか、詳しい理由は書いてなかったが、その場で払い戻しとなり…
会場からの帰り、再びMacに電話して「飲みに行こうぜ!」と(爆)
そんなDOWNに関しての過去が俺にはある。
Philには結構沢山のバンドをやっているらしい。
目に触れる所であれば、Superjoint Retualと言うハードコアパンクと言っていいだろう、叩きつける感じの音楽だが、2002年に「USE ONCE AND DESTROY」、2003年に「a lethal dose of american hatred」をリリースしてる。
DOWNと平行しての活動となるが、Superjoint Retualは1989年から活動している。 2002年~2003年辺りはこの2つのバンドが平行した活動となり、事実上PANTERAの方の活動がなされてない状況でもあった。
「Philが別バンドで活動するせいでPANTERAが…」とか、「DOWNやSuperjoint Retual、BODY & BLOODを活動出来るのはPANTERAで成功したおかげだ」なんて言うPANTERAファンもいたけど、俺個人はそうは思わないし、PhilもPANTERAを止めた訳でもやる気が無くなった訳でも無かっただろうし、そう言ったインタビューもされてるしね。
そんな中、2004年12月に起こったHR/HM界の激震であり、音楽そのものへの激震だったとも思う、PANTERAのギタリスト、Dimebag Darrellの死だ。
ライブ中に射殺されると言う悲劇が起こった。
この後、Dimeの葬儀だったり、メディアや多くの活動において、Philは周りに止められて表舞台には出なかった時期がある。
更に最悪な事態は続き、2005年8月にアメリカ南東部を襲ったハリケーン・カトリーナ。
DOWNのサイトには浸水したPhilの自宅やNodferatu's Lairの写真がアップされていた。
Philは「2004年の終わりから2005年にかけて、俺にとって最悪の2年間だった。 悲嘆に暮れた数ヵ月間はまるで数十年の様だった」とWEBサイト上に掲載していた。
そして、Philの中ではDOWN再始動はハリケーン・カトリーナに襲われる前に既にあったらしいが、悲劇を乗り越え、レコード会社との契約すら残ってなかったが、ヨーロッパツアーの話が持ち上がり、ツアーに出る事になる。
ROADRUNNERとレコード契約の後、2007年にリリースされたのが、
【DOWN Ⅲ over the under】
1.Three Suns And One Star
2.The Path
3.N.O.D.
4.I Scream
5.On March The Saints
6.Never Try
7.Mourn
8.Beneath The Tides
9.His Majesty The Desert
10.Pilkamyd
11.In The Thrall Of It All
12.Nothing In Return (Walk Away)
13.Invest In Fear
ちなみに、13曲目は日本盤ボーナストラック。
日本盤はUS盤よりも遅れての発売だった為、俺はUS盤を買ったが、日本盤にはボーナストラック入りと言う事で日本盤も買った(笑)
US盤はデジパック仕様になってる為、まぁ良しとしよう。
「On March The Saints」のPVが公式にもつべに上がってるが、かなり格好良くて、俺は何度も見た。 「Ⅲ」はそれまでよりもバンドとしてのまとまりや曲の洗礼さも出てるアルバムだと思うし、ここまで3枚のスタジオ・アルバムはそれぞれの良さがあって、DOWNの音楽の核はしっかりしてるからどれも良い。
個人的には「Ⅱ」が好きだけどね。
「Ⅲ」をリリースしてからは次から次へとツアーやショウへ出て、これまでに無くライブを行ってる。
日本にもLOUD PARK 08にてDOWNとしては初来日してる。(メンバーは各バンドにて来日してたりするので。)
この時、大阪単独公演は無く、俺は休日出勤で仕事だった為、当時組んでたバンドBlack Steel RebelのVoだったオハラ氏(Twitter)にDOWNのTシャツを買ってきてもらった(笑)
そのTシャツは今でも気に入ってしょっちゅう着ている。
っと、かなり長くなったので、次の記事へと続く事にします(笑)
後、英語表示や日本語表示が混合してるのは、数日に分けてこの記事は書いたからで、手抜きではありませぬ(爆)
では、ここまで読んでくれた方は、次の記事へどうぞ。