今、日本映画街フォーラム【FJMOVIE】で、2023年度映画ベストテン!への投票を、1/20まで募集していますので
投票いただければ、幸いです。

投票場所です(↓)

【FJMOVIE】2023年度🔷日本映画ベストテン!開催/投票場所

 

 



【FJMOVIE】2023年度🔶外国映画ベストテン!開催/投票場所

 

 



🔷1~10位(外国映画)



**************10本選出&順位【有り】のフォーマット**********************

 ご投票     作品名


 1 位 (10 点) 「バビロン         」

劇場公開日2023年02月10日
https://babylon-movie.jp/

ここ最近観た映画では、最高ですね。

3時間が、あっと言う間でした。

出だしの、パーティーのシーンの音楽と気が狂いそうな映像の盛り上がりは、「ベンハー」のコロシアムのシーンに匹敵するぐらい、このシーンは、一生忘れらないと思う。

アカデミー賞の、作品賞と、主演女優賞はマーゴット・ロビーに決まりだと思いましたが、候補にもなっていなったのには驚き。

見どころは3つ

一つ目は、上記の出だしの、パーティーのシーン

二つ目は、
ブラッド・ピットが親友のジョージの**を電話で聞いて、妻に当たり散らすシーン。
彼の映画への愛情が、どれだけ映画が素晴らしいか、その気持ちが伝わってくるシーン

三つ目が、
これも、ブラッド・ピットさん絡みですが、映画のコラムニストのおばちゃまの所に行って諭されるシーン
お客が離れていくのは、理由なんて何もない**なのよというセリフも凄いし。でも、あなたは天使と亡霊と同じく永遠の**なの、という行は、監督の憧れというか、映画から離れらない彼の思いであり、素晴らしいシーンでした。

難を言えば、ラストのサイデリック的な映像が、私の様な古い方にはマイナスかなという点と、感情の盛り上がりという点では「ニュー**」に、負けている点かな(個人的な感想です^^;)

でも、マーゴット・ロビーさんの輝きと、音楽と映画への愛を1本の映画として完成させた才能には驚きであり、素晴らしい映画でした。

いつも買わないパンフを、今回は買いました^^)
(そのとき、「お客さんサントラもありますよ(なんと商売上手なTOHOシネマズのお嬢さん)」と言われましたが、買わずに、すみません)

それで、気が付いたこと

・監督が、うちの息子と同じ年だったこと。若い、すごいですね。
・音楽のジャスティン・ハーウイッツさんは、監督とハーバー大学時代からの友達で、天才は天才を呼ぶのかと。
・監督の奥さんは、劇中のマーゴット・ロビーさんを気に入る女性監督役の彼女。綺麗な方でした。
 

 2 位 (9 点) 「TAR ター         」

劇場公開日:2023年5月12日
https://gaga.ne.jp/TAR/

まさしく、「ケイト・ブランシェットが、自身の最高傑作を塗り替えた!」といえる作品。

出だしの、劇場でのインタビューの場面での彼女のしぐさ、声の質、話すときの目の動き、すべてが素晴らしく。
これだけで、これは傑作だと思ってしまう彼女の魅力があります。

このインタビューの場面だけで、もうーこの映画の素晴らしさを信じ、ケイト・ブランシェットさんの虜になってしまった^^)

また、この作品が面白いのは、ケイト・ブランシェット演じるターが、落ちぶれていくほどに、映画自体が詰まらなくなっていく。
まるで、主役とシンクロするように、ラストに向かいシーン毎に贅肉が増えていって、えー、ラストが観客のカットってなに?と思ってしまって^^;

いろいろ複雑な感想をもった作品でしたが、ケイト・ブランシェットさんの凄さは本物でした。

🔶映画『TAR/ター』本予告 【5月12日(金)全国ロードショー】

 


PS
あと判らないのが、ターと師弟関係のように音楽について喫茶店で話すフィクサー的な老紳士(この俳優、2回目のシーンで、あの俳優かと?・・・)
この俳優の名前が知りたい!・・そんな人はパンフレット買うべきだね(笑)


