俺のサウンド、ペダルボードには無くてはならないペダル・エフェクターを紹介。
左から、
●MXR ZW-44 Wylde Overdrive
(初版デザイン)
●MXR ZW-44 Berserker Overdrive
(現行デザイン)
●MXR ZW-44 CST CSP-016 Wylde Overdrive
(初版限定)
まぁ、Zakk Wylde好きならコレはマストだよね(笑) 実は、CSP-016は2005年に全世界限定1000台で発売されて1年後だったかに、全世界限定500台で再販されてる。
だから、ZW-44だけで種類は4種類これまでに発売されてたりする。
限定のCSP-016の前期、後期(←今回はこう言う言い方にします。)の違いは、中身は同じ見たいですが、ハコのアルミダイキャスト削り出しの仕上げが違ったりする。 前期は削り出しまんま状態で、強く表面を触ったら指の薄皮一枚切れるんじゃない? って荒い仕様だったけど、後期はバフ掛けしたんだろうね、綺麗に揃えられてて、仕上げが良いね。 まぁ荒い方がZakkっぽいけど(笑)
後、大きく違うのはON/OFFのLEDが前期はBLUE、後期はRED、側面の「CE」マークが前期は大きいもの、後期は小さいものだったりするんで、後期のLEDがBLUEに交換されてる中古を発見してもわかってしまう。
俺は後期持ってません。
メインで前期を使ってまして、未使用の前期をもう1個持ってたりします(笑)
さて、ZW-44の肝心の音だけど、Zakk Wyldeの名前があるせいか「凄く歪む」と勘違いをする人が多い見たい。 ZW-44が出来上がる前までZakkと言えばBOSS SD-1 Super Overdriveだった。 だから、SD-1と同じで、ROLAND JCのクリーンを軽いクランチにする位しか歪みません。
なんで、Marshallなんかのアンプをクランチにして、ZW-44で歪みを足すとか、ソロの際のブースターとしての使用に発揮出来るペダル。 俺もMarshall JCM-800系か大抵のスタジオならJCM-2000でクリーンChかクラシックChで軽いクランチを使って、ZW-44をONにしたのがメインの歪みになる。
Zakkもその使い方だね。 Dimebag Darrellはソロで増したい時に使ってたけどね。
Zakkを知ってる、知らないを抜きにしても、評価は高い見たいだね。
ZW-44とSD-1はとても似ていて、ZW-44はSD-1 MODなんて言われてるのを見た事がある。 SD-1は嫌な低音をカットして中域をグッと持ち上げ、ヌケの良いサウンドにしてくれるんだよね。 ただ低音をカットし過ぎる部分もあったりする。
ZW-44はSD-1でカットし過ぎる、その低音を残したまま中域をグッと持ち上げるんで、単純に音が太いんだよね。 そして売りにしてる「GAIN最大でも音が潰れない」ってのがとても良い。 トーンの利きも良いしさ。
歪みと言うと、HR/HM初心者が最初にOverdriveから入って、「もっと歪みを」とDistotionに行き、更にとBOSSのMETAL ZONEとか劇的に歪むヤツに行って、巧くなるに連れて最初のOverdriveに戻ってくるってのが流れだったりしたんだけど、今の子達はどうなんやろね(笑)
やっぱ歪ませ過ぎると音ヌケの悪いコモったサウンドになってしまって、部屋で1人で弾いてるなら良いけど、バンドなら埋もれてノイズにしかなってないってのがオチだからね。 Zakk Wyldeとかもそうだけど、意外とHR/HM系の人って歪んでる様でアンプ直の音はかなり軽いクランチ程度だったりするからね。
俺、METAL ZONEとか使ってる子見ると「あ~」ってなる(爆) まぁ効果的に使ってる人とか稀だしね。
昔から言われてる事。
「歪みは腹八分目」
ってね。
さて、そんなZakk Wylde ModelのZW-44ですが、説明書にZakkのセッティングが載ってたりするんだけど、発売当初の仕様で、現在本人は全てフル10で使用してる。 まぁファンなら知ってるだろうけどね。
でも、だからと同じ様にフル10で使ってはダメです(笑) 前の記事に書いたけど、Zakk本人はアンプはMarshall JCM-800ZW 2203の自分のモデル、それ以外の通常JCM-800 2203でも真空管にGROOVE TUBE 6550Rを載せて、キャビもElectoro VoiceのEV-12EL Black Labelを4個、300Wのスピーカーコアに替えて使ってんのよ。
6550もFenderのアンプに使われるクリアなサウンドのもので、JCM-800でもロシア向けは6550だったけどね。
なんでEL-34管の通常Marshallよりクリアで歪みも抑えたもの。 後、日本は電圧100Wだけど、本来海外アンプは117Wなんよね。 EL-34管の場合、117Wを100Wで使っても歪み部分の変化は許容範囲だけど、6550管の場合は100Wだと全く歪まない(笑) それでZakkモデルのJCM-800が発売された時に輸入代理店のヤマハ・ミュージック・トレーディングには苦情にも似た電話が沢山あったらしい。
日本国内で117Vで使用するなら、トランス・アップデートを電源の間に咬ます必要があるね。
まぁそんな訳で、ZW-44のフル10はアンプもZakkと同じじゃなきゃ、やっちゃたらミドル・ハイが出まくった音になってしまうんで止しましょう(笑)
まぁGainはフル10でも、Toneは4~6辺りが一番作りやすい音だと思う。
現在、現行ではZW-44 Berserker Overdriveになるけど、Wylde Overdriveもまだ在庫あって販売してる店もある。 限定のCSP-016は年々入手困難になりつつあるけど、中古ならまだ買えるね。
