今のジュニアユースで、こいつらがもう一皮剥けたらチームは変わるってのが数名いる。

ケイイチ、チヒロ、レンジだ。

それぞれが素晴らしい才能を持っている。

ケイイチはフィジカルに左足の精度。

チヒロは滞空時間の長いヘディング。

レンジは抜群のボールアプローチ能力。


しかし全員に共通して欠けている事。

それはリーダーシップ。

今日の練習でも見られたが、パスコースが無いことにケイイチが一言物申した。

俺から言わせれば、お前が悪い。

まずもらう前の確認作業が全然出来てない。

ボールが来てからの限られた視野で文句言ってる。

これはチヒロも一緒だ。

2人とも結果論で文句を言ってる。

後ろをする選手なら貰う前のポジションチェックした時点で怒鳴りちらして正しいポジションとらせないと周りの選手に。

レンジは逆だ。

全て自分で背負い込み、怒鳴る事も出来ず自滅しボールを失い俺から怒鳴られる。

3人とも人を口で動かせないから自分がシャシャリ出てやられる。

俺に従えぐらいの勢いで指示出してリーダーシップ発揮できるようになれば化けるんだが。

その点は、ダイキ、1年のリュウタロウ、カナタの方が上だもんな。

今年の冬までしか待てない。

今年の冬に間に合えばチームはかなり強くなる。

攻撃はカケルとヒロムが練習で別次元の格の違いを見せはじめた。

カケルは今日はボール一回も失ってないぐらいの強さだったな。

攻撃はある程度見え始めた。

守備が整えば高いレベルで戦える。

特にケイイチには厳しく接している。

6年の途中までベンチで自らの努力でレギュラーをつかんだ男だ。

努力の出来る男ってのもよくわかっている。

期待してるんだよ、ケイイチ。

俺は待ってるぞ。

頑張れ!