 3 位 (8 点) 「サントメール ある被告  」

劇場公開日:2023年7月14日
2023/10/6 あまや座で鑑賞

作品の内容は、下記のお薦めのHPを見てください
https://eiga.com/movie/97610/

はじめは、肩すかしかなと、うつらうつら見ていたら

主演の彼女が、我が子を殺した罪に問われた女性の裁判を傍聴し、その母親と繋がりをもつあたりから、俄然おもしろくなる。
あー、初めから、しかっり見ておくんだったと、劇場をでて悔やまれる。

本作は、2022年最高のフランス映画、との呼び声も高い本年度、屈指の作品であるのはまちがいない。
キメラを語るくだりでは、母と娘・子供との骨肉の関係というより、根源的な子供との繋がりに、泣けてしまう。
(男ってどうなのよと、思ってしまうけど^^;

そして、ラストの母の手をもって、こちらを見つめる彼女の目線がすごい。彼女の強い意志と、生きることへの狂気も感じられるシーンで、ラストに。
このシーンを入れたことに監督の感性というか、圧倒的な才能を感じた。

本作は、2022年・第79回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞を受賞しているが、下記のオードレイ・ディヴァン監督のコメントが素晴らしく、この作品の高さを表している。

「上映後、審査員たちの議論は熱を帯び、情熱的なものになった。
映画の質の高さに関しては、即座に満場一致だったので、
議論はそのことについてではなく、この映画が私たちに投げかけた問いの力についてだった。この映画の重要性は、その反響によって測られるのだ。アリス・ディオップ監督に贈られた銀獅子賞は、この勇気と過激さ、高いインスピレーションに満ちた長編デビュー作に対する私たち審査員の賞賛の証だった。 
     オードレイ・ディヴァン
(映画監督/『あのこと』/第79回ヴェネチア国際映画祭審査員)」

予告編

 


エンデングの曲が印象的で、この曲を知りたい為にパンフを買ってしまった^^)、 「Little girl blue」という曲でした。
・Nina Simone Little girl blue 日本語
https://www.youtube.com/watch?v=pTa2LsRDPGg


 4 位 (7 点) 「Rodeo ロデオ       」

劇場公開日:2023年6月2日
https://www.reallylikefilms.com/rodeo

観終わって、この作品を長編デビュー作で作れるのかと、うーんと、唸るような秀作。

何といっても、音楽と映像が共感していて、その一体感が凄い、若い感性なのか、(バイクで走りさるシーン、夜の路上でのパーティーの場面など)見てる側も、自然にリズムを取りたくなる感じ(笑)

あとは、ラスト5分間の、彼女?が走り去るまでの映像が凄くて、「え!こうくるのか」という、観ている側の喜びというか驚きがありました。

映画は、
バイクを愛する女性が男性中心主義のコミュニティの中で自身の居場所を見いだしていく姿を鮮烈に描いたフランス映画で、監督は、これが長編デビュー作となる新星ローラ・キボロン。2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員たちから絶賛され、本作のために特別に設けられたクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞(審査員の心を射抜いた賞)を受賞した。

ps
じゃ、撮影、編集、脚本や音楽等は、ベテランなのではと調べたらだれもが、この作品が長編デビュー作でした。
でも、こんなに旨く編集できるのかな?と、信じられない^^;


 5 位 (6 点) 「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」
 
劇場公開日:2023年6月16日
https://www.spider-verse.jp/

もう、これは私にとっては、大傑作ですね^^)

音楽と、ビジュアルというと軽いけどアートの融合、それも画期的、こんなアニメ見たことない。
「エバンゲリオン」と同じバトル系列だけど、庵野さんはそこまで絵をメタフォーゼできなかった。

特に後半のグウェンと父親との会話のシーンでの主演者以外の描写が、水彩画の様に、その場面の情景に寄り添い、背景が変形・変色?していくのに、魅入ってしまった、素晴らしいです。
それに合わせ、音楽も、カット割りも、作り手が表現したい意志をもって、盛り上がっていき、作りこんでいるのが判る素晴らしさ。前作も凄かったけど、ここまでだとは。

このあと日本のアニメの新作をみたけど、アニメアートは技術的に、20年はアメリカに遅れていると思うほどの衝撃でした。

ps
吹き替え版のエンデングの音楽、LiSAの「REALiZE」も最高でした。

🔶LiSA「REALiZE」Lyric Video(映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』日本語吹替版主題歌)

 

 


 6 位 (5 点) 「イニシェリン島の精霊   」

2023.01.29 TOHOシネマズにて
劇場公開日:2022年10月21日

 


