スーパーで買ったメークインから芽が出てしまったが、たまたま外構屋さんが置いて行った黒土の土嚢袋があったので、3月3日に植えてみて何処まで育つものか実験を開始した。

土嚢袋は形が不安定で中で土と根が動いては困るので、不織布の袋を購入して移植した。当初は緑の葉っぱが元気だったが、その後は余り大きくならずに、80日程経過した頃には葉っぱが黄色くなった。

成長は此処までと見切りを付けて収穫した処、芋は出来ていたものの、とても小さいのが一株に2個づつくらいだ。

豆腐パックの器で丁度一杯となる程のミニサイズだ。

矢張り黒土オンリーの完全無肥料では、流石に実に回る養分が足りなかった様だ。

土嚢袋のジャガイモ栽培実験は、収穫面では自己採点40点くらいとして置こう。

それでもちゃんと芋を付けて子孫を残そうとする野菜の生命力を感じる事が出来たのは良かった。

 

因みに、ジャガイモは種芋から同じ遺伝子を持つクローンで子孫を増やす無性生殖と、花が咲いて種から次の世代が育つ有性生殖の二つの方法を兼ね備えている。クローンは効率的に子孫を増やせるが、環境変化や致命的な病原菌で絶滅するリスクが高い。有性生殖は交配によって多様な遺伝子が生れるので、環境変化への耐性が増して絶滅リスクが減るものの、遺伝子が変わってしまうと期待通りのジャガイモが出来なくなるし、以下の動画では種から育てると芋のサイズが大きくなるのに2年4カ月かかったそうで、農家が栽培するには色々と効率が悪く皆種芋から育てている様だ。

 

 

話は土嚢袋ジャガイモに戻るが、小さすぎるジャガイモはソラニンやチャコニンという毒の比率が高いそうなので、取り敢えず3㎝未満はコンポスト行きにしようと思う。ミニサイズとは言え、自然栽培の野菜は栄養豊富と言われるので、丸ごとポトフにでも入れて食べよう。