
クリックするとほぼ原寸大
フジミのスカイホークであります。
最近ベトナム戦争ものの紹介が続いております。
この時代は、プラモデル業界が上り調子に成長していた時期でもある訳ですな…
高荷大先生の作品でありますが、オレンジに染まる朝焼け?の空が実に印象的であります。
遠景の駆逐艦も抜かりなく描き込まれております。
近代的な5インチ単装速射砲を装備したフォレストシャーマン級ではなく、第2次大戦時の5インチ連装砲塔を持つギアリング級(たぶん…)ってのが渋い!
描かれた機体は、デカール貼付説明によるとCVA-43コーラル・シーに配備された
VA-155所属機との事であります。
トンキン湾沖のヤンキーステーションを遊弋中のコーラル・シーより出撃するスカイホークの雄姿をご堪能下さい。
しかしながらこのボックスアート、実は初版のものはこんなでした

残念ながら原寸大にはなりません…
まさにベトナム戦争の本質をを暗示するような背景だったのです。
おそらくあまりにも生々しすぎる思いを抱かせる背景なので、もっと子供の目を引くような色味に修正した方が良いとの会社側の判断により高荷大先生に原画の加筆修正をお願いしたんではないかと思われます。
ま、ソレはいいとしても今まで数々紹介してきた高荷大先生や故中西画伯の素晴らしい画を廃版にしてしまうフジミの姿勢はアタシの理解の域を超えてますけどね。
1/76のワールドアーマーシリーズにおいては、中西画伯の見事に描き込まれた素晴らしい作品のバックを白抜きのホワイトパッケージにしちゃうという暴挙もやってますもんねぇ~