今回はエフェクターのChorus(コーラス)についての話です。
意外と俺、コーラス・ペダルとの付き合いも長いです。 一般的にも「クリーン=コーラス」と言うのもあるし、ジャンルを問わず使われるペダルだね。
俺が中学生でギターを始めた時は、連れから借りたBOSSのME-6ってマルチ・エフェクターで、自分でもME-8何かを買ったりで、内蔵されてるコーラスを使ってたけど、高校の時かな? マルチを止めてコンパクトを使っていたのは。
そん時に別の連れからBOSS CH-1 Super Chorusを借りて、高校卒業した後に連れから「もうやるわ」って貰ったと思う、
まぁ最初から借りパク狙いだったけどね(笑)
それまでもそれからもCH-1は使ってた。Zakk Wyldeにハマって、ZakkもCH-1を使ってたから余計に。
っで、それから今までいくつかのコーラスを使ってきたんで、紹介がてら話を。
Zakk WyldeがBlack Label Societyの2nd「Stronger Than Death」からコーラスをBOSS CE-5 Chorus Ensenbleに変えた事で、俺もCE-5を使いたくなる訳です(笑)
丁度、楽器店で働いてた時期で、中古のCE-5が入ってきてね、店頭に少しの間置いてたけど、売れなかったから俺が買ったのよね。
そんなペダルがこれ。
【BOSS CE-5 Chorus Ensemble“MOTHER FUCKER PEDAL”】
現在は練習用にLEAD-12の上に常に繋がれた状態で置いてありますが、ペダル部は塗装を剥いで「MOTHER FUCKER」のステッカーを貼って、「MOTHER FUCKER PEDAL」と呼んでた(笑)
劇的に歪むディストーションじゃなく、コーラスなのに(爆)
この「MOTHER FUCKER」のステッカーは、かなり昔のGIGSって雑誌で、LUNA SEAのJの特集の号に本人が自身のベースに「Wake Up Mother Fucker」と書いていて、それのステッカーが数種類付いてたと思う。それをハサミで切って、黒バックに白地の「MOTHER」と白バックに黒字の「FUCKER」で貼ったんよね(笑)
多分部屋を探せば、Jモデル、TV-Bのボディに貼る用の赤、青に白地で「Wake Up Mother Fucker」と書かれてるステッカーを今だに持ってると思う(笑)
中身の改造としては、LEDを高輝度BLUE LEDに替えてます。 やっぱコーラスは青でしょってね。
コイツは長年使ってきた。 2000年辺りから2008年まで使って、これから紹介するMXRやFULLTONEに移るんだけど、またコイツに戻って、今は練習用に使ってる。
CH-1は全体的に高域に伸びる爽やかなコーラスが掛かる感じで、気持ち良いコーラス・サウンドなんだけど、CE-5はより鮮明にされた感じで、弦1本1本の明確さが出たコーラスと言える。 フィルターの可変幅がCH-1より広いので、音作りもより自分に合わせたメイキングが可能。アルペジオにはCE-5は向いてるって感じかな。
そして、CH-1、CE-5はアナログのコーラスではあったんだけど、現在は一部デジタルへ仕様変更になってる。
しかしながらあまり問題視はされてなかったりもする。 普通ならアナログがデジタルになれば、音の劣化から消費電力、コーラスのサウンドそのものの違いが言われて当然なんだけど、実はデジタルになってるとは言え、基本的にアナログ回路で、中身のBBD(Bucket Brigade Device)素子と言う、所謂バケツリレー装置をアナログICからデジタルICへと替えた見たい。
汎用デジタルディレイICを使ってるそうですが、一部デジタル化故に音の違いに気付かないぐらいの差って事らしい(笑)
ただ、MOD化したいとかって人はアナログに拘る必要はあるね。 俺は音の違いを比べた事は無いからどうかは分からないけど、それでもアナログに拘る人はアナログを買う事をお薦めするけどね。
さて、「同じモノならアナログとデジタルの見分けが付かねぇじゃん!? 一々中身を開けて確認するのかよ!」って思う人もいるかも?(笑)
そんな事はする必要は無いです。
実はペダルの裏ラベルの色で判別付きます。 現行のデジタルになったCH-1、CE-5はグレーのラベルだけど、アナログはブルーかピンクのラベルになる。
長年販売されてきたモノだから、アナログだからと中古のCH-1やCE-5の値段が高騰するとか、中古市場から少なくなるなんて事は今の所は無いので(笑)
そんな俺のCE-5はブルーラベル。
CH-1も見たらブルーラベルでした。
BOSSのCH-1、CE-5がコーラスの基本として比べられてるのは言うまでも無いね。 元々はROLANDのJC-120のコーラス部分のみを取り出したって売りで出したCE-1からの後継機になるからね。
さて、次はコレを。
【MXR M-134 STEREO CHORUS】
Randy Rhoadsの使用で有名なMXRのコーラスで、これはリイシュー版。昔のコーラスはこれよりも二周りぐらい大きくて、ペダルから直接コンセントプラグが出てたものだった。
このリイシュー版では、よりコンパクトになり、ベースフィルター追加でONにすれば低音に掛かるコーラスを取り除く事が出来る。
これはMXR特有の横長ペダル。
9V電池2個使用の18V仕様ペダル。
普通に音が太い! さすが18Vだけある。 揺れに応じてLEDが点滅する仕様になってる。
現行で販売されてるコーラスの中ではダントツで音が太いだろうし、その分弦1本1本にしっかりと揺れが掛かる感じ。 掛かりがキツい感じがあるね。だからか、音に慣れないとコードを弾いた時に揺れのせいで「チューニングが狂ってる?」と勘違いしてしまう程(笑)
