アウトドア用品 第一次再生計画(その3)(タープ・フライシート編) | SDIの「仕事の話はおいといて。」

アウトドア用品 第一次再生計画(その3)(タープ・フライシート編)

こんな記事ですが、妙にアクセスが多いです。

 

そこで、くれぐれもご注意ください。

 

この方法は「ダメ元の最終手段」です。

 

一切の意見や苦情は受け付けておりません。

 

真似をする方はあくまでも自己責任で取り組んでください。

 

 

前回はレクタM(タープ)とColemanのフライシートを

 

重曹漬けにした上に洗浄、シームテープを貼り直すところまでご紹介しました。

 

いよいよ最後の行程です。

 

禁断の「撥水加工」です。

 

防水が完全に死んでいますので、せめて撥水機能だけでも持たせたいのですが

 

傘やスキーウェアなどに使用するような

 

市販の撥水スプレーはあまり役に立ちません。

 

今回、力技で撥水加工する

 

まるでエナジードリンクのような薬品、

 

その名も「ポロン-T」 www

 

名前は可愛いですが劇薬っぽいです。

 

そしてコレ、玄人さんが血相変えて怒るやつです。

 

 

 

念のため2缶購入。

 

私が愛してやまないShinEtsuさんの商品です。

 

ShinEtsuさんには、水槽のシーリングの際には大変お世話になりました。

 

過去記事はこちら

 

 

さて、この薬品ですが少々注意が必要です。

 

購入店によって添付されている注意書きが異なりますが、要するに

 

妊婦や胎児に悪影響、発癌性物質が含まれ、呼吸器に多大なる影響

 

という恐ろしい言葉が飛び込んできます。

 

もちろん扱いを間違わなければ大丈夫なのですが、

 

間違っても専用の換気設備のない室内での施工、エアブラシやスプレーで施工などは避けてください。

 

くわえタバコで作業とかももっての外です。爆死します。

 

YouTubeのほか、Amazonのレビューなどで見かけますが

 

「ハケ塗りが面倒なのでスプレーしました」

 

などと宣っていた方。記事は数年前の日付ですが今でも生きているかなぁ。

 

この薬品は簡単に言えば有機溶剤と撥水剤が混ざったもので

 

揮発性が異常なほど高いです。

 

小さな容器に入れて放置すれば、数分でカラになります。

 

これだけジャンジャン揮発する劇薬を室内でスプレーするとか自殺行為です。

 

こんなものがネットで購入できるなんて、便利なんですがとても危険。

 

 

さて、作業に入ります。

 

缶から小さめの容器に1分で塗れる量くらいをこぼさないように移し

 

手早く丁寧にハケで塗ります。塗ったところは即乾きます。

 

時間がかかると、容器の方も薬品も減っていきます。

 

 

どこまで塗ったか確認できませんので、最初から塗り方を決めておきます。

 

まず布を水平にピンと張った状態で固定し、塗る部分付近に細いロープを張っておき、布をロープに乗せます。

 

スタートの部分からそのロープまでを塗り、その後ロープをずらして進んでいきます。

 

(もちろん布をずらしてもいいです。)

 

撥水加工なので基本的には表面だけでいいですが、防水ゼロの布なので余裕があるなら裏も塗ります。

 

手早く作業すれば、ひと缶で2枚塗れます。

 
速乾なので、塗り終わった時点で撥水加工は完了です。
 
試しに水をかけてみると
 
「おーー!!」
 
CMで見るような玉の水滴が転がる感じ。
 
残った水は、パンっと叩けば吹っ飛びます。気分いいですねw
 

 

なお、乾いてしまえば無臭です。

 

手触りもサラサラで、加水分解のベトベトもありません。

 

水を通して洗っていますので超清潔です。

 

アイロンがけもしているので見た目もキレイ。

 

 

ここで考察ですが

 

材料費や労働をなんとなく計算すると

 

1幕あたり4,000円+重労働1日。もちろん2幕で倍です。

 

テント洗い業者さんに幕だけ出したら数千円。

 

ですので、何がなんでも自分でやる方が得ってわけではありません。

 

加水分解などが原因で

 

テント洗い業者さんで回復できないものを

 

アウトドアのギア自体が好きで、古くなったら買い替えるだけでなく

 

愛着を持って使えなくなるまでメンテナンスするなら

 

やってみてもいいかもしれません。

 

 

 

ただし、本来の機能を失う上に危険な薬品を使います。

 

この後は毎年撥水加工が必要ではないかと思います。

 

くれぐれも使用範囲を間違えないように、自己責任で。

 

 

 

それでは、第二次再生計画もお楽しみに。

 

※写真は準備中。

※これは書きかけ記事です。後に追記する予定です。