どーも。
朝や夜が涼しくなりましたね。某社員?でございます。
今回は雷対策について書きます。
最近、毎日、全国の企業様からの雷について問い合わせが多く、雷に困っていらっしゃる方が多いかと思われます。
ですから、困っている方は、冷静に、まずはこのブログを読んで欲しいという思いを込めまして書いておきます。
(気が向いたら読んでね。という意味合いであり、過剰な広報活動をする気はございません。)
まずは、
もし雷対策がなされていなかったら?について考えてみます。
一般住宅の場合
雷による建物火災の恐ろしさは、思いもよらないところで出火することや、一斉に出火することにあります。
急にあちこちから燃え上がり、手がつけられない状態になります。
結果、全焼ということも珍しくありません。
また、建物火災に至らなくても、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば冷蔵庫故障のため食べ物が傷む、電灯がつかない、電話が使えなくなるなどです。YV・PCも例外ではありません。
これらの修復には時間がかかる上、最悪、数千万円単位の費用が必要なこともあります。保険保証を受けるのも、今日、立証を求められるので、大変です。
消防設備の場合
自動火災報知機(器)などの警報設備・誘導灯・スプリンクラー・非常放送設備・119番通報設備・排煙設備などは、万一の火災等、その被害を最小限にとどめるためのものです。
雷により、この重要な消防設備の停止・誤動作・故障などが生じます。その結果。雷そのものによる火災は勿論、一般の火災も、その拡大を招くことになります。これは人命に直結します。適切な雷対策により、人命に関わるこれら消防設備を雷の危険から効果的に保護することが出来るようになります。
これらをふまえ、まず雷に対する基本をおさえます。
(難しい数式は書きません。感覚で読んで下さい。)
・雷は瞬間最大電流100~500kAの巨大な電気。
これを防ぎ止める方法はない。
ではどうすばいいか、考える(雷対策)
・防ぎ止めるのではなく別の所に流せばいい。という考えになる。
つまり
雷の電気を支障のないところに流す。
大切なところには流さない。
大切なところに侵入させない。
これが雷対策です。
では次のステップ。
雷対策の具体的な方法は?になります。
JISでは下記の4つを定めております。
1.接地工事(アース)
雷の大きな電気を大地に流すためのもの
2.避雷針
雷の大きな電気を、問題を起こさないところに導き、大地に逃がす。ちなみに避雷針は「導雷針」であり、建物内への雷の大きな侵入を防ぐ。
3.等電位ボンディング
建物につながっている金属製の水道管などの配管、金属でできた建物の構造物など全てを電線でつなぎ、まとめて大地につなぐ。これによりこれらを伝わってくる雷の電気を大地に逃がし、建物内への雷の電気の侵入を防ぐ。テレビ・電話機なども全てつなぐ。
4.SPD(避雷器)
電力線や電話線などは電気が生じているため直接大地につなぐことが出来ません。そのため雷の電気だけ流れるようにしたものを使って大地につなぐ。これがSPDです。
具体的な使い方の説明となると膨大な量になりすので、上部に基本を書き出してみました。
ここからは、問い合わせについて書きます。
弊社に頂戴する問い合わせで最も多いのは「漠然」と「雷に困っている」というものです。
次に多く頂戴するのは「○○を××に使いたい。使えるか?」もしくは「お前のところで扱っている○○を××に使いたい。見積が欲しい」です。
具体的な電気の質問をすると「よく分からない」という答えでして、更に聞くと「これまでいくつもの雷対策とといわれる製品を試したが上手くいかなかった。おたくの品物はうちに入ってくる雷に効きそうだと思ったから。工事は資格があるので我々がやりたい」
ということのようです。
このブログに書いておきますが、
ようは「何を護りたいのか」を明確にし「どこに雷を導くのか」から始まります。それを基本図面に落とし込む。
そして、その図面に「もの」といわれる雷対策機器を落とし込んで本設計にするのです。
これ、もの凄く大変です!
気象、電気、電子、通信、機械、材料、建築・・・と、学問分野をまたぐいくつもの基礎素養が設計者個人に強く求められ、あらゆる角度からの検討が必要でしょう。
(もちろん、調査が必要ない場合もあります。)
最後にまとめますが、
お客様に選んでいただきたいのは「もの」ではなく、その業者の「問題解決力」すなわち、お客様にご提案する「問題解決のための手段・方法」です。
一社だけでなく、何社かにお聞きして、一番親身になって答えてくれた方にお願いするのがよろしいかと思います。
雷について書きましたが、
これって、全ての業種に言えることだと思います。
P.S このブログは私の息抜きの気まぐれブログ、過剰な営業ブログにしません。
ですから、あえて会社名(リンク)は書きません。