劇場入ったら6人くらいしか観客がいない、封切りから3ケ月のロングランだから^^;

映画は、前半、生理的に気分が悪くなるような映画で、この映画ラストに向けて、どうまとめるのかな?と思いましたが、5人くらいのメインの登場人物で、最後まで続く緊張感と
みな優しい人なのに、狂っていく、まさにが劇中のセリフじゃないですが、歯車が知らないうちにズレていく様は、感心すほど素晴らしい筋書でお見事。

きっちり、起承転結を踏んでいて、大げさに言うと、自分の善意が他人には悪意になる、そんな映画でした。

ps
映画館から帰ってきたら「コーダあいのうた」を放送していて、
見たのがラスト20くらいの場面、声楽科?の試験で歌う歌が「青春の光と影」で、聞いていたら、「愛を両側から見てきた、与える側と受け取る側を~♪」という歌詞聞いていて
見てきた『イニシェリン島の精霊』のことを思い出し、「コーダ」みながら、ちょっと感動してしまいました^^)

「コーダあいのうた」から、[和訳]Both Sides Now - Emilia Jones「コーダあいのうた」から
https://www.youtube.com/watch?v=zLbxCS6_Lh0


 7 位 (4 点) 「パリタクシー       」

劇場公開日2023年4月7日

 

 


あまや座で、「パリタクシー」と「銀平町シネマブルース」をみて、どちらも良い映画で、幸せな1日でした。
そんな日って、いいよね^^)

この作品は、タクシー運転手が終活に向かう、もう90歳のマダムを乗せ、話すうちに、彼女の人生と彼の人生が交わっていくヒューマンドラマでした。

この作品、今日劇場であった人も「ドライビング・MISS・デイジー」を類に作品というけど
私は、もっと男女の温かみを感じて、近いといえばイーサンホークの「恋人までの距離(ディスタンス)」を思い浮かべて見ていた。(なんか、そんな温かみがある感じかな)

それは、彼女が、昔の若いころの愛を語るから、そして、彼女の生きる糧(生きた思い出)は、相手への愛が全てと思えてしまって。大きく勘違いしてるかもしれないけど、あのジュリー・デルピーとイーサン・ホークの幸せな2人の会話と重ねて、この映画の二人を見ていました。

あとは、タクシーが流していくパリの街並みを映す間の、女性のジャズボーカル?かな、それが流れ、飽きさせないというか、そのパリの街並みのシーンだけでも聞き惚れていました^^)

ps
・タクシーにのる叔母様は、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーさんということです、劇中の挿入歌に彼女の歌声が流れたのかしら?とネットを検索したが、判らなかった?
・途中で、彼女の顔がコマーシャルのモデルに代わるシーンと食事した後か、2人が通る、路の脇の広告デスプレーが、急に画面が変わる(197*年という記載と、彼女の若いころの顔らしく思える画面にかわる)シーンがあり、この叔母様は、有名なモデルか、女優なのだろうと、映画を観て予想していたが・・・・でした^^;
・上映時間、91分。この長さでこの素晴らしさ、素晴らしいです。


 8 位 (3 点) 「帰れない山        」

劇場公開日:2023年5月5日

夏休みを過ごすため都会から山麓の村にきたピエトロは、牛飼いの少年、ブルーノとであう。
小さいころ出会い、無二の友達になり、また離れていく、そして父の残した山小屋での修復で再会する二人。

この映画は、ベストセラー小説の映画化であり、この映画で描かれる、世界に出ていき生きる場所を見つける。ピエトロと、故郷の山に止まってここでしか生きられないと村に残るブルーノ、
親友でありながら生き方が分かれていく二人や、男たちの変わらぬ友情、そして父親との確執などを見ていると、
それは、状況の違いこそあれ、むかしの自分の一部分であり、判れてきた友達や、父のことを思い出さずにいられない。

舞台は、北イタリアのモンテローザ山麓であり、後半の山小屋を舞台とした景色は雄大であり、その自然の美しさや、父と登った山頂、彼らが泳いだ池の風景など、今でも思い出されます、素晴らしい映画でした。


 9 位 (2 点) 「逆転のトライアングル   」

劇場公開日2023年02月23日

 


