プラモ劇場版世界をかける少女 第8話 Aパート | しゅご神ブログ

プラモ劇場版世界をかける少女 第8話 Aパート

あの2人の姉と慕う人物は、人質に取られているから、協力せざるを得ない。

 

橘花とアヤツキがエクスパンダーにいる理由をそう推理するが、本人たちの口からは真相は告げられず。

 

そこに降り立つのは、かつての大戦で猛威を振るったマガツキ。

 

新たな刺客に、今後どう立ち向かうのか…。

 

 

フレームアームズマガツキの襲来から数日後…

レーナ「え?なんか調子がおかしい?」

 

ナルミ「はい」

 

ナルミ「先日の出撃の時以降、なんだかおかしいのです。うまく説明できないのですが」

 

レーナ「先日の出撃以降…確か、ボディを新しくした後ですね。この前の定期検査では異常は見られなかったけど」

 

ナルミ「その時は大丈夫でした。ですが…」

 

レーナ「わかりました。もう一度検査しましょう」

 

 

翔子「え?轟雷調子悪いの?」

 

あお「はい。今レーナさんに相談しに行っているんですけど」

 

翔子「そんな風には見えないけど…本人がそう言うならそうなんだろうね」

 

あお「大丈夫かな…」

 

翔子「定期検査はしているんでしょ?」

 

あお「この前は問題なかったんだけど、なんか急に。変なことが起きなければいいけど」

 

翔子「…あお、こういうのもなんだけど…そういうこと言うと、フラグが立つわよ」

 

あお「フラグ?」

 

リツカ「特定のことを言ったり行動したりすると、何かお約束的なことが起きたりする…っていうアレですか?」

 

翔子「そう、まさにそれね」

 

あお「まっさか~」

 

暦「いえ、よく創作物では、定番のネタとして使われることが多いですし」

 

まどか「よくないことが起っちゃうの?」

 

暦「そうと決まったわけではありませんが」

 

翔子「(体の調子が悪いねぇ…ほんと変なことにならなければいいけど)」

 

スティレット「あー!また負けたー!」

 

バーゼラルド「すてぃれっと突っ込み過ぎだよ」

 

スティレット「だって、遠距離全部避けるし、こうなれば接近するしかないって!」

 

響子「ただ闇雲に突っ込んでもダメよ」

 

翔子「仮想シュミレートでのマガツキはどう?」

 

響子「この前の時の戦闘を完全再現してるってくらい、恐ろしい再現度よ」

 

鈴香「シュミレートとはいえ、一度も勝てません」

 

翔子「ま、簡単に勝てないように難易度上げておいたから」

 

スティレット「って、おい!」

 

翔子「どれ、今度はあたしも入ろうかな。見せてもらおうか、シュミレートのマガツキの性能とやらを」

 

バーゼラルド「ばーぜは疲れたー」

 

スティレット「さすがにあたしも疲れたわ」

 

響子「私はもう1セット行こうかな」

 

鈴香「私も」

 

翔子「じゃ、今度は3人で」

 

 

~エクスパンダーのアジト~

スパルタン「で、こんな作戦をいつまで続けるんだ?隊長」

 

クイーンズガード「…」

 

ビアンコ「そろそろ雑用ばかりさせられるのも飽きて…いや、雑用じゃない。悪事だな」

 

クイーンズガード「…」

 

スパルタン「我らが奴に従うしかないのはわかってはいる。だが」

 

クイーンズガード「まだ時ではない」

 

ビアンコ「時ではないって」

 

クイーンズガード「今下手に動けば、すべては台無しになる。今まで通り“やりすぎず”だ」

 

スパルタン「…わかった」

 

ビアンコ「了解した」

 

クイーンズガード「…すまん」

 

スパルタン「謝らないでくれよ、隊長」

 

ビアンコ「隊長がつらいのはわかってる」

 

クイーンズガード「…王妃の盾が情けない話だ」

 

 

綾「ねぇ、橘花」

 

橘花「なに?」

 

