3月に貸農園で菌ちゃん畝を作り始めた時に、農園オーナーが妙に高い畝に興味を持たれて、試しに菌ちゃん畝を作って栽培を始められた事は以前のブログに書いた。

 

菌ちゃん農法の吉田俊道先生は、九州大学農学部大学院卒で、元々は慣行農法を教える県庁の職員をされて居たが、自然農法に出会い、親族の反対を押し切って県庁を退職して独立し、苦労を重ねた結果菌ちゃん農法に辿り着かれた由。

此の農法は日本の食を救う救世主になり得ると信じて積極的に普及活動をされて居られるが、最近はユーチューブのコマーシャルでも見かける様になった。普段のビデオでは冗談交じりの軽いオジサン口調だが、環境問題も絡む土壌や微生物の話になると一気に気合が入り、強いメッセージが伝わって来る。

 

菌ちゃん農法は、肥料も農薬も使わず、純粋な自然農法の様に7~10年という長い間辛抱する事も無く、3ヵ月の畝準備をすれば準自然農法として野菜作りが出来る。然し、話が旨過ぎてプロの農家や学者や政治家は信じようとしないらしい。学者さんの場合は、肥料や農薬で論文を発表して来た人達は、存在意義を失う事を懸念して信じたくない、という要素もある様だ。吉田先生としては、其処を突破するには草の根で素人の一般市民が家庭菜園でやってみて、本当に元気野菜が出来る、という話が世の中に広まる事が一番の近道と考え、全国を飛び回り講演会を開き、通信講座も開設し、着々と手を打たれているという状況だ。

 

私も半信半疑で始めてみたのだが、無肥料・無農薬でも肥料を入れた普通の畝より元気に育つ野菜を見て、これは本物だと確信したので、吉田先生の趣旨には大いに賛同する。なので私の周りの人も菌ちゃん農法を始めると良いなと思っている。

 

そんな折貸農園の大先輩である、お隣のMさんから「3区画のうち一つを契約解消しようと思っている」と言う話を聞いた。理由を聞くと「体力的に3区画はそろそろしんどくなって来た」と珍しく弱気な発言である。「じゃぁ後は私が」と一旦は答えたものの「菌ちゃん畝なら最初頑張れば後は手間が掛かりませんよ」と伝えた処、日頃私の菌ちゃん畝の元気な野菜を褒めて居られたので、ちょっと考えてから「そうだね。そうしよう」となった。お仲間が一人増えるのは嬉しい。

 

Mさんは早速ユーチューブでチェックされて、翌日から作業開始された。50m2区画の3分の2を菌ちゃん畝にする由で結構な作業なのだが、連日の作業で畝作りは一気に進み、肝心の枯葉集めも確り済まされて、畝はもうすぐ仕上がりそうだ。農園のオーナーもそうだったが、やると決めたら仕事が早いのなんの。弱気の発言をしていた80過ぎの人とは思えず、やはり凄い!

頼もしい菌ちゃん農法のお仲間2人目誕生だ。