🔶本発言は「ねたばれ」が含まれていますので、本作品を鑑賞後に読まれることをお勧めします。
映画の始まりで、あれ?違う作品観てるかも、と劇場入口のチラシを確認したら、間違いなかった(笑)

ラストを見ていて、シャロン・ストーンの「氷の微笑」を思い出して、みなさんどう思ったか聞きたくて

映画の中では、マシガントークの様に会話が飛び交うシーンもあり、映画は4章ぐらいで構成されていて、それ毎に外見や拝金主義などのテーマがありとポップな飽きさせない作りとなっています、
面白かったです。

ラストは、舞台の島の作りが、いま思えば20か30年前に流行った、海外ドラマ「LOST」に近い設定でした。

そのラストで、モデルのヤヤをトイレ清掃係だったアビゲイルは殺したか?明確に映さずに、暗転して、ヤヤの彼氏が、慌てて走って、ヤヤのいた場所へ?向かう様なシーンで、映画が終わるのです。
私は、アビゲイルは殺したなと思いますが、^^?


 10 位 (1 点) 「エンパイア・オブ・ライト  」

劇場公開日2023年02月23日

 

 

今日、観てきましたが最高ですね、

見終わった後、明日からも頑張るかと思えてくる、オリビア・コールマンさんの顔がいいんだよね。
「風と共に去りぬ」のビビアン・リーだね

生きること、人生での再出発を描き、相手への優しに溢れた映画でした(^^)

映画は、「アメリカン・ビューティー」などの名匠サム・メンデスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。この映画で、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴン役を演じたマイケル・ウォードさんが話題とのことです。

それに、彼女が2回目の更生施設へ送られるシーンで、ドアを壊す音に被さるレコードの音楽が、徐々に高音になっていくシーンは圧巻で、音の芸術ですね。

映画館のスタッフが皆や優しいし、ラスト近くの彼女が彼に贈った詩集の中の朗読される詩が、春の緑の景色に溶け込んで、素敵でした。

あの、セラーズさんの「チャンス」を観るシーンが良いですよね(私は、この「チャンス」残念ながら未見)
また、あのジーンワイルダーのでる映画は「ヤングフランケンシュタイン」の次の作品で、鉄道ものだよね?と、一緒にみた家内と話していて、大陸横断じゃない?と、そうだ、横断だ!と、話が弾みました^^)

ps
1978年頃、映写技師してましたが、カーボンの映写機なんて田舎の私の途方都市でも映画館では使っていなかった。(カーボンの機械があったのは、近くの公民館で、使える人がもういないと、当時話題になっていた)
この点は、ちょっと時代考察が間違っているのでは?あえてかな?

私の時は、映画1本が、やはり4巻くらいのリールに分かれていましたが、「炎のランナー」の時は、2時間上映できる量のフイルムを収納できる、1つの大きなリールで上映していて、遊びに行った劇場で、こんな新しい映写機が出来たよと、機械を見せてもらった記憶があります。
切り替えの印は、白い丸でしたが、この映画では白枠の黒丸で、他の国では違ったのかと、この映画で初めて知りました。2回、印がでるのは、同じでした。


コメント 

「バビロン」の映像迫力に圧倒され、また「サントメール」「Rodeo ロデオ」など若い女性監督の作品にも感動した1年でした。


●個人賞

**************個人賞のフォーマット************************

個人賞への投票は自由です、投票しなくても、好きな個人賞のみ投票されても結構です

【監督賞】:デミアン・チャゼル          
コメント 「バビロン」の興奮に
【主演男優賞】:コリン・ファレル
コメント 「イニシェリン島の精霊」の演技にて
【助演男優賞】:アレッサンドロ・ボルギ
コメント 「帰れない山」の演技にて
【新人男優賞】:バビン・ラバリ
コメント 「エンドロールのつづき」の演技にて
【主演女優賞】:ケイト・ブランシェット
コメント 「TAR ター」の演技にて
【助演女優賞】:ガスラジー・マランダ
コメント 「サントメール ある被告」の演技にて
【新人女優賞】:ジュリー・ルドリュー
コメント 「Rodeo ロデオ」の演技にて

【新人監督賞で賞】:あなたが考えたユニークな賞を作って投票ください。
コメント 「Rodeo ロデオ」のスピード感と、ラストの映像の美しさに、カンヌ映画際と同じく(笑)特別賞を。

***********ここまで*****************************