綾「楓が帰ってきた、ということは…アクトレスがこの街に帰還したということだよね?」

 

橘花「確かヴァイスコロニーの殲滅作戦に出ていて、この前無事任務を果たしたっていうニュースを見たわ。それで帰ってきたんでしょうね」

 

綾「そんなこと言ってたな。この後は…やっぱり、エクスパンダーを壊滅させるためだろうな」

 

橘花「そもそも、ここは犯罪組織エクスパンダー。全世界を敵に回している組織よ」

 

綾「…そんな組織に、私達なにやっているんだろうね」

 

ヴェルルッタ「なにって、楽しいことだろ?」

 

橘花「あなたじゃあるまいし…一緒にしないでくれる?」

 

ヴェルルッタ「むぅ」

 

??「楽しいことってさ、バトルのこと?」

 

綾「あんたは」

 

橘花「そういえば、最近ここにやってきたっていう、フレームアームズ・ガールがいたと聞いたわね。まさか、あなたとは」

 

??「君たちのこと知ってるよ?マガツキタイプ」

 

橘花「そういうあなたは、フレズヴェルクタイプ。噂だと、最近ロールアウトされたばかりだって聞くけど」

 

フレズヴェルク「そうだよ。そしてボクの相手は…轟雷。轟雷とバトルがしたい」

 

ヴェルルッタ「轟雷って、誰だ?」

 

綾「ファクトリーアドバンスにいるフレームアームズ・ガールだよ」

 

ヴェルルッタ「ファクトリーアドバンス…ルミアもいるところか」

 

橘花「色々戦力を増強しているようだけど…エクスパンダー相手にどこまでやれるのやら」

 

フレズヴェルク「今から出かけない?ファクトリーアドバンスに!」

 

エクスパンダー「まあそう焦るな」

 

ヴェルルッタ「お、エクスパンダーじゃん」

 

エクスパンダー「お前ら、出撃だ。準備しろ」

 

橘花「まさか、あなたも出るの?」

 

エクスパンダー「いい加減退屈になってきたからな。ここで暴れておかないと、気が狂っちまいそうだ」

 

橘花「(ずっと狂っているくせに、よく言う)」

 

エクスパンダー「…そういえば、フレズヴェルクにマガツキ、あともう1体いたよな?かつての大戦で猛威を振るったフレームアームズ」

 

橘花「ドゥルガーでしょ?言っておくけど、私たちはドゥルガーの所在は知らないわ」

 

エクスパンダー「…そうかい。とにかく、準備しろよ」

 

綾「…橘花、ドゥルガーって」

 

橘花「えぇ、あのうるさい女よ。私正直苦手なのよ。姉さまもよく懲りずに勝負を受けていたわね」

 

綾「あぁ、わかる。なんかグイグイ来るし、やたら上から目線だし」

 

ヴェルルッタ「そんな話はあとでいいから」

 

フレズヴェルク「出撃だな!」

 

橘花「…えぇ(すべては姉さまのために)」

 

 

夕方、ファクトリーアドバンス

まどか「それじゃ、私たちはこれで」

 

レーナ「はい。お疲れさまでした」

 

翔子「ベル?どうしたの?」

 

ベル『お嬢様、緊急事態です』

 

翔子「何かあったの?」

 

ベル『監視カメラなどの映像から、ファクトリーアドバンスが包囲されています』

 

翔子「なんですって!?」

 

ベル『アーキテクトフレームやガバナーなどが多数。その中に、見慣れないタイプもあり…』

 

翔子「ベル?ベル…!?これは電波妨害!?」

 

レーナ「どうかしましたか?」

 

翔子「ファクトリーアドバンスが包囲されてる!エクスパンダーの襲撃よ!」

 

レーナ「ですが、索敵レーダーには何も」

 

翔子「裏をかいてくるのは当然よ!まどか!暦!リツカ!こっちに戻ってきなさい!!」

 

リツカ「えっ!?」

 

暦「何かあったんですか?」

 

