協生農法は植物の生命エネルギーが混植の相互作用で強化される生態系を作り、無肥料・無農薬・無耕起で元気な野菜が育つという理屈なのだが、その最小単位として竹炭と枯葉だけの無肥料畝でシネコポータルを始めた事を4月半ばに投稿した。

その後2ヶ月が経過したが、生態系が出来つつあるという手応えは未だないが、現在の状況は以下の通りだ。

 

昨日は根野菜の初収穫としてジャガイモと大根を掘り上げた。ジャガイモは小ぶりだが、先日投稿した同じ無肥料栽培の土嚢ジャガイモよりは少し大きく育った。大根は植えた時は徒長気味の苗だったが何とか活着してくれて、3本中でいちばん育っていた1本を収穫した。太さは5~6㎝程度だが、これも無肥料としてはマズマズかなと思う。


4月の時点で一番目立っていたトウ立ち小松菜やトウ立ちルッコラは、花が咲き実を付けて枯れたので、根だけを残して撤収し株全体は細かく切って土に戻した。

苗木のフェイジョアは花を付けた。

移植したサニーレタスはしっかり育ち、ほぼ毎日の食卓に登場したが、最後の一株だけトウ立ちのまま残しているので、このあと花が咲き種が落ちるのを期待しよう。

トウ立ちしてから移植したパセリとイタリアンパセリはウリ二つの小さな花が咲いていて、もうじき種になりそうだ。

(写真上がパセリ、下がイタリアンパセリ)

コンポストから生えて来たカボチャの芽達は、実が成る事は期待してないものの、小さいながらも毎朝順番に花を咲かせて畑に彩を与えてくれている。

芽かきしたイチゴの芽は活着して新芽が出たので、来年は実が成るかもしれない。

(写真下はモミジの挿し木)

前回から新たに植えた野菜達というと、育苗して植えたスイスチャードは程よく成長していて、里芋は葉っぱが目立って来た。

種まきした大豆は少し大きくなり、

オクラは発芽率は低いが数株は双葉が出ている。

他には空心菜、マリーゴールド、春菊といった処で、2箇所には余った種を適当に混ぜてバラまきした。

 

この他に、志半ばで退場した野菜達の事も少し。

パブリカのヘタは新芽が幾つか出て頑張っていたが、残念ながら力尽きた。

芽かきしたジャガイモの芽は10㎝くらいまで育ったが芋は付かないまま枯れたので、残渣を土に戻した。


以上、混植の種類は増える一方だが、全体の雰囲気はまだまだこんな感じだ。ジャガイモ収穫前はもう少し賑わっていたが、今はワラや草マルチの方が目立っていて、生態系作りのマニュアルが勧める「植物で土が見えなくなる」状態まで先は長そうだ。