プラモ劇場版世界をかける少女 第10話 後編 | しゅご神ブログ

プラモ劇場版世界をかける少女 第10話 後編

 

翔子「…それにしても、まさかこれをあたしが使うことになるとはね。本当なら轟雷が使うはずなんだけど…(そういえば、最近あおの姿を見なかったわね。轟雷のことで落ち込んでなければいいけど)」

 

翔子「(でもま、ここで退場するようなキャラじゃない。それに今は、ハシュマルにこいつをぶち込む。チャージは…90%。あと少し)」

 

バーゼラルド「しょーこ!あぶなーい!」

 

ダンッ

 

翔子「!?」

 

 

 

 

 

翔子「バーゼ!大丈夫!?」

 

バーゼラルド「だ、大丈夫!それよりあいつだ…すてぃれっとを撃ったのは」

 

翔子「あいつはルフス!また厄介なやつが…!」

 

レーナ『翔子さん!そちらにフレームアームズが接近!』

 

翔子「こんな時に!」

 

バキッ!

 

翔子「お、折れた!?」

 

 

翔子「がはっ!」

 

バーゼラルド「しょーこ!」

 

 

ルミティア「先輩はやらせない!」

 

ルミティア「大丈夫ですか!?先輩!」

 

翔子「だ、大丈夫…でも、リボルビングバスターキャノンが」

 

レーナ『ハシュマルから高エネルギー反応!』

 

翔子「まさか、ここからぶっ放すつもり!?」

 

レーヴェ「くそっ、なんて硬さだ!」

 

トール「マニュピレーターが…これ以上はもたねぇ」

 

楓「こちら楓!SPギアの使用許可を!!」

 

ルミティア「させない!!」

 

 

??「やめろー!!」


 

レーナ『ハシュマルのエネルギー集束率が落ちていく?これは一体…』

 

ルミティア「…い、今の声って」

 

??「誰かー!誰か助けてくれー!!」

 

ルミティア「ヴェルちゃん!?」

 

翔子「ヴェルルッタ!?でも、どこから声が…まさか!」

 

トール「おい、ハシュマルの中からじゃないか!?」

 

ヴェルルッタ「誰でもいい!!ヴェル様を助けてくれー!!」

 

ルミティア「なんでヴェルちゃんがハシュマルの中に!?」

 

翔子「エクスパンダーにでも取り込まれたんでしょうね」

 

ルミティア「そんな!」

 

ヴェルルッタ「その声は、ルミアか!?ルミアー!助けてくれー!」

 

楓「お知り合いの方ですか?」

 

ルミティア「はい!ヴェルちゃん!そこで待ってて!」

 

ヴェルルッタ「は、早くしてくれー!なんとか押さえ込んでいるけど、もう限界だー!」

 

 

レーナ『ハシュマルに再び高エネルギー反応あり!』

 

楓「あれを撃たれては街が!」

 

翔子「こうなったら、相打ち覚悟でファイナルドライブしか!」

 

??『いいえ、ここから仕留めます』

 

バーゼラルド「ごーらい!?」

 

 

轟雷「私が、私達が守ります。この街を!」

 

あお「轟雷、チャージ完了だよ!」

 

轟雷「あおが作ってくれたこのパーツで、守ってみせます!」

 

あお「よぉーし!やっちゃえー!轟雷!!」

 

轟雷「リボルビングバスターキャノン!!最大出力!!」

 

轟雷「発射!!!」

 

 

 

 

ルミティア「やった!?」

 

翔子「いや、まだよ!」

 

翔子「ルミア!ヴェルルッタを引っ張り出しなさい!!あと、これも持っていけ!」

 

ルミティア「はい!!」

 

 

 

 

ルミティア「ヴェルちゃん!!今行くからね!!」

 

 

ヴェルルッタ「ルミア!」

 

ルミティア「ヴェルちゃん!じっとしてて!」

 

