2024.01.20 あまや座にて
(劇場公開日:2023年8月18日)

 

 

 








面白かった。この監督30歳まえで天才かな?と思うほど、傑作です、ぜひ見てください。^^)

それに、映画を見終わって、撮影、編集の底力があってのものかなと思って、手元の映画のチラシをみたら、どちらも中村元彦さんが担当ということで驚き、中村さんも期待大ですね。

もちろん、俳優さんも良いし、この映画のスタッフでもう1本作ってほしいですね

 



この様な、優秀なスタッフ、俳優さんが廻りにいるのも監督の人徳なのだと思います^^v


その他は

・映画の出だしの海岸線を映していく画像が荒く、もしかしたら昔、監督が高校時代に撮影した画像を使ったのかなと、思っていたら、上映後の舞台挨拶で、高校時代は映画に興味なく、大学時代に映画を撮りたいと思ったそうなので、外れました^^;

・不倫の彼女が会いに行くシーンで、この場面って、雨でいいの?(自転車で行ける距離で、前も次の海岸シーンも雨降ってないし)とあとで思いましたが
そのシーンでの、彼女の見つめる顔が美しく、その時は気になりませんでした。

・バイトの青年が、勇気をだして彼女に「好きです」というシーンで、

 


好きな彼女が他の男で「なに」しているシーンが挿入されるのですが
あー、私が若いころ観た映画で、同じく「好きな女の子が、車の中でなにしてる場面」を、たまたま主人公が見てしまうシーンあったな?と、
あの映画なんだったか?とか、若いころ見た映画は「So what?」だったか?と映画の思わりごろ思い出しましたが、いま確認したら、山川直人監督のその作品でした。1988年の作品、私が監督と同じ年頃の作品ですね^^)
それに、このシーンだったら、うちらの時代だったら、その声を聴いて、青年は「ワー!とさけんで、怒りも含め走り出す」んだけど、ここでは「帰ろうかな?」と淡々というだけで、今風かと思った。

・ラストが、なんでバット振りなの?と、このシーンは無くてもいいなと思って見ていましたが(笑)、野球のユニホーム焼くシーンよりは、自分に原因を見つけて、自分を鍛える=バット振りとも思えて、この青年の成長なのかとも思える。
楢山節考の今村監督が「女衒」の撮影日記を書いた本で、映画のラストは、その映画の主人公を映すべしと言っていて、あの首まで埋まっていたおじちゃん(あれは、あれで素晴らしいラスト?ですが、私は好きです^^)たちのラストではなく
なぜか、あの野球青年をラストに据えたのは旨しかなと思いました。

・あのリクルートの男女の二人が、コンビニで酒を買って、ビニールから取り出して飲むビールが、男側は赤ラベル、そして自殺未遂の女の子で、その男のが脇におく飲んでいたビールが同じ赤ラベル。

 


いーや、30分以上海を目指してあるいて、同じビールはありえない(350mmなら、2,3本飲んでるはず)と思ってしまって、自殺未遂の女の子の部屋で、この赤ラベルのビール缶を使ったのはミスだなと思った(細かい指摘ですが、アル中なんで(笑)、反論として好きなビール缶を3缶かったんです!もありだが、説得性薄いよね)

・あとは、自転車で海に向かうシーンの路上で、遠くに光源があるのに違和感を感じたけど、ラストの早朝に、遠くで灯台の光が見えるシーンみて(私は好きなシーン)、こういうセッテングするのか?と、元にもどりますが中村元彦さんに関心した次第です。




映画の概要を、映画.comより
https://eiga.com/movie/99168/

モラトリアムをテーマにした映画を制作してきた新人監督の堀内友貴が、夏の一夜を舞台に、大人になれない若者たちのコミカルで爽やかな青春を描いた群像劇。
インディーズ映画を対象とした国内の各映画祭で高い評価を獲得。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022、第23回TAMA NEW WAVEで上映されたほか、第33回学生映画祭でグランプリ受賞、なら国際映画祭2022のNARA-wave(学生)部門でグランプリのゴールデンKOJIMA賞受賞、第16回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞と映画.com賞を受賞した。

 



予告編
https://www.youtube.com/watch?v=o9xqIzztgUM