退職を機に4月から日記をつけようと思った。

5年日記を買ってみた。

すぐに自分がステージⅣのがん患者になることなど想像もしていなかった。


日記より

 

4月6日(木)

 ・・・どこかから肺に転移しているのではないかと言われる。・・・

4月7日(金)

 PET検査。・・・2時間もかかった。結果は、月曜日。・・・

4月9日(日)

 ・・・転移ということは、ステージⅣ。さすがに気になる。・・・
4月10日(月)

  ・・・転移ではなくて、肺がんだった。肺がんステージⅣ。・・・

 

 4月10日、Y先生からは、転移してきたものではないが、これもステージⅣになること。手術は難しいこと。このまま(治療をしなければ)だと余命半年くらいということ。この病院では気管支鏡検査ができないこと。等を聞いて帰る。

 翌日、自分でB病院へ電話をした。いつでも来てもらってよいという返事をもらった。妻に紹介状をA病院へ取りに行ってもらい、12日(水)にB病院を受診した。翌週、気管支鏡検査を受けることになった。(なぜB病院にしたかというと、以前、この病院で縦隔腫瘍の手術を受けていた。今回ももしかして手術がしてもらえるのではという期待を持ったからである。しかし、やっぱりできなかった。)

 

 しばらくして、私は、この日記を「プラス思考日記!」とした。まず、形からかもしれないが、日記の最後は、ありがとうで終わるようにした。夜は、胸が痛むので、翌朝書いている。

 

 きっかけは、「遺伝子スイッチ・オンの奇跡」(工藤房美さん)の本を読んだから。

この本のサブテーマは、「ありがとう」を十万回唱えたらガンが消えました!

工藤さんは、まず自分の体にありがとうと言うところから始められた。


 

 


 

 自分は、まだ心から深い感謝ができないかもしれないけど、たくさん、ありがとうが言えるようになりたい。

 自分の体に、妻に、家族に、愛犬に、友だちに、自然に・・・

 ノートの裏表紙には、一番年長の孫が折ってくれた折り紙をはっている。

 感謝の気持ちで一日一日、この一瞬一瞬を大切にしたいと思っている。

 

 ・・・どうか、5年書ききれますようにと願いながら・・・