ルミティア「…これどうやって外せばいいの!?」

 

ヴェルルッタ「ヴェル様にもわからん!」

 

ルミティア「こうなったら…!」

 

ヴェルルッタ「え、何をするんだ!?」

 

ルミティア「先輩が言ってた!」

 

ルミティア「こういう時は、蹴り壊せって!!」

 

ヴェルルッタ「お前の先輩何を教えているんだぁーっ!!」

 

ルミティア「やあああああっ!!」

 

ヴェルルッタ「ちょ、ちょっと待てぇー!!」

 

 

ルミティア「先輩!!ヴェルちゃん救助完了です!!」

 

ヴェルルッタ「し、死ぬかと思った…」

 

翔子「楓!SPギアは!?」

 

楓「承認来ました!!」

 

翔子「よし!最後は任せた!!」

 

楓「全力をもってお相手します!どうかご覚悟を!!」

 

 

 

 

 

レーナ『モビルアーマーハシュマルの機能停止を確認。皆さん、お疲れさまでした』

 

翔子「いや、まだよ」

 

レーヴェ「は?」

 

翔子「マガツキがいる。そうでしょ?レーナ」

 

レーナ『はい。まだマガツキに向かったチームが戦闘を続行しています』

 

楓「援護に行きましょう」

 

翔子「あたしと楓で行くわ」

 

ルミティア「ヴェルちゃん、大丈夫?」

 

ヴェルルッタ「な、なんとかぁ…助かったぞ、ルミア」

 

ルミティア「無事でよかった」

 

 

 

ドゥルガー「ハシュマルの撃破に成功したようですわね!」

 

響子「翔子たち、成功したのね」

 

鈴香「ならば、私達も負けていられませんね」

 

ドゥルガー「そうですわね!」

 

ドゥルガー「そろそろ決めさせていただきますわ!」

 

鈴香「やあああっ!!」

 

響子「その隙は逃さない!!」

 

 

マガツキ「うっ…あああっ!!」

 

ドゥルガー「!?」

 

鈴香「え、声…!?女の人…?」

 

翔子「鈴香!響子!ドゥルガー!」

 

楓「助太刀に来ました!…なんだか、様子が変ですね」

 

翔子「何があったの?」

 

響子「今、マガツキから女性の声が聞こえて」

 

翔子「女性?」

 

 

 

 

綾「っ!!?」

 

橘花「…ど、どうして…」

 

楓「な、何故…どういうこと、なんですか…」

 

翔子「どうしたの?楓」

 

鈴香「ドゥルガーさん?」

 

ドゥルガー「…先ほどの声、まさかとは思いましたが…」

 

綾「あっ…あぁっ…」

 

橘花「エクスパンダー!約束が違うじゃない!!」

 

響子「約束が違う?どういうことなの?あの人は一体…」

 

綾「…椿姉」

 

響子「椿姉…ま、まさか!!」

 

橘花「なんで…なんでフレームアームズのマガツキに」

 

橘花「姉さまが入っているのよ!!

 

椿「…」

 

マガツキの装甲から出てきたのは、黒髪の少女。

 

そしてその素顔に、楓やドゥルガー、橘花とアヤツキは動揺を隠せなかった。

 

何故ならその人物は、橘花とアヤツキが姉と慕っていた人物、真賀月椿であった。

 

 

第11話へ続く

 

 

 

次回予告

ハシュマル戦で戦意喪失したマガツキ姉妹と生体コアにされていたヴェルルッタを招き入れるファクトリーアドバンス。

 

フレームアームズのマガツキの中に何故真賀月椿がいたのか。約束が違うという言葉の真意。橘花とアヤツキが語るのは、椿との出会い。そして、エクスパンダーと遭遇してすべてが狂いだしたあの日の出来事。その日、一体何があったのか?


次回、プラモ劇場版 世界をかける少女 KOTOBUKIYAの世界編

第11話「鎧武者の素顔」