2024.05.07 あまや座にて
劇場公開日:2024年4月26日
🔶本発言は「ねたばれ」が含まれていますので、本作品を鑑賞後に読まれることをお勧めします。
最後、ブッツリ切れた感があり、不満もありますが、
見終わったあとで思うと、ある程度、納得できてきて
ラストから離れると、映画の良さが見えて来ます。
でも、物足りない面もある。
小生は、劇中の理屈ぽい会話劇が、濱口監督の映画の好きな所なのだが、
今ままでの映画のように、そんなに理屈ぽいところもなく、なにか物足りないと思うのは、そこかもしれない。
(なんせ主人公が、ぶっきら棒な話しかできない、接続詞がないような人だし笑)
あるとすれば、芸能事務所の女の子と男の上司が、再度村に向かうシーンでの
車内会話で、良い場面だが、これは面白しろみ半分で、ちょっと足りない。
いろいろ、書ける映画ですが、一緒に観にいったA氏が、
「いい映画だったなー、濱口監督作品ではベスト1かも」と言っていて、
そうなの?とちょと驚いたが、そうなのかも知れない。
ps
・ネットを見るといろいろな解釈があるようですね。
鹿がだれだれでとか、深読みすぎと思えるほどの、理解できないのもありましたが^^;
・ラスト、彼が絞められた後立ち上がってから、なぜ?倒れるの思いましたが、
息を吹き返したらそのまま歩けるだろう?と思い、一緒に見たA氏に言ったら。「彼も長く歩いて疲れていたのよ、そのあと、あれ(締技)やられたからね、だから、倒れてもいいんじない」ということでした^^;
私は、歩き出すまえに、少女はなぜ毛糸の帽子を取る動作を入れたのかな?と
意味があるはずだが、鹿に敬意を表した「はて?」と思いました。
・観ていて、題名に引かれて「悪?」探しをしている瞬間がある^^;
悪は存在しない、生きていくだけの自然の中に悪という概念は
ないということなのかとも思うが?
でも、映画の中で「悪」というほどのものは見当たらなく、グランピング施設なら、その前(初め)から自然を破壊して
移り住んだ戦後の開拓民の住民であろう。
映画の概要を、映画.comより
https://eiga.com/movie/99914/gallery/3/
濱口竜介監督が、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)受賞を果たした長編作品。「ドライブ・マイ・カー」でもタッグを組んだ音楽家・シンガーソングライターの石橋英子と濱口監督による共同企画として誕生した。
・予告編です。
・上映劇場の予定です。
https://aku.incline.life/#theater