翔子「ここは戦場になる!しばらくあんたたちは地下に避難しなさい!」

 

まどか「せ、戦場!?」

 

翔子「伏せなさい!!」

 

まどか・暦・リツカ「!!?」

 

「防がれた!?」

 

「同じことはできまい!撃て!」

 

暦「あ、あれは…!」

 

リツカ「犯罪組織!?」

 

レーナ「いけない!」

 

??「させん!!」

 

 

レーナ「迅雷!アーキテクト!」

 

迅雷「間に合ったようでござるな」

 

アーキテクト「皆さんこちらへ」

 

アーキテクト「外には多数の敵性反応があります。完全に包囲されています」

 

翔子「戦力は把握してる?」

 

アーキテクト「アーキテクトフレームとガバナー、そしてエース級のガバナーとフレームアームズ、及びフレームアームズ・ガールが数人」

 

翔子「フレームアームズ・ガールも?橘花とアヤツキもいるってことか。てか、どれだけ戦力投入してきてるのよ」

 

暦「私達、どうなってしまうのでしょうか」

 

リツカ「あたしたち、ここで死んじゃうの…?」

 

まどか「そ、そんな…」

 

翔子「そんなことはさせないわよ。迅雷、アーキテクト、3人をお願い。あたしは打って出る!」

 

迅雷「しかし、1人では」

 

鈴香「1人じゃありません」

 

響子「まったく、奇襲とはやってくれるわね」

 

迅雷「スティレット、バーゼラルド」

 

スティレット「充電中に仕掛けてくるなんて!」

 

翔子「レーナ、あんたは指令室で指揮をしなさい」

 

レーナ「エクスパンダーの主力が来ているかもしれません。お気をつけて」

 

翔子「ええ。さっき偵察に出てるルミアとトールには連絡を入れておいた。数分かかるけど、持ちこたえて見せるわ」

 

あお「スティ子、バーゼ」

 

スティレット「任せて」

 

バーゼラルド「あおは危険だから、ここにいてね」

 

あお「うん。2人共気を付けて」

 

翔子「いくわよ!」

 

 

エクスパンダー「…突撃班はどうした?」

 

ジャッジヘッド「第1班は壊滅したそうだ」

 

エクスパンダー「ファクトリーアドバンスの反撃か。ま、そうでないと面白くないな」

 

ジェスター「敵はそう多くはない。どうします?」

 

エクスパンダー「俺が出る。お前たちは外からの増援を食い止めろ」

 

ジャッジヘッド・ジェスター「了解」

 

ヴェルルッタ「ルミアはいなさそうだな。ヴェル様もここで待機する」

 

エクスパンダー「勝手にしろ。付いてきたい奴だけ付いてこい。さぁ…俺を楽しませろ」

 

 

レーヴェ「エクスパンダーが襲撃しやがったか」

 

ネロ「主力となるメンバーも確認されたらしい」

 

レーヴェ「面白ぇことになってんじゃないか」

 

ネロ「…どうする?お嬢」

 

??「放置はできませんわね。私たちも行きますわよ」

 

レーヴェ「そう来なくっちゃな!」

 

 

~成子坂製作所~

楓「ファクトリーアドバンスが襲撃を受けているって本当ですか!?」

 

磐田「ああ。たった今情報が入った」

 

楓「みんな先に上がったばかりなのに…ここにいるのはわたしだけ、ですか」

 

磐田「ちなみに、ギアの整備は終わっている。その気ならいつでも出せるぞ」

 

楓「え」

 

磐田「顔に書いてあるぞ。行きたいと。なあ?隊長」

 

楓「隊長!いつからそこに…」

 

「…」

 

楓「それより隊長、出撃させてください。ファクトリーアドバンスは成子坂とも深い縁がある会社です。それに、エクスパンダーを倒すためには、あの会社の協力なしには成しえません」

 

「…」

 

楓「ありがとうございます、隊長。吾妻楓、これより緊急出撃します」

 

 

バーゼラルド「も~!今日はやけにしつこいな~!」

 