Zakk Wyldeも2005年辺りから使用して、Black Label Societyのアルバム「MAFIA」、「Shot to Hell」、OZZY OSBOURNEの「BLACK RAIN」でその音が聴ける。
特に「Shot to Hell」収録の「Blood Is Thicker Than Water」をM-134を使って弾くと、原曲まんまのサウンドになる。
何度か俺もライブで使ったし、悪くは無かったんだけど、コードを鳴らした時の響きがやっぱ慣れなかった感はあるね(笑)
次はコレ。
【Fulltone CF-1 Choralflange】
ON/OFFスイッチにゴムが付いた前期のモノ。
これはね、D'ERLANGERの武道館LIVEのDVDを見た時に、一郎さんのクリーンの音がかなり印象的でね、その後にGIGSって雑誌の兄弟雑誌でglareってヴィジュアル系を取り上げた雑誌にD'ERLANGERの武道館の機材紹介が載っててね、CF-1を使ってるのを知り、「あの音はコレか!」って、ヤフオクにて手に入れた。
フロントパネルはボロボロだけどね。
これは本当最高のコーラスと言える。 BOSSやMXRとは違い、ほわ~んと行った空間も味わえて、円やかな音。 フランジの部分がフランジャーにしては弱く、フェイザーに近いけど、フェイザーとも違う感じで妙だけど、Wideモードでコーラスを使うと一郎さんになる(笑)
これも揺れに合わせてLEDが点滅する仕様。
話は反れるけど、昨日グランフロント大阪に出来たHMVへ行って来て、D'ERLANGERのNEW ALBUM「#Sixx」を買って来た。 今でもCF-1を使ってるのか分からないけど、一郎さんのコーラスサウンドは健在だった。
ヘビロテ中です。
CF-1、少しの間ペダルボードにも入れてたけど、この大きさ故に後々BOSS CE-5に戻す事にしたね(笑)
だからライブでは一度も使う事はないままだったけど、友達の結婚式にて、余興、出し物としてメンデルスゾーンの結婚行進曲をステージで弾いた際には足元にCF-1はあった。
固体差があるけど、OFFにしても揺れ、所謂フェイズがノイズに乗っかるって部分が残念だったりするかな。 せっかく最高だし、トゥルーバイパス仕様なのに。
後はLEDが暗くて見にくいのが残念。俺はこれもBLUE LEDに替えてます。
さて最後は現在愛用中のコレ。
【MXR ZW-38 Black Label Chorus】
Fulltone CF-1からBOSS CE-5に戻ってからのMXR ZW-38。
ZW-38の音はCE-5にとても似てる。 これはZakk WyldeがCE-5を使ってきたから、MXRにて自分のモデルを作るに当たって元にしたんだろうと思う。
MXR版のCE-5とも言えるけど、BOSS特有の揺れが無い分、とても音がハッキリしていて太い印象も受けるし、各ツマミの効きもCE-5より良い。
かなりクリアでメリハリもあって、MXRらしくない印象があるね。 現在販売されてるフルアナログコーラスで通常の9V仕様ものなら、かなりコレは良いと言える。 Zakkの名前抜きにしてもね。
さてさて、俺所有のコーラスの紹介をしましたが、やはり歪み系を購入した後は揺れ系で、コーラスを選ぶ人も多いと思う。
ペダル・エフェクターも決して安いものでは無いんで、どれを買えば良いか悩んで、結局安パイのBOSSって人も多いかな?(笑)
お金が無いって人へのお薦めとしては、ARIONのSCH-Zがお薦め。 俺は持ってなくて、友達が使ってるけど、新品でも¥3,000ぐらいで買えてしまう。
マイケル・ランドゥの愛用で有名でヒットもしたコーラスだけど、まぁ安さ故に見た目からしてプラスチックで壊れやすそう(笑) まぁMODものもかなり出てるしね。 でもコーラスとしては、掛かりがエグくて、良い感じよ。
他には言った様に中古でBOSSのブルーラベル、ピンクラベルのCH-1かCE-5を買うのも良いかと。
普通にZW-38はお薦めだけど、「誰かのモデルってのは~」って人は、MXR M-234 ANALOG CHORUSってのがあって、実は中身は一緒。
だと思う(笑)
当然、色んなメーカーからコーラスは出てるので、試奏しまくるのも良いかな。でもやっぱ基準はBOSSになるから、BOSSの音は覚えておくと良いよ。
コーラスはクリーンのイメージが強いし、一般的にもそう使うのが普通だけど、歪み系に合わせて使うのも一般的。
クリーンにも、ソロの時に奥行とレベルを少し上げるのに使ったりすると良いね。
しかしながら、普通にリフやカッティングに使う場合は音作りはキッチリと。
先程、BBDとかデジタルディレイICとか言って「何でコーラスにディレイ?」って思った人もいるかと思うけど、コーラスは電子的に作ったピッチのズレを原音とダブらせる事で音に厚みと広がりを出し、12弦ギターを彷彿させる透明感と煌びやかな響きを出していて、このダブらせる部分がバケツリレー、所謂極々のショートディレイと言っていい。
だからリフやカッティングで、キレ良く音をカットする時に残像音、残響音が残ってキレが悪くなったりするから、音作りはしっかりするする必要がある。
コーラスとディレイを合わせて使うって人も多いだろうね。 この組合せはヴィジュアル系特有の感じはあるけど(笑) 意外とコーラスとフェイザーの組合せも好きだったりする。これはCF-1なら1台で可能なサウンドかな。
歪み系と同じぐらいクリーンでのコーラスを使った音はその人の個性も反映されるから、俺はライブを見に行くとそこもチェックしてしまう(笑)
コーラスも奥が深いので、色々と聴いたりして、ハマる人が増える事を望む(爆)
そんなこんなで、コーラスについてのダベりでした!