お母さん、その花は「オオイヌノフグリ」。 -16ページ目

お母さん、その花は「オオイヌノフグリ」。

穏やかな春の日、咲き誇るタンポポの側で可愛らしく青い小花達、母はこの花が大好きと、当時小学生の息子に呟くと、彼は気の毒そうに花の名前を教えてくれました。日々の暮らしの中の思いがけない「落ち」のある生活のよもやま話。

リハビリに特化した病院なので、だいたい3ヶ月くらいの入院になるー。

コロナ対策として見舞いは無し。
洗濯物の交換は週一程度にし、原則看護師さんが連絡くれたら行く。
はずだったんだけど。

入院した時は身動きできず、トイレに行けないのでリハパンかと思いきや、当日、看護師さんにさっさと挿管されてしまった義母。

翌日、朝から義父は見舞い出来ないと家族が言うのに1人で病院に行って、追い返されてきた。

いつも免許証持たない義母の脚となり、いつも一緒だったので、思わず

俺はどうすればいいんだ。と。

独身を満喫して下さい。

しかし、義母、さすが義母。
入院3日目からは、携帯かけまくりで義父を遠隔操作し始める。

マニキュアの除光液を買ってきて。
チョコレート🍫が食べたい。
コーヒーが飲みたい。
おまんじゅうが食べたい。


毎朝ひとつづつ、ご所望の電話が義父に掛かってくる。

そのたび、一つ一つ用意して、毎日の様に持って行く。
向こうでは看護師さんがチェックして受け取り、義母に会える訳では無い。

しかし、義母のコルセットが出来上がり、リハビリの時間が出来るようになると、フロアで歩行練習に出る時間に合わせて出掛けるようになり、廊下越しに会話こそ出来る距離では無いけど、顔を毎日のように見に行っている。

愛、か。