スティレット「ほんとに!いい加減にしなさいよね!」

 

レーナ『2人共気を付けて!この反応は…フレームアームズ・ガールよ!』

 

スティレット・バーゼラルド「!」

 

フレズヴェルク「あれ~?ここにもいないか」

 

スティレット「あれって…」

 

バーゼラルド「データ照合…最近ロールアウトされたフレズヴェルクだよ」

 

フレズヴェルク「ん?確か…スティレットとバーゼラルドだね。ねえ、轟雷知らない?」

 

スティレット「ここにはいないわよ」

 

フレズヴェルク「え~、ボクは轟雷と戦いたいのに~。ま、いないのなら…君たちでいいや」

 

バーゼラルド「むぅ、なんか嫌な感じ」

 

スティレット「同感ね!」

 

フレズヴェルク「さあ、バトルしようよ!!」

 

 

轟雷「エクスパンダーの襲撃ですか!?」

 

レーナ「轟雷、あなた検査中じゃ」

 

轟雷「エクスパンダーが来ているというのに、検査をしている場合ではありません!私も出ます!」

 

レーナ「ダメよ!あなたは完全じゃないのよ!」

 

轟雷「ですが、みんなが戦っているのに、私だけここで待っていることなんてできません!」

 

レーナ「ちょっと、轟雷!」

 

 

響子「やっぱりあんたたちも来ていたのね」

 

橘花「…」

 

鈴香「響子さん、今は説得をしている暇はなさそうですね」

 

響子「ええ。こうも集団で来られてはね」

 

綾「悪く思うなよ。これも…椿姉のためなんだ!」

 

橘花「あなたたちは手出しをしないで。私達で十分よ」

 

クイーンズガード「…そうさせてもらう」

 

クイーンズガード「(…スパルタン)」

 

スパルタン「(わかってる)」

 

 

翔子「あーもう!」

 

翔子「ジェッ●スト●ームアタックとかさせるかぁ!!」

 

翔子「はぁ…はぁ…これで60体…どれだけ来るのよ」

 

 

 

 

翔子「やっぱり出てくると思ったけど、こんなにも早いとはね…ゴーストMk-Ⅱ」

 

翔子「(正直あたしも消耗が激しいけど、こいつから逃げきれるとは思えないわね。やるしかない!)」

 


トール「まさか外回りをしているときに襲撃してくるとはな!」

 

ルミティア「今みんなが応戦しています!私たちも急ぎましょう!」

 

ジャッジヘッド「おっと、ここからは通行止めだ」

 

トール「エクスパンダー!」

 

ルミティア「ヴェルちゃん!」

 

ヴェルルッタ「ん?おぉ!ルミア!待ってたぞ!さあ、ヴェル様と戦うのだ!」

 

トール「あいつら手ごわいぞ」

 

ルミティア「トールさん、ここは私に任せて突破してください」

 

トール「おいおい、3人を1人で相手するつもりか?」

 

ルミティア「先輩から連絡があったんです。エース級のガバナーがいると。それも、馬に乗っていると」

 

トール「!まさか…」

 

ルミティア「だから行ってください」

 

トール「…わかった。すまない!」

 

ジェスター「我らの相手が1人で勤まると?」

 

ジャッジヘッド「随分となめられたものだな」

 

ルミティア「先輩たちの所にはいかせない!」

 

ヴェルルッタ「それはこっちのセリフでもあるな!さあ、ルミア!いくぞ!」

 

 

まどか「あおちゃん…大丈夫かな」

 

あお「大丈夫。きっとみんなが追い払ってくれるって」

 

レーナ『あおさん!聞こえますか!』

 

あお「あ、はい!」

 

レーナ『轟雷が検査中なのに飛び出してしまいました!』

 

あお「え、えぇっ!?」

 

あお「迅雷!アーキテクト!まどかたちをお願いね!」

 

迅雷「1人では危険だぞ!あお!」

 

あお「すぐ戻る!」

 

Bパートへ続く