そんな4種類、限定は限定として3種類あるZW-44だけど、「音は一緒だろ?」と思われがちだけど、実は微妙に違う。 見た目、ハコも限定はアルミダイキャスト削り出しで一番重く、現行は普通のアルミ削り出し(他のZakkモデル、ZW-90、ZW-38も同じ)で一番軽い。 中身のパーツも違ったりする。
実は初版のZW-44はON/OFFスイッチに難アリなのが多く、俺のも一度修理出したのに、すぐに同じ症状出たからね。
どう言う症状かと言うと、OFFにした時にちゃんと切れない。 LEDは消えてるのに歪みを残してたりしてね、再度ON/OFFすると直ると言う(笑)
CSP-016はJim Dunlop/MXRのCUSTOM SHOP製ってのもあって、パーツも良いのを使ってるんで、かなり良い。 そんで、実はZW-44の中で一番音が太い。 微妙な差だったりするんだけど、単音弾きで音を伸ばしたりして他と比べて確認すると分かりやすい。 初版と形は同じなのに、ハコとパーツだけでこうも違うとはねって感じはある。
現行のは、置いた時に高さがある。 これはこのアルミの仕様っぽかったけど、中の基板が半分ずつで2段仕様になってる(他は基板1枚)。 音は初版と大差殆ど無いけど、ON/OFFスイッチは結構硬いのを使ってて、部屋で座って弾く時に手で切り替えしようもんなら、手が少し痛いぐらい(笑) 足なら問題ない。しっかり切り替えを行えるね。
Berserker Overdriveはルックス的に俺はねぇなと(笑) まぁ最近Zakk本人も使い出したけど、俺も買っては見たもののってね。 初版は練習用に部屋のアンプの上に乗っけてたりする。 CSP-016はメインのペダル・ボードに常に繋げてある。 やっぱCSP-016が一番やね。 ルックスも音も耐久性もね。 2005年から使ってるから、アルミダイキャスト削り出しの荒い部分が大分くすんで来てるけど、これまで何の問題も無く使ってるから、かなり信頼してるね。 まぁもう1個サラ状態を持ってるってのもあって、少々荒く使っても良いかと思ってる部分もあるからね(笑)
さてさて、気付いた人は「なんで~」と思ったと思いますが、初版、限定版のコントロール・ノブを取り払ってます。
何でかと言うと、Black Steel Rebelでのライブの時に、少々広めのステージで前に出たり、Baのいる下手に行ったりと暴れまわ…、もとい歩き回ってたりしてた時に、シールドがGainとToneの間に挟まってしまった見たいで、サッとシールドを引っ張って取った時に、クルッとコントロールが回ってしまったんよね。 MXRのコントロール・ノブって形はギア見たいになってるから、ノブ同士との間にシールドのサイズが巧くハマってしまったってオチで少しの間、気付かずに弾いてて「あれ?音が」で気付いて咄嗟にしゃがんでコントロールを回したって経験があったんよ(笑)
まぁ付属のゴムタイヤを付ける方法もあったけど、あのルックスは好きじゃなくて、コントロール部にテープを貼るのも跡が残ったり、傷付いて嫌だから、一時期幅が小さいリストバンドを巻いてたりしたんだけど、それも安定性が良くなかったから、だったら排除となりました。 「メモリ位置が分かんねぇじゃん」と思うかも?だけど、実はこの溝部分が丁度メモリ位置を示してるんで、意外と分かりやすいから問題ない(笑)
そんな訳で、コントロール・ノブを排除したのが俺仕様です。 Zakk本人はコントロールすら排除してるけどね(笑) まぁ俺はアンプやその日の鳴りでセッティングを変えたりするんでね。 いつもはToneを5.5~6辺りにして、Gainは殆どの場合フル10。 Outputはアンプとのバランスで日替わり。 部屋ではフル10かな(笑) 部屋で使ってるアンプはMarshall LEAD-12なんでね。 アンプはまた後日紹介しますわ。
っつー訳で、俺的にもお薦めなペダルですわ。
まぁでも、初心者で何を買っていいか分からない人は、ZW-44よりもBOSS BD-2 BLUS DRIVERの方が良いだろう。使い勝手は良いし程良く歪むからね。 Overdriveじゃなく、DistortionならBOSS DS-1、MXR M-104辺りが良いだろうね。
金が許すなら、Fulltone OCDは良いね。 ただOCDならVer.3より前のが良い。 Ver.4は大人しいから。
「ギタリストは歪みがいくらあっても良い」って一般的にも言われてるから、ZW-44はブースター的にでも使う目的で中古を買うのも良い。 メインの歪みを持ってる人はね。
Les Paul+EMGにZW-44にMarshallでZakkの音にならない訳が無い(笑) ってね。 俺にはZW-44が使い慣れたペダルで、弾いてても心地良い。
俺も初心者の頃はマルチ、BOSSのME-6とかBOSS ME-8とか使ったけどね、やっぱ歪みはデジタルよりアナログの荒らさと太さが良いよな。 デジタルの歪みは音が壁一つ向こうで、遠くで鳴ってる感じがあるから。アナログ・ペダルを使ってると、空間系も本当にデジタルでしか出来ない事をやらない限りアナログの温かさはやめられんわ。 最近のマルチでも真空管使ったヤツとかあるけど、やっぱデジタルである以上、劣化が激しく思うよね。 ずっとアナログ・ペダルだからか、あの劣化はかなり損した気分になる(笑)
冒頭で「無くてはならない」つったけど、まぁアンプで歪むヤツなら、アンプ直でも少し弾く位なら構わねぇんだけどね。 まぁ自分のライブとかRECとか勝負の時は自分のセットがいるってだけで。
「自分のギター、ペダルボード、アンプじゃなきゃ巧く弾けない」だとかクソ見てぇな事はいわねぇっス(爆)
だって、今年で歴20年でっせ~!