対峙する相手に委縮して本来の実力が出し切れずに

敗れてしまうというケースがよくあります。

例えば初めて闘う相手への未知の恐怖から

相手を必要以上に怯えたり、胴衣を着ていれば

相手の帯の色(たとえば自分が色帯で相手が黒帯)に

心が闘う前から負けてしまっていたり。


自分にも心当たりがあります。


そんな時どうしようかというお話ですが

見た目や体格や要らぬ情報により本来の自分の力を

見失ってしまうんですね。

自分で自分の心を潰してしまうんです。


僕がその状況を乗り越えている場合を考えてみました。

① 自分を楽しんでる場合 (スポーツ感覚)

② 相手を尊敬している場合 (勝ち負けにこだわらない)

③ 相手を呑んでかかっている場合(気合)

④ 相手を可愛らしい動物に例える(頭の中で)ことが出来ている場合(想像力)

⑤ 何も考えていない場合 (感覚)


こんな感じでしょうか。

これらの共通点は何かと言えば

相手に心を支配されていないということです。

③④⑤に至っては自分の中の恐怖をコントロール

できているということです。


練習ではこの①~⑤を個人差はありますが

必ず体感していくのですが

③④⑤は護真術として危機を乗り越えるための三大要素

になってきます。この感覚は組手でしか掴めません。

耳で聞いても分からないと思います。

ですが、これも訓練で身に付くものなのです。


最近女の子たちが組手で男の子の技を防いだり

逆に彼らを攻めたりする機会がみられるように

なってきましたが、①~⑤のいずれかが

彼女たちの中に存在していたのでしょう。


自分の中の恐怖心

を上手にコントロールできてくると

こういった状況が生まれてきます。


護身術の真髄は恐怖心のコントロール

その先に活路が見えてくるのでしょうね。