仙台城ガイドボランティア会のブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。m(_ _)m
報道でみなさんもご存じの通り、3月16日の23時36分に発生した福島県沖を震源とするマグニチュード7.3(震度6強)の地震によりまして、仙台城のシンボルとも言える伊達政宗の騎馬像が傾き、石垣の一部が崩れました。↓
昨日、仙台城に足を運んでみまして現在の状況を写真に収めてまいりましたので、ご覧いただければと思います。
巽櫓(たつみやぐら)付近の地面には、ところどころに地割れが、、、。
伊達政宗の騎馬像はすでに、周りは立ち入り禁止となり、白いシートで覆われています。
しばらくは、政宗様のご尊顔を拝することは叶いません。
仙台城北面の石垣は大きな被害は見受けられませんでした。
しかし、西側の石垣はご覧のようにに崩れてしまいました。
以前ブログでも紹介した「浦安宮」にも、ダメージが。
本来はこうなっているのですが(向かって左側)
このようになっていました(向かって右側)
ざっくりではありますが、仙台城の今現在の状況です。
東北新幹線の復旧の見通しも立っておらず(リレー号は走るようですが)、るーぷる仙台行もこれまでのように石垣前を通過するという運行は叶わなくなってしまいました。
観光で仙台城を訪れる皆さまの足が遠退くことが懸念され、当仙台城ガイドボランティア会の会員一同大変心苦しく思っているところです。
でも、常にピンチをチャンスに変えてきたのが「日本一の伊達男」こと伊達政宗様の専売特許!
私たちもここで下を向くことなく、前を向いて5月1日からのガイド活動に邁進して参りたいと思います。
いずれ、騎馬像はどこかに移動して修復をすることになり、しばらくは主(あるじ)のいない台座だけとなるでしょう。でも、ものは考えようで、騎馬像がない台座だけの写真が撮れるチャンスは、
今だけなんです!
なぜなら、台座だけだったのは太平洋戦争が激化し、金属類回収令によって昭和19年(1944年)に騎馬像が仙台城を去り、昭和39年(1964年)10月9日に2代目の騎馬像が設置されるまでの20年間だけ。
今回は実に58年ぶりの政宗様の「ご出陣」となり、私たちが「留守居役」なのです。
是非ともこの機会に、仙台城へ足を運んで頂いて、政宗様のいない台座だけの姿を写真に収めたり、SNS等ににアップをして頂けたらと思います。そして、政宗様が無事にご帰還された暁には、再び仙台城にお越し頂いて、政宗様とのご対面を実現させてください。
皆さまの仙台城への訪問そして再来が、地震で被災した宮城県への何よりの復興支援になります。
当会員一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
お越しの際にはボランティアガイドの話に耳を傾けて頂いて、「心に残るお土産話」をテイクアウトして頂けたら、それが一番の喜びです。
「曇りなき 心の月を 先だてて 浮世の闇を 照してぞ行く」(伊達政宗辞世の句)
私たち宮城県民も心の月を先だてて、浮世の闇を照らして前を向いて進むのみです。