あの雑木林は神社の敷地であると
思い違いをしてしまった僕は
頭の中で整理がつかないでいた。


神社が新しくなっている
           ↓
雑木林からの移転のためだろう
           ↓
でも、あんなに神社が広かったか?
          
           
みたいに解せないまま
一日が過ぎ
とうとう翌日にネットで検索。

神社の移転に関する情報は
何一つヒットせず。


そこで問題の雑木林について
調べてみる。

あった!

あの雑木林は区が管理している
もので、これまで週に2日
解放している場所と書かれていた。
現在は工事をしているため
閉鎖中。


元々は町の名前にもなっている
佐野家の屋敷林で
敷地の周りにはぐるっと二重の
堀が掘られている珍しい屋敷だった
というところまで読んで

あぁぁぁ!
思い出したぁぁあ!

小学生の頃、「さのかん」と
みんなが
呼んでいた場所かぁぁ!


とまぁ、ここで神社と雑木林は
元々別であったことが記憶の中で
繋がったのだった。


ちなみに
さのかんとは当時僕ら
地元の子たちがそのように
呼んでいた雑木林のことで
周りには幅2メートルほどの
お堀があるため中には入れない。

決して行ってはならないという
のが僕らの地元の暗黙のルールだった。

それには理由がある。

一つは中に進入しようとした
隣町の小学生がお堀で溺れたという
情報があったから。

もう一つは奥には屋敷があり
そこから白髪の山姥(ヤマンバ)が
髪を振り乱して追いかけてくると
いう噂があり、しかも包丁を持ち
100メートルを3秒で走るという
恐ろしい噂が広まっていたからだ。

僕らは相当ビビっていたし
信じていた。

なぜなら山姥に追いかけられ
命からがら逃げ帰ってきたと
いう上級生たちとは
よく遊んでいたからだ。


それでも、その二つの難関を乗り越え
た上級生の先輩が大きなビニール袋
二つ分もあるドングリを持ち帰り
みんなを驚かせ、ある時はカブトムシ
をさのかんで捕まえたと
誇らしげに見せてまわり
ちょっとした英雄になってたり
とにかく、さのかんは
魅惑的な場所だった。


あの当時の記憶が
どんどんと蘇ってきたぁぁ☆

実は
一度だけ僕も進入した
ことがある。

例の上級生に頼み込み、大人には
内緒にする約束で連れて行って
もらった。

お堀の水は深緑色で流れは無く
よどんでいるため底は見えない。
それが恐怖心をいきなり煽る。

太い木の枝から反対岸の枝にうつり
みんなはこの堀をクリアした。
これはこれで危なかったけれどね。

中に入ると
何百本という木々が生い茂っている。
だから昼間でも薄暗い。

ドングリとかカブトムシなどより
山姥に意識が向いちゃって
全然楽しめず、早々に引き上げた。

100メートルを3秒で走るんだ。
見つかれば確実に餌食になる。
その恐怖で漏らしそうだったよ。
しっかし、あの上級生たち
山姥が出るなんてデマ流すなんて😣


それはそうと
あの工事中の敷地が
まさかのさのかん!

しかも、町の名前になるほどの
名家の敷地林だったなんて
初めて知ったよ。
人様の敷地に不法進入してたんだな
当時の子ども達は。
なんとも、大らかというか
乱暴な時代だったんだね 笑





記憶の冒険はまだ続く。